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2008年に向けて大統領選が早くも始まっているアメリカ。
民主党はヒラリーとオバマがとりあえず上位を独占している状態です。 オバマは40歳台半ばでかっこよく、演説もうまい。 まだ上院の1期目(たしか5年目)なので、ワシントンDCの汚い部分にまみれていない。 だから、ブッシュ疲れ、そして汚職疲れしている米国有権者に今のところ受けているようだ。 彼が当選すれば初の黒人大統領となる。 が、実は黒人有権者はオバマを無条件に支持しているわけではない。 今でもたしかヒラリーの方が黒人に受けているはずだ。 なぜか。 彼は白人と黒人のハーフ。 お父さんがケニア出身の黒人である。(ウィキペディアによる) 肝は、オバマのお父さんは移民なのである。 奴隷としてアメリカにやってきた、または公民権運動を体験した黒人の子孫ではないのだ。 その辺がどうも受けないらしい。 ワシントンポストの大統領選に関する記事で 「彼は『アメリカ人の黒人』ではないから」 というような発言を見た記憶がある。 この辺の微妙な感情が黒人民主党支持層がオバマに完全に向かわない原因らしい。 ところで、この「黒人」感情って非常に難しいとワシントンDCに来てようやくわかった。 米国の首都ワシントンDCは実は黒人の街だ。 市内の住民の8割は黒人だという話を聞いたことすらある。 ワシントンポスト紙の地元ニュースを見ると、黒人の写真で埋め尽くされている。 彼らの多数は首都にある富にありつけていない。 そして、ワシントンDCの治安は非常に悪いのだが、犯罪の多くは黒人居住区で起こっている。 DC内の地域によって全く治安状況が異なるのである。 僕が彼らを見るのは、安い労働力として雇われているスーパーやコンビニ、コーヒーショップなど。 正直、彼らの労働態度やサービスは最悪である。 何がどうなってあんなひどいサービスになるのか全く見当がつかない。 正直、あれじゃラテン系移民に職を取られていくだろう。 現に、今では日雇いの仕事を黒人と不法滞在のラテン系で取り合っている、なんてニュースを読んだことがある。 人種差別発言になるのを覚悟で腹を割って話をすると(日本人に対してだけだけど…)、 「根があまりに深く、相当な時間がないと解決しない」という返事が来た。 たしかに、たった40年前まで差別が厳然と残って国だ。 僕の年齢でもまだ差別を体験した世代の2世なのだ。 (未だに地元のテレビではキング牧師と公民権運動の特集をしょっちゅう放映している) この辺が絡んだ選挙って難しいなぁ。 この国の複雑さを体験した2ヶ月間です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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