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2013.08.07
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八犬伝-東方八犬異聞- 第18話「讃有」


「蒼、頼むな♪」

とうとう対峙する事になった荘介と蒼
そして命命の一件は・・・?


公式HPより


ついに対峙した蒼と荘介。刃を交える二人を止めようとする信乃に対し、蒼は「どちらを選ぶのか」と問いかける。
すると突如、動揺する信乃に反応した村雨が光を放ち、土地神のヤナが姿を現す。
その頃、社を歩いていた弥奈姫は、貴敦と早紀の会話から、村人を殺しているのが自分の内にいる「ヤナ」だと
知ってしまう。取り乱した弥奈姫は、現八に、ある男に取り引きを持ちかけられたことを告白し、
「私を殺してください」と懇願する。




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蒼に刀を抜く荘介。
自分を荘介の「影」だという蒼の言葉を聞いている信乃は2人の戦いを止めようとする。
もし、片方が倒れてしまったらどうなってしまうのか?

「俺は影。おまえの記憶を封じた影だ 俺たちは2人で『荘介』」

試してみる?と言う蒼に・・・
2人の間に割り込み、蒼の刃を止めたのは信乃だった。

「それって反則じゃない?」

でも、信乃は蒼も斬れない。

「どちらも選べないんじゃ、どちらも選ばないのと同じだ、信乃」

荘介を選ぶと叫ぶ信乃だったが、それでも蒼を斬れないという事は選び切れていないのと同じ。

ao-sou

だが、2人の戦っている姿を見て信乃の思考は止まる。
だって、2人で1人なんじゃないのか・・と。
訳わかんねぇ!と信乃がさけんだその時、村雨が突然光り始める。そしてそれに命命が反応する。




「弥奈姫様の足の文様にソックリで」

村人を襲った黒い影の正体・・・目撃者はそう語る。
しかし、弥奈姫は土地神は死んだと言っていた。ならば命命の文様ソックリの化け物は何処から来たのか?現八は悩む。




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村雨の妖気に反応して出現した命命

村雨がそこまでするという事は信乃を追い詰め過ぎたかと感じ取った蒼は、興が削がれたと戦いを止める。

「おまえは何者だ?」
「おまえの影さ」

そして命命の出現に影響を受けていた弥奈姫。印の部分に痛みを感じていた。
その痛みをこらえながら歩いていると、貴敦と早紀の会話を偶然聞いてしまう。

自分の身体から黒い影が出ていった日には必ず誰かが殺されているーーー

「知っているよ。殺しているのは弥奈姫の中にいる命命だ」

その事にショックを受けた彼女は外へと飛び出し、やってきた現八にぶつかる。

「お願いです!私をどこかに閉じ込めて
いっそ私を殺して下さい!!」


命命なのに人を殺していたなんて・・・
号泣し、そう頼む弥奈姫


「なぜ、アレは泣いている?」

弥奈姫の苦しみを感じ取っている命命。

もともと、命命は人間によって2つに分けられた。
そして別々に封じてこの地から動けなくされてしまっていたのだ。

泣いているのは弥奈姫?
すると、弥奈姫は昔の信乃によく似ていると言って去っていく蒼。
命命は信乃にあげると言い残して。

自分と一緒にいたから昔の信乃を知っていると言っていた蒼ら睨むように見つめている荘介。




弥奈姫は蒼と初めて会った時言われた事を現八に話した。
そこに駆けつけた貴敦たちに、自分だけ何も知らなかった事を泣いて詫びる。

「私さえいなくなれば!私さえ消えてしまえば!!」

そんな彼女を辛そうに見つめるだけの守人2人。



毛野に刀を返した荘介は、服を繕うために脱ぐとその下は物凄い出血でシャツが真っ赤になっていた。
慌てて救急箱を取りに行く信乃に対し、今まで全く痛みすら感じてなかった事にショックを覚える荘介。


「村雨・・・あれと同じくらいの力を得るには あと、どれだけ奪えばいいのか?」

1人森の中を歩いている蒼。
村雨と同等の力を得て蒼は何をしたいのか?



「兄貴ぃ、アンタが聞くとなんでかアブナイ気がするんだよな~」

小文吾に激しく同意ですわ(〃∇〃) てれっ☆

「また、ミョーなモノを拾って来たな」

信乃を見ていきなりそう言う現八。
だが、それについては深く追求せず、明日一緒に社に行ってくれと言う。

「多分、おまえの方が適任だ」



「アンタの願いを聞いてやるよ」

今まで村人たちの願いをたくさん聞いてきた。
自分の願いは誰も聞いてくれず、ただ聞くばかり。
そしてそれは自分にではなく命命に聞いて貰うため。
それでも命命は不平を言わず聞いてきてのに・・・

