「のほさん!お疲れ様!!」と声を発しってはじまったのほさんを囲む会。
10月11日に行われたハワイアイアンマン30回大会に見事参加資格を獲得して完走して帰ってきたのほさん。
いつものごとく、一酔でこじんまりと飲んで騒いでました。
ハワイディプロマ
もう 超 豪華です。しかも、実物よりもはるかにかっこいい!
完走メダル ちょっとピンボケ。撮っている私が大ボケですからしかたないです。
そしてフィニッシャーキャップ。記念にかぶらせてもらいました。
これまたピンボケ。酔っ払いののほさんがカメラマンですからしかたないです。
ハワイの新聞のリザルトやら土産話そして写真など、盛りだくさんでした。
のほさんは、ご家族4人で行かれていたそうで その記念写真の奥様と娘さんのおきれいなことと言ったらありませんでした。その横に写っているのほさんのお父様は、30年後ののほさんを想像してしまい、吹き出しそうでした。お幸せそうなその4人のお写真はかなり印象的でした。のほさんの温かさも感じました。
のほさんのお土産話は 話がすぐにほかの方向にそれてしまって 仲間で大笑い。まとまらないので、のほさんが書いたプチレポートを抜粋して以下に記載しました。
******** 世界の壁 ********
これまで出場したレースというとだいたい上位から15%ぐらいの順位でゴールするのですが。今回のレースはさすが世界選手権というだけあって、下位となりました。そのことは想定のうえでしたが、勝手が違いました。
水曜日の午前中にコナに到着。会場となるキングカメカメハビーチホテルの前をとおりコンドへ向かう。この通りはランで通るアリードライブ。レストランやカフェ御土産屋さんが並ぶところ。引きも切らずランナーが行き交う。開放的で男性は上半身裸のひとも多い。みんな立派な身体をしている。そして速い。「こんな奴らとレースにいなるの?」自分がどうも弱く感じてくる。
選手登録、カーボパーティ、バイク預託などと予定は過ぎていく。毎朝7時にはカイルアのピアからブイにそって泳ぐ。500mほど沖にヨットが停泊しており、そこはカフェとなっており、コーヒーやエスプレッソが振舞われている。粋なことを考えるものである。紙コップのコーヒーを立ち泳ぎしながら飲むのも選ばれし者たちの姿か。
レース当日は何処も同じで暗いうちから、最終の準備にかかる。エリートたちが6時45分のスタートにあわせてスタートへ向かう。100Mほど沖でフローティング・スタートとなる。ヘリが上空を忙しく爆音を響かせる。ハワイアンの火踊りに聞くようなドラムのリズムが選手の気持を昂ぶらせる。波打ち際で海水に洗われながら周囲の出来事を記憶する。全ての音が消えた時、アカペラでアメリカ国歌が唱われる。終るや否や、号砲とともにエリートたちは波しぶきとともに一斉に動き出した。TJなどで何度も見てきたシーン。そのなかに自分が落とし込まれている。不思議な事に。
あと15分で自分たちのスタートだ。スタートラインの20Mほど後まで泳ぎ、横へ移動して桟橋のタイヤにつかまり時間の過ぎるのを待つ。水温はそれ程低くはないのだが、ジッとしてると体が震える。いよいよ。大砲の音を聞き、時計を動かし、泳ぎだす。たいしたバトルもなく、泳ぐ。休まず泳ぐ。どんどん抜かれている事は分るのだが、ピッチが上がらない。と言うより上げれなかった。どうも安全策を選んでいるようだった。水中に斜めにロープが見え大きなスクナーの船体が確認できた。やっと半分。ここから上げればよかったが、それは今思う事で、そのときは何も考えられなかった。ゲッターレイドの巨大なボトルに向かって泳ぎ、スイムアップ。
トランジッションのテントで着替えワセリンを塗りバイクを押して、バイクパートへ入る。
時計を見ると1時間40分過ぎている。あれ? 正直にガックリときた。時間がかかりすぎた。フリーウエーに出るまでの20キロほどは押さえ気味にいく。有名フリーウエーのクィーンズKに出る。はじめは追い風だが、40キロあたりから横風に変り、ハウイという町の折り返しまでは強烈な横もしくは逆の風。コナウインドウが吹き出した。だらだらと続く登りに疲れが来る。どこまで続くのか。ハウイはまだか。帰りは追い風だからそこまでは我慢と。ようやく折り返し。バイクのスペシャルフードを受け取り一口おにぎりや梅干を摂る。しばらくは追い風と下りで足は休まるのだが、時折横風が激しく吹く。50kぐらいでグラリと揺れるのだから気が抜けない。DHバーにしっかりと体重をかけ、後輪も回転させていないと危ない。高台から見る海原は紺碧で白波が立っている。海岸の町まで降りてクィーンズKに入る。後は50kほどの帰り道。ところがこれはすべて向かい風。冬の河北潟を思い出した。救いは鼻水が垂れないぐらいか。予定した6時間30分を大きくオーバーしてバイクから降りる。
靴下も替えランへ。日中の暑さは徐々に冷めてきたのか、走りやすくなってきてる。バイクでつぶれて走る事が出来ないかと、思った。しかし足が軽い。5Kまで26分20。ハーフまではこのペースでと決める。中盤で5分30ぐらいに落ちたようだが、何とか4時間を少し切りゴールできた。結果はバイクで100人とランで200人ほど抜き1251位ということでした。
あれこれと反省の多いレースとなったのですが、完走できた事に先ずは素直に感謝すべき。
しかしながらもっと本当に強さを身に付けないとこのレースには通用しない、と思った。
本当の強さとは恐れない気持か。それを目指して練習を積むことが必要なのか。ただタイムをのばしても、ただ筋肉をつけても勝てない。本当の強さとは技術ではない恐れを知りつつも克己できる精神を身につけることのようだ。
今の自分にはまだほど遠い強者の後姿が眩しい。
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このような経験をもつことができ、さらになお自分を振り返り私たちに何をすべきかを投げかけてくれているのほさんに感謝しながらこの会を終えました。
わたしにまでお土産をありがとございました。
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