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2013.06.15
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ちはやふる2 第23話「をのへのさくらさきにけり」


「詩暢ちゃん、崩してくで」

いよいよ始まる各級の決勝戦。


あらすじはコチラ




太一VS理音 そして新VS詩暢

勝負の行方は?





菫が会場に飛び込むと、そこは異様な空気に包まれていた。
太一の相手は、お互い、ライバル視しているヒョロ君。
B級優勝の先にA級がある。

勝つ気満々のヒョロ君に対し、何か静かな太一。


一方、A級の方では新対江室。そして恵夢対詩暢の試合が。

arata13

ところが新と詩暢の実力が凄過ぎて相手は自分のかるたをさせて貰えない。
桜沢は格の違いの差を実感し、2人の記録係にとにかく最後まで録画をするよう指示を出し部屋から退出していく。

外で村尾と話をしていた栗山と話をする桜沢。
栗山に他に注目する選手は?と聞かれ頭に浮かんだのは千早。
しかし、その千早廊下で爆睡中。慌ててゆり起こす。
怪我している指を見て、謝る桜沢に対し、怪我をした方の取り方が悪い場合が多いと教わったと理音にはナイショにと。

ふと、外を見るともう真っ暗。
すると、後ろの襖が開き中から新と詩暢が出て来る。

決勝戦は新と詩暢になったーーー

声を賭けようとした千早だったが、早速新に嫌味な発言をする詩暢。

「あと1つ、拾わせて貰いたいもんやなぁ」

念願だった新を倒して、団体のあれこれを言っていた新まで叩き潰しての完全勝利発言の詩暢。しかし、新は・・・

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この笑顔

千早にとって、こんな最高なゲームは無い!少しでも近くで見たい!身体が動きかけた時、探しに来た肉まん君とカナちゃんに掴まってしまう。

机くんがC級決勝。そして、太一がB級決勝に残っている!!

この事に激しく迷う千早。
その表情に気付いた肉まん君は、素早くA級決勝が新と詩暢と理解し、自分も。そして千早もA級決勝戦を見ると言い出す。
太一は応援が無くても必ず勝つ!

「今日の真島は全然違う」

そして、まだ迷っている千早にクィーン戦を考えて練習しろと言い続けていたのは太一本人。来るなと言うだろうと説得する。



一方、別の場所では須藤が北央の不甲斐ない成績にデコピン攻撃をしていた(^^ゞ
ただし、ヒョロはライバルと思っていた相手に18枚差をつけられた結果こそ一番の薬とばかりにデコピンは免除。
そのヒョロは今回の気負いのない太一の姿を思い返していた。


その太一。、

「来ないよ。こっちには来ない」

A級の決勝が誰なのか予想が付いている太一は、千早はそっちの試合を見たがるだろうとわかっていたのだ。
しかし、太一の決勝の相手は、団体戦の時の千早の相手・理音だったのだ。


その理音、まるっきりかるた部のみんなに好かれていなかった。しかも、団体戦で負けたのは理音のせいと応援にまるで力が入っていない。

「B級決勝、精一杯頑張ってきます!応援、よろしくお願いします!」

ここで理音は仲間や先輩たちにそう言って頭を下げたのだ。
これは、昨日、桜沢に言われた言葉が大きかった。
今の富士崎があるのは結果を出してきたから。そして3年生が卒業したらA級の選手が激減いる。
一度も負けない夏にする為にはこれで勝って結果を出し、自分が引っ張って行かなくては!!そんな強い決意の表れだった。



rion-taichi

「オレ、なんでここにいるんだろう?
同じ級の奴に5回勝つ事がなんで今まで出来なかったんだろう?」


そんな事を考えている太一の様子は理音を驚かせる。
気負いも何も感じられない太一。

ところが!

ここで、後から入室してきた者の中に千早を見つけてしまった太一は激しく動揺する。
そう!結局、千早はA級決勝よりも太一を取ったんですよね!

「なにやってんだ、おまえーっ!」
「私が今一番大事なのは、太一がA級になる事!」

今の千早にとって一番大事な2人が戦っているというのに・・・

一刻も早く終わらせて、新とクィーンの決勝戦を千早に見せてやらなくては!
この思いがいつもの太一に戻させてしまった。気負う太一にニンマリなヒョロ君。



A級の決勝が行われている浦安の間はごった返していた。
役員も全員が見守る中での現役クィーンと、綿谷名人の孫の戦い。
そして役員たちはどちらかというと新を注目していた。
特に間下は綿谷名人と何度も対戦した経験があった。
新がどんなかるたをするのか?そしてその先には周防を引きずり下ろしてくれる逸材なのかを見極めたいという気持ちも!

