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• トルコEU加盟問題　その3

  またエコノミスト誌のパクリを少々（苦笑）　エコノミスト誌はEUはトルコ加盟を支持すべきだと明確に打ち出しています。先日は社説を長々と引用したのですが、今回は同じ号に載っていた関連記事から。　まずタイトルが"The impossibility of saying no"です。ノーということは不可能、とタイトルで言い切っています。　そしてトルコEU加盟の歴史に触れています。ただし、この歴史認識はあくまでトルコ加盟賛成の立場によって書かれたものです。別の見方もできると思います。　1963年　現在のEUをかたちどった合意であるEuropean assosiation agreementに2番目に批准。　1989年　European Commisionがトルコ加盟を推薦する。　1997年　EUサミットにおいてトルコが加盟候補からはずされる　1999年　ヘルシンキにおけるEUサミットにて正式にトルコが加盟候補国となる。　2002年　EU首脳によって「コペンハーゲン基準」採択される。これにより、民主主義、法治主義、人権保障、少数派の尊重、市場経済、という基準が満たされれば2004年12月には加盟交渉を始める日程を決定する。　しかし、実際には「yes, but」といい続けて先延ばしにしている、というのがエコノミスト誌の主張です。　正直言って、ここまで書いてEU側からみた賛否はこれで十分かなと思ってきました。もちろんもっと深い議論がされていますが、概要はつかめました。　問題はもう一方の当事者であるトルコはどう考えているかということです。　そして、アメリカの理論も重要です。トルコはアメリカと非常に関係の深い軍事同盟国です。アメリカがどの政権であってもこの国益を簡単に放棄するとは思えません。　また、トルコの周辺国の動向も非常に重要です。例えば、EUが東欧に拡大した際に一番警戒感を示したのがロシアです。プーチン政権は（半ば嫌がる）ウクライナとベラルーシを味方につけ、EUがロシアに直接脅威となる可能性を排除しようとしています。　EUとあまり関係の良くないイスラエルはどう考えるのでしょうか？アメリカがいつも非難するシリアとEU、シリアとトルコの関係はどうなのでしょうか？これらの国がEU拡大を「脅威」と捉えた場合、明らかに新たな紛争の火種になります。EUはイスラエルの現政権には明らかに批判的ですし、かといって中東とEUは歴史的経緯からやはり関係は悪いです。　さて、調べることが多すぎる（苦笑）。トルコ問題はこの程度にします。また機会を見つけ書き込みます。さ

  2004年10月02日

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• トルコEU加盟問題　その２

  　　さて、またパクリます（苦笑）。今日はエコノミスト誌から。　　エコノミスト誌に馴染みのない人もいると思いますので簡単に説明を。イギリスの雑誌で、タイトルと異なり世界各地の政治ニュースを網羅しています。格調高い文章と比較的中立的な視点に加え、カバーしているトピックの多さや長い伝統から非常に人気のある雑誌です。下手するとタイムやニューズウィークより人気があります。ちなみに、うちの学校では最新ニュースを得るためのソースとして読むことを推奨されています。（なぜ日本語版がないのか不思議なぐらいです）　　エコノミスト誌はトルコのEU加盟を支持しています。よくあるトルコ加盟反対論のうち４点に絞り反論しています。　　まずは人口問題から。トルコは現在７１００万人住んでいます。ドイツが８千万人ぐらいですが、人口増加率を考えると今後１５年でドイツを抜くそうです。その人口の多さからEU内でのトルコの地位が高くなることに懸念を抱いている反対論があります。が、仮にトルコが加盟してもEU内の１５％を占めるに過ぎません。１５％ではEUの意思決定を牛耳るほどの力はありません。それよりも人口の少ない加盟国がEUの意思決定を左右する問題のほうが大きいのでは、とエコノミスト誌は指摘しています。　　次にトルコの貧困問題。現在のトルコの一人当たりのGDPはEU平均の２９％に過ぎません。しかし、すでにトルコのEU加盟を睨み欧州の金融機関はトルコに支店を構えているほどです。この期待が消えれば結局トルコ人が欧州の西へ向かうことになります。また、仮に今トルコ加盟交渉がスタートしても実際の加盟には１０年ぐらいかかります。その間、トルコ人が欲するのは海外資本の直接投資であり、海外へ出稼ぎに出ることではありません。　　三番目はトルコはヨーロッパなのか、というアイデンティティーの問題です。しかし、トルコ最大の都市イスタンブールはヨーロッパ大陸にあり、最近EUに加盟したキプロスより西側にあります。１９６３年にはECが「トルコはヨーロッパである」と認めていたそうです。いまさら地理的な理由をたてにトルコ加盟を拒めるのか、とエコノミスト誌は疑問を投げかけています。　　最後に宗教の問題。トルコは政教分離に成功してます。公立学校でのイスラムのスカーフ禁止を規定しているのはトルコとフランスだけだそうです。そもそもイスラム国加盟反対の主張には２つの仮定条件があるそうです。１つはイスラムは政教分離や民主主義といっしょになれないということ。もう１つはイスラム原理主義がイスラム国には必ず湧き上がるということです。この２つの前提条件に疑問を投げかけています。また、１９７０年代にアイルランドが加盟した際はカトリックの力が非常に強く、アイルランドでは避妊・中絶・離婚が違法でした。　　最後にエコノミスト誌は、トルコのヨーロッパクラブ加盟がイスラム諸国の自由・民主主義促進につながると締めくくっています。　　長い。ここまで書いて疲れました。さて、とりあえず賛否両論が出揃いました。なかなか複雑ですが好奇心をくすぐる面白い問題だと思いませんか？またさらに調べてみようと思います。さ

