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2013.03.27
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AMNESIA 第12話「XII」(最終話)


「俺のただ1つの願いは君が生きる事」

設定その他、1クール中ずっとヤキモキさせられたこの作品もいよいよ最終回☆
しかし、乙女ゲーもいろいろ変わってきているのですね。
いろんな意味でビックリさせられた作品でした。




「おまえは今日ここで死ぬ運命なんだよ」

隠れていたが、アッサリ見つかりナイフを振り下ろされる。
寸ででかわした彼女は建物内を逃げまどう。
でも、予め逃げられないよう鍵をしておかれた扉はびくともしない。そして鍵は黒ウキョウの手の中。
しかし、建物中に回った火の影響で頭上のガラスが割れた時・・・白ウキョウへと戻る。


「だってウキョウさん、メールで・・・」

彼女の言葉で、また黒ウキョウが彼女を殺す為にここに誘い出した事を知ったウキョウはとうとう決意し、隠していた真実を話し始める。

「君は・・・8月1日にこの大学で爆発事故に巻き込まれた」

10話で「同じだ」と言っていたのはこの事なんですね。

そしてこの世界の主人公はその事故に巻き込まれ意識不明となったまま25日に亡くなったのだと教えられる。

「それがこの世界で起きた一度目の出来事だ」

ウキョウはこの世界で一度彼女を失っていたのだ。
第1話で出てきたヴィジョンはその時のモノだったのですね。

「俺のただ1つの願いは君が生きる事」

全てはウキョウのこの願いから始まっていたんですね。

「だがな、おまえが死ねば俺は生きられる」

再び黒ウキョウとなると、そう言って彼女を殺そうと彼女を追い詰めていく。
そう。生きた彼女を求めて並行世界に移ったウキョウ。でも、所詮そこは彼は存在すらしない世界。
そうなるとアレルゲンが如く、世界は辻褄を合わせようとウキョウを排除しようとしてきた。そしてそれは絶対に抗えない。
ウキョウの忠告で今まで主人公が生きて来られたのは、数々の並行世界でウキョウが体験してきたからだったのだ。
それによって学んだように、彼女を排除する事で無意味にウキョウ自身が殺されるのを防ごうと言うのだ。
開かない扉の前で追い詰め、首を絞める黒ウキョウ。
だが、再び彼女を助けたのはウキョウだった。

「逃げろっ!」

ここは別撮りだったのでしょうか?宮田さんお疲れ様です!
交互に白と黒の人格が入れ替わるので本当に大変だったんじゃないかと。

「死なせない!彼女だけは明日に送り出すんだ」

もともとは黒ウキョウは存在していなかった。
しかし、何度も味わった死の苦痛や恐怖から逃げるためにいつの間にか別人格が出来てしまったのだ。
そして彼女との共存が叶わないなら・・・と今まで並行世界の彼女を殺してきたのだった。

「自分の死を逃れるために何度も」

だが、強制的な死は苦痛を伴う。それから逃れたい一心だった。
そしてその度に罪の意識に苦しんでまた別の世界に逃げ込んできたウキョウ

「だが、もう二ールにその力は残ってねぇ」

ニール・・・その名前をオリオンは知っていた。


とにかくオリオンに促され、逃げ出す主人公。
道々、ウキョウが別の世界に行けたのは二ールの力によるものと教えてくれた。
二ールとはオリオン達の創造主。
二ールは、人の願いを叶える事で力を得ていた。

最上階まで上がってきた主人公とオリオン。しかし、扉は黒ウキョウによって閉められていて逃げ出せない。おまけに黒ウキョウはすぐ傍まで来ていた。
そして、ここで焼け死ぬか、自分に殺されるか選べと言う。

「お遊びはここまでだ!確実に殺してやる」

簡単に抑え込まれ、さすがにもうダメだと諦めそうになる。
そんな彼女を勇気づけたのはオリオンの声

「諦めちゃダメだ!君が諦めたらウキョウの願いも叶わない!」

この言葉で咄嗟にナイフを避けた。
でも、今度は地面に叩きつけられ絶体絶命
しかし、自分に振り下ろされたと思ったナイフは・・・ウキョウの胸を突いていた。

黒ウキョウの眼から涙が流れる そしてその場に倒れるウキョウ

「どうして?」

駆け寄った彼女に鍵を渡し逃げてと言うウキョウ

「不思議だな。痛みも苦しみも無い。
俺が初めて自ら望んだ死に方だからかな・・・」


諦めなきゃいけないとわかっていたのにどうしても主人公に会いたくて並行世界に飛んでしまった自分。

「俺はここで終わるべきなんだ」

でも、別の世界に行って生きている主人公に会っても、その彼女にとって自分は他人。笑いかける相手も自分じゃない。
彼女が幸せならと思う反面、すごく寂しかったと涙を流す。

