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それでは続きです。 ともかくもう帰ろうとメトロに乗った。 いつまでたっても乗り換え駅につかない。 おかしいな~ ふと気がつくと全然方向は違うけど見覚えのある名前の駅だった。 で、よく路線図を見てみたら・・・反対方向に乗ってた ・・・ あらあら・・・わたしったらほんとに混乱してる、あかんな~~ なにやってるんや!わたし・・・ ともかく降りた。反対方向に乗るには、いったん路上に出なくてはならない。 でもものすごくしんどかったのでエスカレーターを探した。 リヨンのメトロはどの駅にもたいていあるはずなんだけど・・・ しかし見当たらず、エレベーターは目に付いた。 奥さんが大きなベビーカーと子供と一緒に乗り込んだところだった 。 で、私もすべりこんだが 閉まろうとしても何回も開く。どうやらボタンを小さい子が押してるみたい。 お母さんが注意をしてた。 で、ふと前方を見てみたら・・・なんとエスカレーターが真向かいにあった。 どうやら死角で目に入らなかったらしい。 一瞬考えたけど、降りてエスカレーターに乗り替えた。 結構長いエスカレーターに乗って地上に上がっていった。 (フランスは地上までのエスカレーターが多いので楽ちん。 ) そしたら・・・なんと!・・・ 私がズンズン、ズンズンと徐々に地上にあがっていくと むこうから見覚えのある人が・・・ 自転車に乗って近づいてきた。 そうです 彼があのまま地上を走ってこっち方面に帰ってきてたのだ。 (4駅も離れていたのに!) 私はとっさにムッシュ~~、ムッシュ~っと大声で連呼した! 何回も叫んだらやっと彼も気付いて止まった。 そしてかけよって熱いキスを・・・ はしてません、残念ながら・・・(笑) かけよってさっきはありがとうって言った。 そしてかたい握手をした そしたら盲目の人が寄ってきて地下鉄に降りるのはどこですか?とか聞いてきた。 で、二人で教えてあげた。どうも彼は親切なオーラをだしているらしい ちょっと話しができた。思った通りとてもいい人・・・ ここに住んでるの?て訊かれて。 いいえ、方向を間違えて乗ってきました。で乗り換えます と答えたら苦笑された・・・ ものすごい、ドジな女だと思ったことだろう! また会ったからとてもびっくりしましたって言ったら 僕もものすごく びっくりしたよ~ってさわやかな笑顔。 実際はひげもじゃだから、さわやかってことないのかもな~ でも、今の私には彼の何もかもが素敵に見える~~(爆) で、さっきのことをもう少し詳しく訊いた。 あなたは車道を走っていたにもかかわらず私が盗られるところを見つけたの? そうだよ。二人の小僧が君のリュックサックを開けていたところをみた。 それで、つかまえた。 なんとお礼をいっていいかわからなかったが、ともかく全身全霊を込めて感謝を表した。 しばらく立ち話をした後 彼はまた自転車で去っていった・・・ 後でよくよく考えたら、もっと詳しく連絡先とか聞くとかすればよかったけど。 ここが日本だったら、探偵ナイトスクープにお願いして探してもらうかも(笑) でもちゃんと話ができて本当によかった。 ともかく、電車を乗り間違えなかったら。 あそこで気づいておりなかったら。 エレベータで地上に出てたら(反対の方向に向いて扉が開くから) 子供がいたずらせずにすぐに登れてたら さきに気付いてエスカレーターでもっと早くに地上に上ってたら また遭遇できなかっただろうと思うととても不思議だ。 ともかく向こうも速いスピードで走ってたから。 ほんとに一瞬のチャンスだったろう。(ものすごい偶然の積み重ね) そして今度はちゃんと正しい方向のメトロに乗って無事に帰りついたのでした その後そんな話題を複数の友人にしたところ ともかくフランスでは本当にこういった盗難が多いようだ。 けっこう誰でもが被害の経験あり・・・ 私もパリのメトロで目撃したひったくりは 電車が入ってきて乗り込もうとした瞬間に盗られていた。 そして犯人は電車に乗らずに走って逃げる。 だからもし扉が閉まってしまったら、みすみす犯人の逃げるのを目の当たりにするしかない。 メトロでは多いと聞くから、誰もが結構注意するが 路上では盲点だった・・・(しかも昼日中の人眼も多い中) 信号待ちとかのちょっと歩みを止めた瞬間に狙われるらしい。 リュックサックはやはりやめた方がいい。 (今まで何回も夫に言われても、聞く耳持たなかった私・反省) どうしても旅行とかでは荷物も多いし、両手が自由になるリュックが重宝だと考えが ちだが・・・ あらためてよく周りをみてみたら、フランス女性は短い持ち手のショルダーとかを脇 にしっかり挟んでもってたりする。 そしてブランド物をもってる人も日本に比べると非常に少ない。 カンボジアのマダムが私のあるブランドのバッグを見て 絶対に一人の時は持ち歩かないようにと注意してくれた。 彼女の友人がそれを持っていてひったくりにあったそうだ。 やはり金目のものが入っていると思われるらしい。 そりゃそうだろうな。私がもしスリなら(笑)そう考えるだろう。 しょぼいバッグは狙わないだろう・・・ ちなみに私が被害に遭った場所は Saxe gambetta という駅。 その隣の Gillotier も 危ないとよく聞く。 が、しかし他のでも市内は都会だし人も多いのでどこでも危険はともなう さらにヨーロッパ系の美少年、美少女にも泥棒がいるということを忘れないで。 (集団、あるいは二人組でやつらは来る) どうしてもアラブ系や黒人には注意をしがちだが(偏見ですね・・・また反省) ともかく自分で身を守るしかない。 私は幸いにも今回は奇跡的に助けてもらえたが 次回もあるということ、そして次回には奇跡は起きないということ を肝に銘じてフランスで生きていきます。 写真はフルビエール寺院内部。昨日お礼をこめてお祈りしてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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