ラベンダーの風に吹かれて

実は私は今日本に帰ってきています。
先週の9日の日曜に母が亡くなりました。
肺炎を起こし、急に悪化して・・・
幸い最後は苦しむこともなく、ろうそくの火が燃え尽きるように静かに息をひきとったそうです。
もちろん、私はそばで看取ることはできませんでした。
訃報を聞いたときは、「海外に暮らすというのはこういうことなのか～～」と胸が苦しくなりました。
そして慌しく飛行機のチケットを手配しました。
急に買えるものなのかと一時は心配しましたが
翌々日のチケットまでインターネットで買うことができるのですね！
便利な世の中です。
お陰さまで水曜に日本に着きその日のうちにごく内輪で葬儀を執り行い、荼毘に付しました。
私の到着までドライアイスで保存してもらったので、別れを言うことができました。
とても穏やかなきれいな死に顔でした。
母の生前からのたっての希望でお葬式はごく近親者だけですますようにと言われていましたので 家族以外には知らせませんでした。
ささやかながらも心のこもったお別れの式ができたので本人も満足であったと思います。
そして約一週間が過ぎ少し落ち着きました。
ほとんど後年は病院暮らしだったとは言え、やはり人一人、亡くなると公的な立場でいろいろな手続きが必要のようですね。
今はなにかと手続き関係でやることがいっぱいでばたばたしています。
些事に紛れて悲しみを忘れれるとは聞いていましたが、まさにその通り。
毎日頭の中を整理して、滞在中にできることをいかに能率よくこなしていくかと・・・久しぶりに少ない脳みそを総動員しております。
でも、ポカミスもよくしてますが・・・汗。
汗といえば、大阪はものすご～く暑いです。殺人的！！久しぶりに体感するこの蒸し暑さ。
ものすごい不快指数ですね。
フランスは今年は寒い夏だったのでよけいその差を感じます。
ともかく、そんなこんなで元気にはしておりますので。

ブログに載せようかどうしようかと迷いましたが・・・
やはりこうして皆様にもご報告したく、書くことにいたしました。
文章は知人友人に宛てたﾒｰﾙから一部抜粋、転用しています。
今年は一年のうち3回も日仏を往復することになりました。
なんて忙しい・・・

ではまた　落ち着きましたら、突然の日本滞在記も書くかもしれませんが・・・
前回のコメントの返事が遅れています。ごめんなさいね。
とりあえずご報告まで。


追記

母は十分にその人生を全ういたしました。
享年83歳でした。
私の目には人よりも倍くらい濃い人生を送ったと感じております。
(身びいきかもしれませんが。）
しかしながらパーキンソン氏病を発病して約十年・・・
少しづつ少しづつ・・・悪くなっていきました。

私も失った悲しみも大きいのですが、これ以上病苦と闘わすのも
大変胸が痛かったので、供養のためにも


「おばあちゃん、おつかれさま！
　これでやっと楽になれるね。
　ゆっくり眠れるね。
　ひまごの可愛い顔もみれてよかったね。
　病気のおばあちゃんを置いて遠くに嫁に行った娘を
　ひとことも責めず、喜んでくれたね。
　親不孝な娘でごめんね。
　ほんとにありがとう！！
　天国に行ったと信じてるよ。
　この世で苦労した分、いっぱい幸せになってね！！
　いつかは私もそっちに行って会えるからね
　(でもわたし天国にいけるかな？泣笑）
　おばあちゃんが可愛がってくれた孫の結婚式には間　　にあわなくて・・・
　それだけがちょっと残念だったけどね。
　でもあの娘が言ったよ。
　おばあちゃんはきっとそばで見ていてくれてる！
　喜んでくれてる！結婚式に出席してくれる！
　たとえ姿は見えなくてもそばにいてくれてる！
　って・・・
　おばあちゃん、知ってる？
　今流行の「千の風になって」という歌があるの。
　その歌詞が
　今日心底　理解　と共感が出来たよ！
　ほんとうに今度は
　ゆっくりと、痛みや苦しみのないそちらで
　ほんとうによ～くおやすみね！」

と言ってあげたいのです。

つい感情にまかせてつらつら書いてしまいお恥ずかしいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました・・・