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テーマ:アニメあれこれ(27170)
カテゴリ:アニメ(原作:小説&ゲーム&その他)
空中ブランコ 第10話「オーナー」
今回の患者は新聞社の会長兼球団・グレートパワーズのオーナー・田辺満雄(通称、ナベマン) 症状:パニック障害 オッキーのターンです! 公式HPより 歯に衣着せぬ発言で有名な新聞社会長兼プロ野球球団オーナー、ナベマンこと田辺満雄。彼は光と闇に反応して発作を起こすパニック障害を患っていた。 伊良部は満雄に「闇は棺桶の象徴、光は天国の象徴」で、死への恐怖が原因と言う。光を避けたい満雄に記者達は政界と、スワローズの三塁手坂東の悪送球に関するコメントを聞き出そうとフラッシュを浴びせていく… 誰しも逃れられない「死」の恐怖に直面する満雄への伊良部の行動とは? 今回が一番グッときた上に奇想天外な結末だったかもしれません。 確かに結末に繋がるヒントは散りばめられてはいましたが・・・ 「あれ?おかしいな~」 毎度のビタミン注射 なのに今度の患者は動物にならない・・・ 第4話の主人公だった坂東のエラーを見て「安泰だ」と呟く田辺 しかし、コメントを貰おうと田辺に殺到する記者達のフラッシュに黒いモヤが見え怯えてしまう 記者の中に8話の岩村の姿が そしてそのモヤの向こうに見えるのは戦後の日本からだんだん近代化へと進んでいく様子。 しかし、どれも昭和の風景ばかり どうやらそのまま倒れてしまったらしい田辺 様子を見に来てくれたのは第5話に出てきた池山の義父・野村 そしてその池山から紹介されてやってきたのが伊良部のところだったのだ。 そして伊良部の診断は「パニック症候群」 自律神経失調症の一部でそのままにしておくと鬱症状を併発する事もあるのだとか。 「死ぬのが恐いんじゃない?」と伊良部 暗闇は棺桶 フラッシュは天国の光 それに反応するという事は死を恐れているのではないかと 普通の人間は引退して自然とフェードアウトしていくが、田辺のような権力者は引退が無い分終わりは死しかないと 権力者ゆえのこの症状。一番の薬はリタイヤだと伊良部は話す 「自分にはまだやる事があるんです!」 まだこの若さなのにリタイヤ? 車の中で今の日本を自分の手で変えたいと熱く伊良部に語る田辺 「なら、政治家になればいいのに」と言う伊良部に 「自分は新聞屋です。ペンは剣よりも強し」とあくまで自分流を貫こうとする田辺 向こうでサングラスに怯えているのは7話に出てきた猪野ですね! 坂東の悪送球 自分の球団の選手の身が心配と話しているのに政治の話を振ってくる記者達 フラッシュをたかれ、だんだんイラついてくる そして岩村から、この前の自分のコメントによる相手側の報復ではないかと言われついにキレてしまう。 「私からすればあなた方がテロリストだ!」 この田辺のコメントに激しく食いつく記者達 そして翌日、なんと!他社だけでなく自社の新聞にまでデカデカと書かれてしまう始末 あきれ果て、怒りも通り越し、社員を全て部屋から出して夕焼けを見つめるが、その夕焼けにも黒いモヤが見えてしまう そしてまたあのフラッシュバックが! そしてそれを取材している自分の姿 どうも時代と田辺の年齢の計算が合いませんよね! 伊良部のリタイヤしちゃえばという言葉もこの辺に関係するんでしょうか? 「リタイヤ、本当に考えたら?」 しかし田辺にはまだやりたい事が山ほどある その返事を聞いた伊良部は 「でも、何か手を打たないと老人性鬱になっちゃうよ」と脅す 「老人?いったい誰の事で」 そんな事を話していると会食の時間だと秘書の木下が呼びに来る しかし外にはたくさんの記者 裏に車を回すと言う秘書に「獅子が猿相手に尻尾を巻いてどうするんです!」とあくまで表から出ていくと聞かない田辺 しかし、また失神してしまったら? 「じゃあイイ手があるよ」 何かと思えば騎馬戦状態で出てきた田辺 ・・ってか、記者たちに真っ向勝負してもみくちゃになっている伊良部の顔が笑えるっ!わははっ このまま上手く乗り切るかと思われたが、記者の1人の「辞任」の言葉に激しく反応してしまう田辺 「あなた方二流記者にそんな事を言われる覚えはありません!」 またも暴言を吐いてしまう田辺 フラッシュにも反応してまた倒れそうに とにかくここはと車に入ろうとするが、車の中にも黒いモヤが 「じゃあ、僕の車で行く?」 