あの時、初めて会ったあの男は命命にではなく自分に向かってそう聞いてくれた。
そんな事を考えているとまた命命の印が酷く痛んできてそして吐血。
弥奈姫を命命が食い破りかけているのだ。



翌日、信乃達が社に行くと物凄い行列が。
一週間に一度、弥奈姫に願い事を聞いて貰うため集まるらしい。
しかし、話しているのを聞いているとそれはまるで悩み相談室のようで(^^ゞ


「何をここに引き入れた?」

誰にも言っていない結界の件を即座に見破った信乃に貴敦は驚く。
しかし、中ではもっと驚く事態に。

なんと!弥奈姫の左手と顔に鱗が現れているのだ。
だが、彼女は事態を冷静に受け止め、最後まできちんと努めると告げる。

「私のお役目が終われば、貴敦兄様と早紀の願いも叶う」

自由になれる。
2人の願いを最後に聞いてあげられると寂しそうにそれでも笑顔を見せる。

「んで?アンタの願いは?」

突然現れた信乃からそう聞かれても何も答えない弥奈姫

どうやら、さっきの信乃の問いに答えるのこそ彼女を救う手立てだったようなのだが・・・。
現八たちにどうにか出来ないか?と言われてもそれを口にしてくれなければ。
その為に、蒼が置いていった命命を腕に仕込んできたというのに。


「弥奈、1つでイイ。私たちの願いを聞いてくれるか?」

皆の前に出る直前、貴敦が突然話しかける。

「私たち2人から大事な妹を奪わないでくれ」

弥奈姫は2人を自由にしてあげる事が願いだと思っていた。
だが、違った。
貴敦の両親はもう亡く、兄弟たちは各々養い先で幸せに暮らしている。
早紀も両親は既に亡くなっている。守人の役目が終わっても家も家族もいない。ここにいる3人だけがもはや彼らの家族なのだ。

「生きてくれ!」

思ってもみなかった2人の言葉に、先ほどの信乃の問いが蘇る。
それでも、何も答えず皆の前に出ていく弥奈姫。


ところが、出ていくと先日殺された男の息子が次々に土地神の祟りで殺されている今をどうにかしてくれと叫び始めた。
その言葉に彼女の足から命命の印が飛び出していきそうになった。

突然、雷が社に落ちる。
それと共に現れた鬼。
鬼は弥奈姫を姫抱っこすると、改めて願いについて問いかける。
村人たちはみんな逃げていく中で、必死に返してくれと叫んでいる貴敦と早紀。

「ただの弥奈になりたい!私、死にたくない!!」

やっと願いを口にした彼女。
すると、彼女を下に下ろしてやる鬼。

「大丈夫!おまえの願いは叶う

それがおまえの中の命命の願いだから」


腕に仕込んでいた命命が解き放たれる。
そしてそれに反応するように、弥奈姫の足の印も空高く舞い上がっていく。

それと共に彼女に浮かび上がっていた鱗は消え、高く舞い上がった2つの命命は元のように1つに戻っていく。
これが命命の完全体

「本来、命命は宿主の願いを叶えるのが役目。
これでアンタの役目も終わりだな」


弥奈姫から弥奈になれた。
しかし、これで問題は終わりではなかった。
もう、好きな場所へ飛んで行ける力が残されていない命命には、眠れる新しい宿主が必要だった。
しかし、信乃にはもう村雨がいる。

「蒼!いるんだろ?」

信乃に呼ばれて渋々出てきた蒼。

「信乃が可愛くお願いしてくれるなら聞いてあげてもイイよ」

やらないと思っていたのだろうか?しかし、実は信乃は手段を選ばない子(爆)

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「蒼、頼むな♪」

可愛かったんだね~(笑)大いに不本意ながら命命を引き取る蒼。


「この貸しはいつか返して貰うけどね
今度こそ荘介を殺しに行く・・とか?」

「おまえ、俺を誰だと思ってんの?」

村雨を蒼に向ける。

「その時は容赦なくおまえを叩き斬る」

その言葉に対し、そう言うと思ったと言って立ち去ろうとする。
慌てて荘介の玉を返せと言った信乃だったが、結局返して貰えず。
荘介には無くした事がバレちゃって(^^ゞ
でも、弥奈達3人の嬉しそうに泣きながら抱き合ってる姿に笑顔になる信乃だった。



結局、弥奈姫は鬼に攫われた事になり、祟りも鬼のせいという事で一件落着したこの事件。
そして弥奈達3人は小文吾から古那屋の女将の紹介状を渡され、3人揃って帝都に行く事に。

髪をバッサリと切り、見違えるような笑顔で初めて出る社の外に興奮している彼女。

yana5

もうこれからは自力で願いを叶えて行かなくてはならない。
しかし、強く願えばいつか必ず叶うーーー





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Last updated  2013.08.09 08:37:44
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