たーみねえちゃんの練習日誌

　　長居陸上競技場の会場入りは９時。天気は晴れ！

即座にスペシャルドリンク８本を預けに行きました。

大阪はスペシャルドリンクの飾りが　ど派手　や。

それが終わるとすぐにウォームアップスーツとユニフォームのチェックが始まります。メーカーのロゴの大きいものにはガムテープを貼られメーカーの名前を隠されます。

受け付けは長蛇の列

選手だけが入れるセンサー板の上を通りやっと受付終了です。とても厳重でガードマンがいたるとことに居て、選手や係りのもの以外の方は追い出されます。

　更衣室に入ると選手達はほとんど何かを食べまくっています。私も食べなくてはと思うのですが、昨夜からの食欲不振で食べられず、さらに不安が募ります。

　アップを済ませ、着替えも済ませ、スタート１５分前　トラックに出ると、なっと　さっきまで晴れていた空が、雪雲に変わっていました。

なんで～？　ここまで来て雪はいやや。私を含めたくさんの選手は更衣室に戻り、長袖・タイツに着替えていました。私は、厚手の手袋に厚手のアームウォーマーに替え、さらにウォームアップクリームを全身に塗って、慌ててスタートラインまで疾走。

　雪舞う中、スタートラインに立ちました。その瞬間に今までの不安は飛んでいきました。開き直りもありましたが、っスタートラインに立てたという一つの目標を達成できたからかなあ・・　　昨年はそれさえできなかったわけで。

　号砲は１２時１０分になり、福士さんやらマーラさんやらのトップ選手たちと一斉にスタートです。トラックで１Ｋｍほど走った後競技場内を出て、いざ大阪の町並みを駆け抜けます。始めの１Ｋラップは、予定通りの４分３０秒。次のラップも４分３０と計っているようにきっちり刻んでいきました。

　５キロ　２２分２２秒　スペシャルドリンクのメッセージカードは主人でした。「先を急ぐな！楽しめ！」と書かれていました。まるで見ているかのようにぴったりの言葉でした。

　１０キロ　４４分５１秒（２２分２８秒）　　４分３０秒ペースの集団の中で、時には楽になったり時にはひどくなったりで、こんな感じでずっと行けたらいいなあと　考えていました。ＭＡＲＡさんが２００ｍほど先に見えました。ＭＡＲＡさんについていこう。それにしてもＭＡＲＡさんの応援は多くって行く先々で｛ＭＡＲＡさーん！｝って聞こえてきます。

　１５キロ　１時間７分２５秒（２２分３６秒）　スペシャルドリンクを取った瞬間、取り付けていた輪がするっと抜けて落としそうになりました。危ない危ない。

　２０キロ　１時間２９分３４秒（２２分７秒）　またもやスペシャルの輪がはずれてしまいましたが、学習済みなので焦らずキャッチできました。ここまでは元気でした。折り返してから急にひどくなり始めました。またもや主人のメッセージカードに救われました。「カズ、今の年齢に応じた走りをしろ！マイペースや」と。読んでいると応援の〇本さんがんばれと。宿泊していたホテルのマネージャーでした。やっぱり応援はうれしいです。そのうち大阪の友人も「その調子やで～、いける、いける！」と応援してくれます。

　２５キロ　１時間５３分３６秒（２３分０２秒）　やっぱりラップは落ち始めました。みごとに練習でペース走をやった距離だけしか４分３０というペースを維持できないということの証明のように落ち込み始めました。でも、大阪城に入るとさらに応援は多くなり、ハーフマラソンを走った友人らがたくさんそこで応援してくれていました。かなり元気になりました。気持ちは元気になるのですが、足には効いてくれないようです。　大阪城内の写真ですが、後ろのかっこ悪いほうが私

たくさんの応援に見守られながら城内を出て幹線道路を走ります。雪が舞い散る中、足の動きが悪いので汗も出ない。顔と指先が冷たい。

３０キロ　２時間１５分５２秒（２３分１６秒）　汗が飛び散っているのかと思ったら雪でした。汗も出てないのにおかしいなと思ってはいたのですが。思考カイロが回ってないのがいまさら分かります。

３５キロ　２時間３９分１２秒（２３分２０秒）　足がいよいよバカになって来ました。ここで、スペシャルドリンク　またもやスルー。今度は大失敗。落としました。迷わず戻ってとりに行くに行きました。メッセージカードとボトルはバラバラになって道路に転がっていました。拾い集めて飲んで食べて読みました。

娘のカードでした。

笑いました。その後目がうるうるになりました。この子、私をずっと後ろから見ているって思いました。気持ち　フルパワー全開です。そこからは足はダメでも気持ちで走りました。

４０キロ　３時間２分５８秒（２３分４６秒）ここまで抜くことはあっても抜かれることないくらいで走り抜けれました。私も超遅いんですが、みんなもへたばっていて遅いんです。途中、痙攣をおこして座り込んでいる選手や歩いている選手、みんな自分と戦いながらっ前を見ています。私は娘のメッセージカードを手に握り締めて走り続けました。

　やがて長居公園内です。おのすごい声援です。みんなが親身になって応援してくれます。もうちょっとやあ。ええーで～。その調子や～と切れ間なく声援が聞こえてきます。もうあと１Ｋです。競技場内に入りました。トラックで数人抜きました。元気です。

やがてゴールラインが目に入ってきました。ゴールしました。

フル　３時間１３分１４秒（１０分１６秒）　　　

国際マラソン出場資格も２年延びました。

２年ぶりのフルマラソン。故障で走れなかった１年間。走れなかった時期があったから不安も大きく辛かった。でもそうであったからこそ走れた喜びの大きさは計り知れません。本当に走ってよかった。走っていて良かったと思える瞬間でした。応援してくださったみなさん、ありがとうございました。こんなよわっちい奴だとは思わなかったことでしょう。でも、これが私の本音です。本当は、いつも自信のないチッチャイ器の私なんです。でも、大きくなりたいと日々思っています。まだまだ大きくなれないけどね。　　身長じゃないよ～！

まだまだ、さよならパーティ編があります。この続きはまた後で。