「俺は幸せだったよ」

この世界で再び主人公と出会い、自分を見てくれている彼女と僅かな間でも一緒に過ごせて幸せだったと。


時計はあと1分で26日になろうとしていた
逃げるよう促すウキョウに首を横に振る主人公

「一緒に行きましょう!」

これは「一緒に生きましょう」だろうか?どっちにも取れる言葉ですね。

そんな彼女にありがとう・・そしてこれからも生きてと願い息を引き取る。
それと同時に鳴り始める26日になった事を知らせる時計の鐘。

これでウキョウの願いは叶ったのだ
すると、突然、死んだはずのウキョウの指が動き目を開いたのだ。

「俺の願いは叶ったんだ!」

そしてウキョウの身体が光に包まれていったーーー



気付くと見た事もない場所に。
オリオンに主人公もウキョウも助かったと知らされる。
そして頭上から降り注ぐ光。ニールだった。
オリオンの身体を通してニールの言葉が。

主人公が生きてくれた事でウキョウの願いが叶い、それに伴い二ールもまた力を取り戻す事が出来た礼を。
そして、なかなか叶える事が出来なかったウキョウの願い・・・これを叶えるため、ウキョウに何回も苦痛を与えてしまった事、そして主人公にも詫びる。彼女の記憶喪失はニールが深く関係していたのだ。
オリオンとぶつかってしまったのも、ニールが彼女を求めていたので必然的に引き合ってしまったからだった。
並行世界を何度も飛んでしまったのもニールが関係していた。

発端は、崖から落ちた為。
ウキョウの苦悩を感じ取った二ールが主人公を別世界に飛ばしてしまった。
でも、それはあくまで応急処置。そしてその為に彼女は何度もいろんな世界の8月1日に飛ばされる事になってしまった。

でも、それも彼女が懸命に立ち向かってくれたおかげでウキョウの願いが叶いニールも力を取り戻せた。

「ニール様が君の記憶を戻してくれるって!」

それだけでなく、本来の彼女の世界に帰してくれると。
しかし、あまりに突然な事と、それと取り戻した記憶がどんなものかわからない不安で戸惑いを見せる主人公。
でも、そんな彼女にオリオンは今まで乗り越えて来られたんだから、今の君なら大丈夫と勇気づけてくれた。
それよりも、こんな事になってしまったきっかけになっただけでなく、結局、なんの手助けも出来なかったとしょんぼりするオリオンに、

「私、オリオンがいてくれて本当に良かったって思ってる
傍にいてくれてありがとう、オリオン」


不安な時励ましてくれたり、一緒に悩んでくれて心強く思ってたと微笑む。
大変だったけど、いろんな体験が出来て楽しかったねと振り返る2人。
そして彼女もまたオリオンと一緒ならとやっと笑顔を見せる。
しかし・・・

「ボクは君の精神体から離れる事になる」

主人公が記憶を取り戻すーーー
これはイコールオリオンとの別れを意味していたのだ。
もう姿も声も聞こえない。見えない。
それだけでなく元の世界に戻ったところでオリオンの記憶も消えてしまうと言う。

「どこかで見かけたら声をかけてくれないかな?」

彼女の頼みにそうする!と約束するオリオン



彼女の本来の世界に繋がる扉が出現する。
いよいよオリオンとの別れ

「さぁ、あそこに向かって!君が戻るべき世界がそこに待っているから」

走馬灯のように今までの事が浮かんでくる。
2人の目には涙がたまっていた でも笑顔だった

orion2

「さようなら、オリオン」



扉を抜けるとそこには5つのカードが彼女を待っていた
微笑みながら進む主人公。いったい彼女が選んだのは誰?


shin-i

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Last updated  2014.06.18 17:35:17
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