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2012.07.03
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超訳百人一首 うた恋い。第1話「高子と業平 在原業平朝臣/行平と弘子 中納言行平」


「僕の好きなのは恋の歌」


夏季アニメ第二弾です



公式HPより


五節舞で藤原高子に一目惚れをした当代きってのプレイボーイ、在原業平。
高子に恋文を送り続けるが、高子は業平が自分の相手には相応しくないと全く見向きもしなかった。
そんなある夜、高子の前に突然業平が現れる。
自分を小馬鹿にする業平に逆切れした高子は勢いで一線を越えてしまう。
いつしか本物に変わっていく二人の恋。
やがて、結婚が難しい立場がの2人はついに駆け落ちを試みるのだが…




恒例のキャスト貼り


藤原定家: 梶裕貴
在原業平: 諏訪部順一
藤原高子: 早見沙織
小野小町: 遠藤綾
良岑宗貞: 内田夕夜
文屋康秀: 千葉進歩
宇都宮頼綱: 下野紘
式子内親王: 大原さやか
在原行平: 遠藤大智
弘子: 小林沙苗
陽成院: 森久保祥太郎
綏子内親王: 宝木久美
紀貫之: 代永翼
喜撰法師: 佐藤祐四
藤原義孝: 石田彰
高内侍: 平田絵里子
藤原道隆: 楠大典
清少納言: 茅原実里
藤原実方: 子安武人
藤原斉信: 曽世海司
藤原行成: 寺島拓篤
藤原公任: 岸尾だいすけ




ウィキより

百人一首の主に恋愛歌を題材にしたコメディ・タッチのストーリー短編漫画集。平安時代の歌の世界を、流行語や外来語を交えた可笑しみのある現代訳で、詠み人を主人公に想いや交流を描いている。


「ちはやふる」に続いてまたまた百人一首。
しかし、今回はかるたではなく歌を作った人を主人公にお話が進められていくという形式。
第1話は



在原業平と高子
後半は業平の義母兄・行平夫婦のお話。




『歌って、定家』

導かれるように、まず挨拶したのは藤原定家(@梶さん)

「僕が選んだんだ」

かるた等で有名な百人一首のそもそも・・の説明。
自分がチョイスした事
自分の趣味が出ちゃって、恋の歌が100首のうち43首入ってる事など紹介。




OP&ED

始まる前から誰が歌っているか程度は知っていたので、雰囲気に合わなさそう・・・とは思ってましたが、正直ちょっと(^^ゞ
いくら中身が今風にわかりやすくになってるとはいってもどうなんだろうか?

映像はさすがに恋の歌中心という事と、当時は今より恋愛事情が違うという事もあって、特にOPは押し倒しやキスシーンのオンパレードという感じで(笑)
始まる前からなんとなく濃ゆい感じがプンプンです。





「いいねぇ」

五節舞である女性に目を付けたのは在原業平
彼女は藤原高子


「またなの?」

それ以来、毎日のように高子のもとに届けられる業平の文
しかし、ゆくゆくは帝に入内する定めにある事を理解している彼女はプライドも高く、業平の文にウンザリと言った感じ。
返歌も素っ気ないというよりもはや拒絶の域?(笑)

「一夜限りだとしても、私には相応しくない」

業平を顔だけ男と容赦なくぶった斬る高子


「こんばんは」

夜、月を見上げていると突然背後に男性の姿が!
思わず「ぎゃああああー!」と悲鳴を上げてしまった高子。

「売られたケンカを買いに参りました」

業平だとわかった高子は「や、犯られる」と心臓バクバク。
思わず仏に手を合わせてしまう。
それを見て大笑いの業平。

怯えなくても何もしません。少々やり過ぎましたと言った後、
先ほどの悲鳴を取り上げてからかう業平

nari-taka

そう言ったかと思えば内着のからくれないがとってもお似合いだと褒めてみたり。

「間近で見た今、愛さずにはいられない」

そうかと思えば、今度は外と中にギャップのある高子の身体はさぞかし貧相なのだろうと言ってみたり。


そう言われちゃ「確かめてごらんなさい」とつい、言っちゃって。

そんな彼女を可愛い人だと言い、また来ますとその夜は去っていく。



「私がおまえで遊んでいるのですからね」

当然、それっきりというわけもなく。
身体を重ねる関係になっていた2人。

しかし、高子ってこんなにツンデレさんだったんですかぁ~(笑)