  2004年09月30日

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• トルコEU加盟問題

  　　本格的な話になってきましたね。かっこよく論じたいところなのですが前提知識が少ないため、Plagurismといわれるのを覚悟でパクリます（苦笑）。　　昨日地元の人向け１時間レクチャーがあり、参加してきました。たまたまトピックがEU。演者はうちの学校のフランス人の先生でヨーロッパが専門です。その先生は「トルコ加盟反対」というスタンスで、少なくとも反対する７つの理由を挙げていました。以下、書いてみたいと思います。　　１．人口の問題。現時点でドイツに次ぎ２番目。だが、出生率を考えればトルコの人口がドイツを抜くのは時間の問題。　　２．EUの予算の問題。トルコの一人当たりのGDPが低いし農業が産業の中心なため、補助金の多くをトルコに持っていかれてしまう。　　３．多くの国と国境を接してること。その多くがトラブルを抱えた国であり、その問題に巻き込まれること必至。イラク、シリア、コーカサス地方など。　　４．イスラエル問題。トルコがイスラエルと対立しているわけではないが、イスラムの問題は結局イスラエル問題につながる。"Is Europe ready to involve in the issue?"だそうです。　　５．水資源の問題。チグリス・ユーフラテスの８０％の水源をトルコは抱えている。中東の水問題は安全保障問題に直結しているので、結局中東問題に関与する必要が出てくる。　　６．大西洋をはさんだ同盟の性質をどうするか。（Trans-Atrantic Identityと言っていました。うまく訳せずすみません）。トルコはアメリカの非常に緊密な関係を持つ同盟国の一国。大西洋同盟の性質をどうするのかという問題に発展する。　　７．誰がEUを引っ張るのか？これはEUの根本的な問題で、今は仏独が中心になっていますが、あまりその色が強くなると英伊が出て行く可能性がある。トルコが入るとさらに混迷する。　　さらに聴衆からの「もしEUがトルコ加盟を断ったときにトルコとの関係をどうするのか？」という質問に、「今と同じ。NATOがある。」みたいな答えをしていました。　　これだけは私は全く同意できません。現在国の命運をかけて行っている加盟交渉が消えてもEUとトルコが同じ関係を維持できる、なんていう人間心理を無視した話はありえないでしょう。EUとトルコは明らかに遠ざかり、その隙間を埋めるのはアメリカやイスラム原理主義ということになると思います。　　EUのアイデンティティーについては「メキシコをアメリカに組み込むようなもの。そうすればメキシコは豊かになる。しかしそれは納得できる？」という言い方もしました。　　ここにも大きな違和感を感じます。アメリカ人は思ったより「アメリカ人！」っていう感覚を持っています。一方、EU人って存在しないですよね？各国・各地域で歴史も言葉もぜんぜん違う。たしかに政治・宗教は似ているのでそれがEU統合・拡大の原動力になったことは認めますが、どうしたって戦略的な視点、すなわち各国の利益になるからEUという枠組みが存在しているとしか思えません。メキシコとアメリカの例えは確かに一部いいところを指摘していますが、当てはまらないと思います。　　エコノミスト誌にはトルコ加盟賛成の意見が載っていたので、それを掲載しようと思ったのですが、時間がありません。またの機会に。

