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テーマ:アニメあれこれ(27170)
カテゴリ:少女漫画&女性向け漫画原作アニメ
超訳百人一首 うた恋い。第13話(最終話)「定家と式子 式子内親王 権中納言定家」
「定家、詠って・・・」 最終回にしてやっとストーリーテラーの彼のお当番。 公式HPより 歌人、藤原俊成は息子の定家に自分の後を継いでほしいと願うが、定家に全くその気はない。親の決めた道を歩むなんてまっぴらごめんと蹴鞠に夢中な定家だったが、西行法師と出会い一転、歌人を目指すことを決める。しかし、俊成は定家が西行に影響されたと知ると気が気でない。西行を真似て定家が出家しないか心配なのだ。その話を聞いた式子内親王は、俊成に定家を自分に預けて見ないかと持ちかける。 「定家殿ぉ~留守なのかい?」 さすがに本人が主役回ではコスプレは無しですね(笑) 「夢を見てた。昔の夢を」 父は歌壇の第一人者である藤原俊成 「僕は僕だ。俊成のコピーじゃない」 自分はまだ若い!無限の可能性を秘めているんだ!! だから、父の後を継ぐなんて全く考えられなくて・・・ そんな定家ももう19。 そろそろ歌でも・・・と願う父。 しかし、こんな家好きで生まれたわけじゃないから!後なんか継がないから!と絶賛反抗期?中。 「僕は歌人になんか絶対になりませんからね!」 「どっかにアイツのやる気スイッチ落ちとらんかのぉ」 欲目を抜いても歌の才を認めている俊成 家では父に対しプリプリしている定家の前に、父に会いに来た西行が。 帰宅すると、何故か熱心に本を読んでいる息子の姿。 「実は、本格的に歌人を目指す事に致しまして」 すっかり、西行に感化されてしまった定家。 決して後継ぎになるつもりはなく。 「アウトローな歌人です」 一瞬喜んだ俊成は再び頭を抱える事に。 「一度、ご子息に会わせて頂けませんか?」 ついつい、式子内親王に愚痴った俊成にそう声をかけた式子。 それはありがたい!と俊成は早速定家に話をする。 ブーブー文句を言いつつ、式子のもとを訪れた定家。 「はじめまして。あなたが定家ですね?」 御簾ごしに初めて出会った式子内親王 「僕は父上の後を継いで立派な歌人になります」 こ、コロコロとよく考えを変える人です(笑) 「僕は王朝文化を盛り上げたい!」 やっと父の望む方向に考えを変えてくれたと宮様に心の中で礼を言う俊成だったが・・・ 「父上は宮様のお顔をご覧になった事はあるのですか?」 あれ?なんか雲行きが・・・ 当然、直に見る事など出来ぬ方 「ですよね~じゃあ、僕もダメかな~? イイ、匂いだったなぁ」 ウットリと式子の事を語る息子に慌てて釘をさすが。 別に定家としては式子に恋心を抱いた・・というわけではなく。 それでも、思いをはせる事は自由じゃないですか!とかなーり危険発言(苦笑) 「貴女は巧みに歌を詠まれますが、心が浅いですね」 そう言った式子が定家にある提案をする。 「私と恋をしてみますか?」 ハッ?鯉?Σ( ̄ロ ̄lll) なに、言っちゃってんの?? ・・・と思ったら、ゴッコ遊びですか 「歌は想像力が試されるのです」 斎院に卜定した事のある自分も恋の経験は無い。 だからこそ、恋をしたならばどんなに苦しかろうと想像して歌を詠んできたと定家に話す。 経験していないから詠めないではなく、訓練だと思って恋の経験のほとんどない2人で、恋歌の贈答をしてみないか?と。 偲ぶべき恋ーーー その日から始まったゴッコの恋歌交わし。 玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする ある日、定家の部屋を訪れた俊成が見つけた恋歌 相手が式子内親王に行きあたり、驚愕する。 しかも、本人、あっけらかんと認めちゃうし(笑) 「なにか間違いを起こしてないだろうね?」 ゴッコ遊びの事情を知らない父の的外れな問いに 「いやいやいやいや、ないないないない!」 