パパラッチも振り切って走り続けると見えてきたのはクリスマス用のイルミネーションで飾られた道を歩く人々 その中に街頭テレビで野球を見て興奮する人々を重ねる 今の新橋駅と戦後のこの辺の様子を重ね、鍬を持った自分の手と今の自分の手を見比べる 東京タワーを見上げては建設中の現場を取材している自分を思い出し、 700系の新幹線を見ては初めて新幹線が走ったのを少年と見ている自分 そして最後に見えてきたのは神宮球場 伊良部に声をかけ外野席で野球を見る田辺 周りには昔と変わらず野球に夢中になって応援している人々 「東京も変わったんですね・・・」 突然ポツリと呟く田辺 「坂東!打てぇー!」少年の声援にハッと周りを見回した田辺の映像が昔と混同していく その中で自分を見て微笑んだ女性・・・それは亡き妻 ここが田辺と奥さんの出会った場所だったのだ 長嶋、王・・・・その当時大活躍していた選手の名を挙げていく 「野球は憧れだった・・・夢であり希望だった。みんなが若く貧しかったがみんな幸せだった」 そう語った時、代打に立った坂東がホームランを打った 思わずそのホームランボールを取ろうとする田辺 その顔は徐々に老けていき田辺の本当の顔となる (って、このシーンはちょーっと無理があったような/苦笑) そう!彼はフラッシュバックの影響で、今と昔の自分がごっちゃになっていたのだ。 彼が記者として走り回っていた頃と時間軸のズレがあったのはその影響 ボールを見ながら今までの自分の全てを思い出し微笑む田辺 ・・・ってボールを取ったのは伊良部かいっ!ヾ(ーー ) オイッ 「帰ろう。もういい。疲れた」 「うん」 全てを取り戻した田辺の表情は晴々としていた そして12月24日のクリスマスイブ 「老醜をさらしていたというわけか・・・」 新聞を見れば、騎馬戦の上に乗っていた自分は老人の姿の自分 そして何かを決意しように木下に記者会見を開くと電話する 「隠居発表」 これで全ての役職からも辞する事を発表した田辺 それは会社もオーナーも当然政界になど考えていないと わはははと笑う田辺の顔はスッキリとして見えた 「貴様にも世話になったな。長い間ありがとう」 キーワードのように度々出てきていた杖 いつものようにこの杖を渡す木下にそう労いの言葉をかけると涙で言葉を詰まらせる木下。 それだけでなく、全てが終わった田辺に岩村はじめとして5人の人物が田辺を囲みこれからいろいろ学ばせて欲しい!と頼みに来る そんな彼らにクリスマスだからと洋酒を振舞ってやると招き入れる 「おまえ達には10年早い一品ばかりだがな」 そう言う田辺の顔は実に満足げだった・・・ 今回は実は今と昔の自分の境目が無くなってしまい、その時間軸のズレを大好きな野球、そして奥さんとの出会いの場で今までの思い出の全てを思い出す事で解決するというちょっと感動的な結末でした。 音楽もよかったですね 伊良部の言った通りリタイヤはしましたが、それでも今までの田辺の記者として刻まれた経験や情報、考え方は若い記者や社員をとおして受け継がれていきそうですね。 そしてここまで話が進むと、どの話とどの話の時間軸が繋がっているのかがハッキリしてきて、前話辺りから後ろでチョコチョコと動いている他の患者さん達の様子が面白いです。 今回も本当にあちこちで今までの話に出てきた患者さん達が動いていましたね! そのせいもあって実に楽しかったのが田辺が記者に囲まれるシーン 記者さんたちの声があまりに豪華で思わず笑ってしまいました! その他には秘書の木下役が飛田さんとこれまた豪華でした オッキーはご自分のブログに撮影の時の水泳帽姿の画像をアップされていて、「ああ!朴さんがみんなにやれ!」と言われていたのはこの姿だったのか!と思いましたが、オッキーだとこの水泳帽姿も可愛いから不思議です そして老人になってからの声が不思議に違和感がなくてこちらもビックリ☆ やっぱり声優さんってすごいです!!! さていよいよ次回は最終回 6話に出てきた携帯青年のパパこと古谷さんの登場です☆ そしてもしかしたら今までで一番合成絵で違和感なかったかもです! 症状のところが?マークでしたが、彼はいったいどんな病気で訪れたんでしょうか? にほんブログ村 にほんブログ村 ↑よろしければ1クリックお願いします 励みになります 空中ブランコ 第1巻(DVD) (2010年1月27日発売) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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