そこまで嫌われてるのかーっ!周防名人っ!!(笑)


そんな風に見られているとは知らず、久しぶりの詩暢との試合に、懐かしいと嬉しそうな新。
そして、詩暢もまた札に触れながらみんなを迎えに行く(=全て取る)と、札たちに誓う。

「新、結局、かるたが一番強いんはかるたに個人で向かい合ってきた者や
ハッキリさせようや。うちかあんたか、どっちにしても仲間は要らん」

「ほぉか?」

しかし、返ってきた言葉は相変わらず。


そして、その試合を見守っている肉まん君は太一を取った千早を心の中でバカだと思っていた。
そしていよいよ、決勝戦開始☆

まずは詩暢が連取する。
だが、どちらも僅差で一瞬、どっちが取ったのかわからない程。
クィーンの独壇場か?と囁かれる中、間下の目は節穴ではなかった。
そして新もまた二連取されても気負う風もなく詩暢をイラつかせる。

彼女の札の取り方の長所も全く変わっていない。
そしてその事で祖父から言われた言葉を思い出していた新。

「人が崩れるのは長所からや」

そしていよいよ新の反撃が始まる。
あのクィーンよりも早い取り。

「思い出す。綿谷先生の嫌ないやーなかるた」

間下は新のかるたに綿谷名人を見る(笑)

2つ続けてセイムだった新に、得意札を自分より先に取られた詩暢。

「全方位の守備では危ない」

村尾は思う。多分、クィーンも自分と同じ思いだろうと。
その詩暢は札に向かって心の中で謝っていた。

「ごめん、みんな。今日は捨てる札と拾う札を分けんといかん」

そんな詩暢に微笑みを浮かべたままの新。

「詩暢ちゃん、崩してくで」



そんな新とは逆に、千早の登場ですっかり元の太一に戻ってしまった。
しかし、読みに安定感の無い読手のせいもあって、太一だけじゃなく理音もお手つき連発。
焦れば焦るほどドツボな太一。

それにしても、読手に安定感が無いとはいえ、どうしてそこまで?
と、思ったら読手さんも昇級試験中でした(笑)
決勝戦の場で読手さんの試験というのも行われるんですね(^^ゞ


息を整える理音の目の端に、仲間の持つ横断幕が目に入る。
そちら側に目をやれば、「勝て」の念の送っている仲間達(それって、逆にプレッシャーなんじゃ?/笑)
だが、ここで読手ばかりに気が行ってて、仲間達の方は見ていなかった事に気付き、それと共に冷静さを取り戻していく。

「一音一音は・・・綺麗」

安定感とかは無いけれど・・・そこに気付くと理音はいつもの取りを取り戻していく。

「周防名人みたいだった」

千早がそう言って感心していた理音の取り。
理音の向こうに周防を意識した途端、連取され、さらには自分が取り勝つ事が果たして出来るのか?と身体がガチガチになってしまった。
一刻も早く勝たなくてはならないのに・・・

しかし、周防名人と心でつぶやいた瞬間、何かに気付き立ち上がる。
周防名人ではなく、千早みたい・・・と感じるよう意識し直したのだ。
そして友札を移動させ札の位置を叩きこみ・・・
太一の身体から力が抜け、連取する。
それでも感じのイイ彼女のかるたは早い。
だが、彼から気負いが抜けていた。もう、大差で勝つとか少しでも早く勝つとか、そういう意識が消えたのだ。

取るスピードではなく確実に取る取り方に変えた太一。

「恰好悪くてイイ。かるたは10枚の取ったと15枚の拾っただ!!」

大差を捨て、確実に勝つ!
その先に見ているものは

taichi6

「1枚差でイイ。千早に勝ちたい」

その思いの先に太一の優勝があったーーー

9枚差で理音に勝利した太一。

「私、足りない いろんなものが」

5試合戦いぬく体力が今の理音にはなかった。それに対し、きちんと体力をつけていた太一。
そして才能と戦う覚悟。
それが勝利の明暗を分けた。


報告を済ませると、千早の腕を取り急いで新の所に向かおうとする太一。
ところが千早が動かない。それだけじゃなく身体が震えている。
泣いていたのだ。

「A級だよ、太一!おめでとう!!」

心から喜んでくれる千早の言葉にやっと心からの笑顔を見せる太一だった。

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Last updated  2013.06.15 09:30:46
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