  2004年09月28日

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• 台湾・ロシア他

  　すっかりごぶさたです。気づいたことを箇条書きに。　●ファイナンシャルタイムズに「台湾の首相が上海を狙えるミサイル配備計画を認めた」という記事が出ていました。北東アジアの安全保障といえば台湾と朝鮮半島。個人の気持ちとしては台湾を応援したいのですが、大陸との全面戦争だけは避けるようなんとかバランスをとった外交をしてほしいものです。　●小泉改造内閣の顔ぶれがそろいました。いつもわからないのは、なぜ改造しなくてはならないのかということです。せっかく派閥順送り人事をつぶしてきたのに、権力を定期的に分配することはやめないのでしょうか。それとも、今回の人事は当分国政選挙がないことをにらんだ動きなのでしょうか。　●個人的には党三役の顔ぶれは好きです。３人とも、テレビを通しての感想になってしまいますが、非常に政策通だと思います。特に久間氏は、有事法制の成立にあたり民主党の前原氏と２人で細部を詰めた人物です。橋本派の人間ですが、外交問題に詳しい人であり、その部分に期待しています。武部氏も議員立法を積極的に進めた人物（何の法律だったのか忘れましたが）として印象に残っています。とにかく、少なくとも政治基盤を党内に持ち、なおかつ政策通の人間を起用するのはいいことです。　●ロシアのことを調べ始めたのですが、なぞが深まるばかりです。日本の隣国ながら、これほどわかりづらい国があるとは。実際に国を動かしているのは、誰のどんな権力なのでしょう？そういう意味では、まだ中国のほうが共産党の存在がある分だけわかりやすいです。　●米欧関係の特集記事で、以前"the mission determines the coalition."というラムズフェルド国防長官の発言がヨーロッパ諸国を怒らせた、という記事を読みました。しかし、至極まっとうなことを彼はいっていると思います。冷戦の終わった欧州と脅威のある日本。仮に北朝鮮問題の解決や中国の姿勢の軟化が起こった場合、日本はどう対応したらいいのか。明らかに日米安保では立ち行かなくなると思います。では、その将来像は…。立派な研究論文になるぐらい奥の深いテーマです。この２年間でしっかり考えたいと思います。さ

  2004年09月27日

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• おいしかった

  最近、書き込みが少なくなっていますね。飲み会に明け暮れているのが理由です…。すみません。今日は土曜日。学校の一部を呼んでご飯を作りました。竹の子を入れた炊き込みご飯に、さばを焼き、鮭を使った北海道の郷土料理と味噌汁としば漬けです。アメリカ人は私のルームメート以外JETプログラムで日本に滞在したことがある人ばかりだったので、なかなかいい料理ができいい評価をもらいました。ルームメートが箸の使い方を覚え始めたのはうれしい限りです。最初は悪戦苦闘していましたが、途中でコツをつかみ、見事にしば漬けをつかんで食べれるレベルまで行きました。まあ、こんな感じで楽しんでいますよ。三日連続で結構酔っぱらったので明日は勉強をしなければならないかな、と覚悟しています。国際問題についても引き続き私の意見を発信していきますので、このブログを見てください。それから、最近リンクを張ってくれる人がパッタリといなくなりました。どなたか私のブログに興味がありませんか（苦笑）？さ