当然、全否定。 ひとまず一安心?(笑) それより本題。 父が部屋を訪ねてきたのは、定家に持ち上がった結婚話をする為だった。 しかし、その話が出ると途端に無視して式子のところへ逃走(笑) 「残念な事に100%ママゴトなんだよっ!」 年の差がとか、ありえないとか言っておきながらマジになり始めてる? これは遊び 嘘っぱちのママゴト 懸命に自分に言い聞かせるけど・・・ そんな心を式子に読まれてしまった定家は、誤魔化しの意味もあって結婚話の事を話す。 すると、受けなさいと言う式子 ギャグで返して下さいよぉ~と動揺を抑えつつそう返す定家に、何故か真面目な話をしましょう!と結婚話を進めるよう話を続ける式子。 その言葉に我慢が出来なくなった定家は 「僕は貴女が好きなんです!」 真剣な話を茶化しているのはどっちだ! とうとう、2人を隔てていたものを越えてしまう 「ママゴト以上の事を私に求めないで!」 しかし、式子もまた苦しんでいたのだ この言葉に傷付いた定家はもうここには来ないと言って立ち去ろうとするが、咄嗟に引き留めまた来て欲しいと言う 定家にとって残酷な言葉 「不自由さの中で、歌だけが自由なの」 泣きながらお願いと言うばかりの式子 「酷い人だ・・・酷い女に掴まった・・・」 思ふこと 空しき夢の なか空に 絶ゆとも絶ゆな つらきたまの緒 玉のをよ~の返歌を彼女に囁く そしてまた来ますと固く約束して帰っていく。 しかし、建仁元年1月25日式子は亡くなってしまった 残された定家と彼女と交わした恋の歌 定家はそれを燃やし、歌を辞めてしまおうとするのだが、その時蘇る式子の言葉 「詠って、定家」 貴女が望むのなら! 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや もしほの 身もこがれつつ 貴女を失ったけれど、ずっと歌い続け後世に残していくと亡き彼女に誓う。 そして今、小倉百人一首を完成させた 「今も昔もみんな同じように思い悩んでいたんだ」 歌を前にすると情景が思い浮かぶ 「歌は、まるで生きているみたいだ」 私自身も何度かレビューの中で書きましたが、ラストの定家と頼綱の会話がこの作品の全てだったかな?と感じます。 一見するとお勉強アニメのようでしたが、私には時代を超越した壮大な恋物語に感じられて。 どのお話も美しかったです。 その時代で、恋の駆け引きや観念は若干違いますが、それでも人はギュッと掻き毟られるような恋をして。その中でもがいてきたんだなと。 いろいろ調べると、この内容はかなり美化されてる気がしなくもなかったのですが、そんな知識など取っ払い、ここに描かれてきた恋模様でイイじゃないかと思ってしまいます。 しかし、今までかるたの中でとか、上の句下の句を丸飲み込みしてきただけの歌の裏にこれだけの思いが隠されてきた。 それが非常にわかりやすくされていて、非常に興味深い作品でした。 12話まで続いたコスプレアバンは、もはやこれはこれでイイかな?・・と(爆) ただ1つ勿体ないと思うのは、現代語で喋る歌人たちを意識してか?のOP&ED曲。 奇をてらい過ぎた気がします。 単体ではクセになる曲なのに対して、やはり映像や作風と全く合わなかったのが残念。 最終回、すっかり書くのが遅くなりましたが、これにて終了です。 お付き合い、ありがとうございました。 ミラーブログURL http://84446692.at.webry.info/201210/article_3.html ←よろしければ1クリックお願いします 超訳百人一首 うた恋い。 三 [CD付完全限定生産] [Blu-ray] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.02 15:49:28
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