「心にもない事言って自分を貶めてはいけないよ」

そんな彼女を上手く自分のペースに持って行き抱きしめる業平

さすが恋の達人!(爆)


しかし、この2人には如何ともしがたい問題が。
それは、高子は将来帝に嫁がなくてはならないから。
それを止める力もなければ、嫁いだら最後近付く事も出来なくなる。

「駆け落ちしましょうか?」


そして2人、手に手を取って屋敷を抜け出し走る。
2人でいろんなモノを見て。感動して。
でも、その幸せな時間はあっという間に現実に引き戻されて・・・

「愛しておりますよ、高子様」

基経の迎えが来てしまったのだ。
愛しているとそれだけ伝え、諦める業平に

「意気地なしぃー!」

涙をポロポロと流し引き離されたのだった



その後高子は帝の母として数年後の年月を経て業平と御簾ごしの対面を果たす
業平は中将として。

涙した日もあったが、それも昔。
今なら穏やかに昔のように遊べるかもしれない。

「中将におかれましては歌しか出来ないアホとお聞きしておりますが、この場で1つ歌っては下さいませんか?」

突然の言葉に周りは慌てるが。
そんな高子の気持ちを誰よりもわかっている男は屏風絵で一首作ってみせる

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは

皆はお見事と褒め称えるが。
からくれないとは彼がかつて良く似合うと褒めてくれた色
最初はフフっと笑っていた彼女だったが・・・

あっけらかんと歌の中に男女の関係があった事を盛り込んできた業平
でも、それもこれも2人だけの秘密といったところでしょうか?


「そうね。あの時重ねた思いは忘れないでいましょうね」





当時は恋もオシャレな嗜み感覚だった
しかし、業平には性格が真逆な兄がいたーーー


因幡守昇進が決まった行平の祝いの席を抜け出し、行こうとしている先は業平の家。
臥せっていると聞き、見舞いに行くと妻には言う。
しかし、それは表向き。トラブルばかりの業平夫婦に一言言いに行く為だった。
それをちゃんと見抜いている妻、弘子
そして、さらりと行平に嫁げて良かったと微笑む弘子。

「私達が円満なのはお互いの努力があるからじゃないか」
「互いに努力出来るほど思いやれる相手と出会えた私は運がよいのです」


因幡守で単身赴任するのにも嘆く事もしない弘子に無理をさせていないか不安を覚える行平。

でも、今は業平


そもそも母違いだった業平
初めて彼と会った時。

自室があるかどうか・・・
母の身分の違いを引き合いに出され

「僕の家に生まれればよかったのに」

最悪だった(^^ゞ

そんな真逆な兄弟
兄が必死に夫婦仲良くと説いても業平は聞く耳持たず

「姉上の事は私がしっかりお慰めしまう故」

全く危なっかしい弟である(笑)

「幸せの形は人それぞれ。兄上にとっての幸せは私の幸せではないし、逆もまた然り。
自分の生き方を押しつけないで頂きたい」


2人の父が死んだ時、誠実に生きても時代に振り回され苦しんで死んだ。
自分はそんな父を間違ってはいなかったと思えるから同じように誠実に生きているが、業平はきっとそんな父の一生を見て誠実さも報われないなら自由に生きようと考えたのか。


とりあえず、弘子には業平が来ても適当に帰すよう言う。
(かなり気にしてるのね/笑)

そして、何かあったらすぐに駆けつけるから言いなさいと。
しかし、弘子は仕事を第一に。因幡と京都は遠いから自分の首を絞めるような約束はするものじゃないと返す。
だが、行平にとって一番は仕事ではなく妻。
だから侮ってくれるなと。

「では、ずっとここに居て下さい」

夫の言葉にやっと本心を口にする妻

「いいとも!」

迷いもせずそう言い、妻を抱き寄せる行平。


hiro-yuki

「これでいい?」

驚く妻にさらに続ける。

「これから2人でどう生きるか考えましょうか?」

行平の気遣いを嬉しく思うものの、そんな彼を支える為嫁いだのだと言う妻に

「君は強いね。そんな貴女だから私は貴女が愛しいのです」

あなたがいてくれるから強くあれる
待っていてくれる人(妻)がいるから何も怖くない

そう言って妻を抱きしめ、因幡へと旅立ったのだった


立ち別れ いなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来む


そして弟を思う
自分にとっての『大事なもの』が早く見つかる事を祈る

それは高子と出会う5年前の事だったーーー



※ 字数の関係で感想はコメント欄にて


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Last updated  2012.07.03 19:32:43
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