  2004年09月25日

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• 大量破壊兵器拡散問題についての講演会

  　　初めてこっちでシンポジウムに参加してきました。地元の人たち向けの講演会だったのですが、パネラーはうちの大学の研究者で核拡散問題とテロリズムの専門家がそろいました。非常に面白かったので箇条書きでちょっと書いてみます。　　●まずは最初の核拡散問題の専門家の意見から。始めに「Hiroshima」から話が始まったのですが、アメリカの責任について「大きく二つに分かれた評価ができる。原爆投下は戦争を終わらせたが核拡散問題という難問を抱えてしまった。その意味ではアメリカは特別な責任を有している。」というコメント。地元の人相手になかなか冷静な議論から始まったな、と感心しました。　　●もちろん、自国の不利な点、例えば過去の核開発のために汚染された地域をアメリカ国内で抱えてるとか、自国が一番の核保有国であるとか、拡散問題についての外交はダブルスタンダードで行われているなど、自らの弱点も触れました。　　●拡散問題で一番最初に触れた外国は北朝鮮。イランではなかったのです。この専門家が反ブッシュなのか、それとも一専門家として北朝鮮が一番危ないと触れたのか。　　●テロリズムについても、一部の組織の残忍さや異常さを論理的に述べる一方、イスラム世界一般と区別し特別な繊細さを必要とする戦略であることを述べるなど、バランスの取れた落ち着いた議論でした。　　●観客は地元のリタイアしたような爺さんばあさんが多かったのですが、その反応がとても興味深かったです。現政権の単独行動を批判すると拍手が起きた一方、現政権の行動を積極的と評価する意見が出るとより大きな反応がありました。そもそも国際問題なんて専門家と一部のマニア以外あまり興味がありません。そんな中で一般人の素直な反応に感心すらしていました。　　●シンポジウム終了後、パネリストに一人に「ケリー候補が掲げている北朝鮮との二カ国協議が行われた場合、94年の再来になってしまうのではないか？」という質問をしました。答えは「さすがに民主党もそこまでStupidではないだろう。ブッシュ政権は交渉を少しでも進めようとすらしない。小泉政権はその意味で非常に面白い行動をしている。日本は交渉を進め拉致被害者を取り戻した。今は少しでも交渉を進めねばならない。」。うーん…、、、釈然としない気持ちが残りますが、ブッシュが再選しそうだから無意味な質問か（苦笑）。　以上です。さ

  2004年09月21日

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• カリフォルニアで見る座頭一

  日曜の夜に『座頭一』を見てきたんですよ。カリフォルニアのモントレーで北野映画を見るとは、と感慨にふけってしまいました。じつは北野映画を見るのは初めてでして、いまいちビートたけし独特の間がつかめず終わってしまいました。ただ、殺陣のシーンの迫力はなかなか。他のアメリカ人の観客も見入っていたみたいです。ガダルカナルタカが地元の小僧相手に剣術の練習をしてコントにしてしまうシーンは、アメリカ人からも大きな笑いが起きていました。ただ、他のシーンは反応があまりなし。他の日本人が見に行ったときの情報によると、米国人からどっかんどっかん笑いが起きた、といわれていたものですからちょっと期待しすぎました。うわさによると、年末あたりに別の日本映画が上映されるとか。Vシネマなんですが（苦笑）。題名が日本語そのままで「極道恐怖大劇場」なんですって。ローマ字で書くと"Gokudo, Kyofu, Dai-Gekijo"。なんだこりゃ？（笑）楽しみです。さ

  2004年09月20日

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• 内政問題の重要性

  　　ここのところ、日本の隣国であるロシアと中国の内政に関して大きなニュースがありました。　　ロシアは、あの目を覆いたくなるような北オシチアの惨劇の後、プーチン大統領が89の地方の首長をプーチン政権が選んだ人にするそうです。クレムリンの任命か限定的な選挙かはわかりません。ロシア議会は7割以上が親プーチン派なので、このまま中央集権化が進みそうです。　　中国では江沢民氏が正式に中央軍事委員長の職を辞し、胡書記長が就任します。形式でなく実質的にも軍の長が交代する、という大きなニュースです。　　こっちで勉強し始めて思ったのですが、とにかく隣国の政治組織の意思決定システムすらよく知りません。これがネックになっています。　　中国はまだ共産党独裁と捉えていれば、少なくとも外交面ではあまり間違えがないと思います（間違えがあったら教えてください）。一方、ロシアはよくわからないのです。　　私の意見としては、民主主義が形だけあっても一般庶民にはあまり利益がないと思っています。政治的自由より経済的豊かさ、すなわちお金があってきちんと物を食え、人間らしい生活をするほうがずっと重要です。ですから、マレーシアやシンガポールを例に見れば、プーチン政権が権力を中央に集めても98年のような経済失政があるよりずっとましだと思っています。　　一般的には、ですが。ここに但し書きがつきます。　　このプーチン大統領の一連の動きが何を意図しているのか本当にわかりづらいのです。治安面の回復、経済政策を軌道に乗せること、この点に重点がおいてあれば、ロシアがさらに解体し生活の混乱がおきることと比べれば格段にいいはずです。ただ、裏の政治が横行し、例えば反対派を口封じのために殺害するだとか賄賂世界の戻るとか秘密警察が大きな力を握るとか…。心配をあげ始めればキリがありません。　　また、まだプーチン大統領が現職のうちはいいです。彼の後にこの巨大な（に見える）大統領の権力が誰の手に渡るのか、民主的な制度自体は明らかに後退しているのでその後釜が大きな問題になります。　　中国は、政治的な自由についてはまったく見えませんね。CNNには「上海閥の江沢民からアメリカや台湾に強硬な胡書記長が実権を握った」との誰かの記事が出ていました。実際にどうなのかわかりませんが、中国とは今までどおり是々非々で付き合うしか、当分道がなさそうです。　　では、寝ます。おやすみなさい。さ

