SOLILOQUY

咎狗の血 第７話「怨鎖/desire」


アキラの笑顔が見たい

別人のようになってしまったケイスケーーー




公式ＨＰより


中立地帯のあるクラブで起きた凄惨な事件。イグラのルールに乗っ取らない殺人。アルビトロは、トシマに敷かれた最低限の治安を乱されることを嫌い、処刑人を伴って現場の調査に赴く。クラブと不審な死に方をした遺体を検分したすえ、アルビトロはある仮説を立てる。アルビトロの手には、クラブで手に入れた１枚の写真が握られていた




飛び出したはいいが、ガラスに映った自分の姿にまで怯える弱い自分に落ち込むケイスケ
ホテルでアキラに言われた言葉が突き刺さる


水には色が無い
だが、一度淀めば汚れゆく儚き存在


その店の中に光るモノが。
手を伸ばし、掴んだのはライン

「これを飲めば・・・」

心臓が早鐘のように鳴る

「おまえ見てるとイライラする」


ビルの上からジッと下界を見ているナノ



「なぁ、アキラ・・・もし俺が強かったら笑ってくれたか？」

涙を流しながら思い出すアキラの顔はどれも厳しく睨んだような顔ばかり

「なんでこんな顔しか思い出せないんだろう？
もっとアキラの笑顔が見たい・・・」

そしてとうとう、ラインを一息に飲んでしまう
独特の変化に苦しむケイスケ


「アキラの泣き顔が見たい
狼狽えた顔が見たい
アキラの困った顔が見たい
アキラの苦痛に引き攣った顔が見たい」


一度淀んだ水は元には戻らない



気絶させられていたアキラの意識が戻る
目の前には別人のようなケイスケが

「お目覚めか？お姫様」


何故アキラの居場所がわかったか？それはアキラの匂い
シャンプーとも石鹸とも違うもっとイイ匂い


「ケイスケ、おまえまさかラインを？」


この短時間で結構人を殺したと平然と言うケイスケ
あの中立地帯のクラブの犯人はケイスケでした

「そうだよ。俺が皆殺しにしてやったんだ」

バカな奴はいくら生きていても意味が無い
いくら殺したって同じだろう？と笑いながら話すケイスケ

「殺して楽しませて貰わなきゃなぁ」

さらに、猛の事も殺したと話すケイスケ

「殺り返してやったよ」

そう言ってクロスを見せ、驚いているアキラの顔を見て嬉しそうに笑う

「俺、スゴイだろ？なぁ、アキラ」
「おまえ、何でラインなんか」
「何言ってんだよ。アキラだってこんな俺を望んでたんだろ？」

アキラはケイスケ自身が自分の足で立って、アキラを頼らず生きていく事を望んでただろ？と言うケイスケ

「違う！そんな事望んでない！」
「望んでた」
「だからラインを使ったっていうのか？」

みんな強くなる為に。力を得る為にラインを使うんだと言うケイスケにアキラはケイスケの身体がボロボロになるだけと言う

「死ぬぞ、ケイスケ」


そんなアキラに自分勝手と言い、いきなりアキラの頭を掴み床に叩きつけるケイスケ

「おまえ、この前俺に何て言ったよ？イライラするって言ったよな」

アキラの腹を蹴り、顔を踏みつける

だから誰の下にもつかず、自分のやり方でやっていると
おまえに言われたからだと言う

「俺、なんか間違ってるか？」

俺の事嫌いだろ？見下す為に一緒にいたのか？とアキラの腹を蹴り続けるケイスケ
違うと言えば、気まぐれか？とまた腹を顔を蹴る

「まぁ、もうどーでもイイか、そんな事
とにかく俺が一番見たいアキラの顔は・・・・・・死んじゃった時の顔かな？」

鋭く蹴り上げられ、とうとう気を失ってしまうアキラ
そんなアキラを見て満足そうに笑うケイスケ



ケイスケが大量に殺したクラブではアルビトロが処刑人２人を従えてやってきていた
イグラの秩序が保たれないとため息をつくアルビトロのもとにライン中毒者の不審死体がみつかったという報告が
そちらに向かうべく外に出ようとした時、階段の所に貼られた１枚の写真に目を留める