  2004年09月19日

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• 疲れるって

  せっかくの週末を迎えたというのに、バタバタとやっています。正直疲れます。楽しいのですが、ブログを書く暇を見つけるのにも苦労しています。（続く）

  2004年09月18日

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• 国連の権力巻き返し？

  　　一週間が終わります。よかった…無事で。私の学部はほとんどの学生が3連休なんです。が、だいたい日曜になると予習を始める学生がほとんどですが。　　　　昨日、イギリスBBCのインタビューでアナン国連事務総長が「イラク戦争は国連憲章に照らし合わせて違法」と発言し、BBCはイラク戦争の合法性を問うニュースを流しています。　　日本では、パウエル米国国務長官の「大量破壊兵器はイラクでみつからない」という発言を受け、野党が攻勢に出ているようですね。　　そもそも、国際政治を語る上で国際法はあまり意味を持ちません。もちろん、しっかりとした国際法体系ができている分野もありますが、国家の存亡に直結する安全保障面についてはそのような法体系はありません。　　念のため、イラク戦争は国際法に照らし合わせるとどうだったのか？を考えてみます。色々な専門家の意見があるので本来はそっちを見てほしいのですが、どっちにもとれるんでしょう。私は国際法上の合法性はあると思っています。湾岸戦争の時に議決した国連決議を長年無視してきたのはフセイン政権です。それに基づく武力行使、といえば納得できなくはありません。　　しかし、最初に述べたように国際法はしっかりとした体系があるわけではありません。率直に言えば「権力闘争の一つの道具」だと思っています。　　イラクでの戦争が本当に必要だったのかどうかは議論が分かれていますが、その戦争に反対だったアナン事務総長が国際法秩序をたてに改めて異議を唱えた、という意味でしょう。彼がその後に行う何らかの戦略に基づいた発言かどうかはわかりません。普通は、国連事務当局の何らかの巻き返しがあるのでは、と考えるものですが、果たしてどうなるのでしょうか。　　日本での大量破壊兵器の問題については、どのような反応が出そうですか？私は「いまさら何を言っているのか…。アメリカとの同盟関係強化がなされた今、誰か文句つけるの？」と単純に考えてしまったのですが、どうなのでしょう。さ

  2004年09月16日

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• Amazon.comは使えない

  　　テキストを買おうとすると、いかに日本のサービス業が優れているかがわかります。　　その一番いい例がアマゾン。ご存知ネットビジネスの先駆者的存在で、Amazon.co.jpは本当によく利用し、お世話になりました。アメリカでもAmazonを使えばいいかと思ったら、まーあ使い勝手が悪いこと。　　とにかく配達日数がかかりすぎます。これが一番の難点です。24時間以内の配達、と書いてあってもこっちには4種類の配達方法があって、「一番早い方法のときの配達は24時間以内に行います」という意味なのです。　　25ドル以上買い物をすれば配送料は日本のようにただになるのですが、まずはアマゾンから出荷されるまでに数日間かかり、私の家に届くまでにまた数日間、計2週間ぐらいかかってしまいます。　　日本では本当に24時間以内に出荷し、ペリカン便が翌日には家に届けてくれました。東京の郊外という立地でしたが、それに比べてもアメリカの配達は遅すぎます。　　また一度オーダーしてしまうと融通がきかず、いちおうキャンセルがきくのですが、「無駄金を払ってしまった」とあきらめるのが賢いようです。私が誤ってすでに注文した配送方法を変えてしまったため元に戻したら、配送日時もずれてしまいました。そのため元に戻すようにメールで頼んだのですが、「コンピューターに届いているオーダーどおり」というつれない返事。ま、100％私のミスですが、多少融通を利かせてくれてもいいのに…。　　マーケットプレイスから買ったときもひどかったです。like newと書いてあるのに見事に書き込みあり。しかも到着予定日から2日遅れで2週間は注文からかかっているしまつ。出展者に送り返し、なんとかRefundしてもらったものの、怖くて中古品をネットでは買えません。　　そのほかにもレジで客を待たせて平気なスーパーや、配送の関係で週刊誌が4-5日遅れても他人のせいにする本屋など、あげればキリがありません。　　　　それに比べれば、うちの学校は本当に何に対しても対応が早いです。特にわれわれ外国人にとっては本当に助かります。学校選びに悩んでいる人がいたら、こんなのも基準にしてみては？