「おやおや・・これは」

それは先日リンが撮ったケイスケ、アキラ、源泉の写真だった


現場の死体は猛だった

若い男と戦っていて優勢だったのに、血を舐めた途端苦しみ出したと目撃者は語る
目撃者に先ほどの写真を見せるアルビトロ
そして血の主がアキラとわかる

「なるほど。プロジェクトニコルというわけか」

なんだそりゃ？(>_<)



ハッと気付いたアキラは猛のクロスを見つめる
そこにやってきたのはリンだった
ボロボロのアキラの様子に驚くリンだったが、リンを見て倒れこんでしまう

リンによって別の場所に移されたアキラ
そこでケイスケがラインに手を出してしまった事、クラブの犯人もケイスケである事を話す

「アイツがこんなにも追い詰められていたなんて・・・」

傍にいて気付けなかった事を後悔するアキラ
リンはラインが喋らせているのであってアキラのせいじゃないと慰めるが、きっと心の中ではあんな風に思っていたんだとショックを隠せない

「そりゃ、ラインに手を出した位なんだからいろいろあったんだろうけど、この街ではさ、みんな自分を見失ってしまうんだよ」

俺、行くからというリンの言葉に引っ掛かりを感じるアキラ

「リン！出掛けるって何処へ？」
「俺もいろいろあってさ。
トシマでどうしてもやらなきゃならない事があるんだ
アキラは俺みたいになっちゃダメだよ」

寂しそうな笑みでそう言うリン



１人になったアキラのもとに狗が現れる
タグの匂いで間違いなくアキラと確認した狗の口には手紙が

受け取り、狗が消えてから中を見るとアルビトロからの食事のお誘いの手紙だった
いつでも構わないが、必ずアキラ１人で来るようにと念を押してある手紙


外へと出て歩くアキラの前にナノが突然現れる

「染まる・・あるいは染められる色は１つではない
おまえはどうなのだろう？」

相手の言っている事がさっぱりわからないアキラ
するとナノは言葉を続ける

「もうすぐ男が来る
その男にそれを渡して欲しい」
「アンタ、何者なんだ？」

「見ようとしなくても見えて、見ようと努力しても見えないものとは何かわかるか？
また会う事があればおまえの答えを聞かせて欲しい」

なぞなぞのような言葉を発してそのまま立ち去って行くナノ
茫然とそのカバンの傍でこれから来るという男を待つアキラ




その頃、エマがグエンからナノがアキラと接触したという報告を受ける
トシマに向かうと言うエマ

「ここでナノを取り逃がしては意味が無い」

どうやらエマはナノを捕獲して情報を収集したいようです
だけどナノって一体何者？そしてどんな情報を欲しているのか？




すると現れたのはシキ


「ずっとここにいたのか？
何故それを持っている？
男が来ただろ？
中を見たか？
あの男を知っているのか？」
「こっちが知りたい！何者なんだ？アイツ」
「あれは・・畏怖だ」

畏怖？ｉｆ？？


ここまで答えながら、ここで見た事聞いた事は全て忘れろと言うシキ

「アンタに命令される覚えはない！」
「ならばここで死ぬか」

刀を抜き、切っ先をアキラの首元に向けるシキ
しかし、すぐに刀を鞘に納める

「貴様など切り刻む価値もない」

それだけ言ってカバンを手に去っていってしまう




エンディングはOLDCODEX「crossing fate」
たっつんが声優ではなくアーティストとしてエンディングを歌いました♪
やっぱ上手いよ！カッコイイよぉ




前回、黒ケイスケへと変わり、やっと話が動いたと喜んだのですが、
また今回全く話に展開が無いという状態に逆戻り(>_<)

確かに
ケイスケはいかにして黒ケイスケへと変わったか
ラインを拒絶する血（＝プロジェクトニコル？）を持つアキラにアルビトロが興味を持つ
リンが何やらアキラ達には話せない事情で動いている
ナノがアキラに接触した
ナノとシキには繋がりがある


以上の事が薄ぼんやりと掴めましたが、それは伏線が増えただけ。
これ、本当に残り話数で回収出来るんですか？

それと、そもそもケイスケはアキラの笑顔が見たくてラインを飲んだ筈。
それも考え方がソックリ逆になっちゃう程危ない薬って事なんですか？
私はてっきり、黒ケイスケになった事でほのかに抱いていたアキラへの気持ちを身体でぶつけてくるのかと思ってたのにぃ～(>_<)

ますますモヤモヤが増してしまいましたよ
これ、納得出来る終え方してくれなかったらどうしてくれよう





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