  2004年09月13日

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• ブッシュ大統領再選目前（？）

  アメリカ大統領選挙で最近私が感じていることを箇条書きにします。・各種世論調査でブッシュ氏断然リード。過去の大統領選挙がどうなったか知らないので断言できないが、今のままではブッシュ氏楽勝の雰囲気。・ケリー氏の弱みは、イラク問題を政権選択のカードにできなかったこと。イラク問題はアメリカ人にとって重要な問題ではあるが、民主党は結局対案を示せなかった。（New Yorker編集者の意見。私も大いに同意。）・ある程度発展した社会で全体的に保守化しているところでは、批判ばかりでは何も支持を得られない。「反ブッシュ」では結局何をしたいのかわからず、大方の無党派層は現政権に流れる。（日本人は社会党の経験があるのでよくわかるはず）・9月13日にパウエル国務長官が大量破壊兵器の発見を断念したため、少しは票が動くかもしれない。しかし、これもアメリカ人にとってすらわかりきったことであるし、そもそも米国人にとっては自分たちの土地が少しでも安全になっていることのほうが大事である。したがって自国の安全に直接関係ない大量破壊兵器で票が動くことは考えにくい。・なんといっても、内政問題で一番重要な経済政策が何とかうまくいっている。以前にも書いたが、内政問題で強烈な失政や予期せぬ動きがない限り、主権者は現職に一票入れる。ただ、私は米国の選挙事情を知らないので、日本のような「危機バネ」だの「事前の世論調査しだい」だのといったその国特有の票の動きはわかりません。ハマコーの予言どおりだよなあ。なんとかハラハラドキドキの展開を待っています。さ

  2004年09月12日

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• アメリカ人も内向的

  　　アメリカ人だからみんな日本人よりフレンドリー、というわけではないんですね。最近そんな当たり前のことに気がつきました。　　こっちに来て最初に仲良くなったのは何人かというと、国籍はバラバラ。外国人相手でも臆することなく話しかけてくる人が、結局友人になっています。　　今のところアメリカ人学生は日本や中国などのアジアにいたことのある連中と仲がいいです。私が構えているのか、米国人学生が引いているのか、それ以外の連中とはなかなか仲が深まりません。　　ただ、ちょっとしたきっかけで話すことのできた米国人学生とは、その人が日本人と今まで縁がなくても打ち解けることができました。要は、彼らも大学院という環境で緊張しているし、いまだ様子見という感じなんですよね。もちろん、静かな人たちも多くてその人たちとは接点がありません。　　実は、飲みにいくと面白いのは軍の人たち。20歳ぐらいの連中が語学を勉強する施設がモントレーにはあって、私の学校とつながりがあります。で、ちょっとしたきっかけで彼らと知り合いになったのですが、とにかく面白い。　　えーと…、何を書いているのやら。土曜のゆっくりとした週末を過ごしています。また。さ

  2004年09月11日

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• テロが起きたとき、日本人は？

  　　全く自分のペースにできず、困り果てています。時間が解決してくれるのでしょうか。　　今日はモントレーで北東アジアの研究をしている米国人学生の一言からいろいろ考えてみたいと思います。昨日、日本の外交問題について語るゼミを聴講しました。学生は北東アジアのことをよく知っている人たちが集まっているゼミです。　　そのなかで、非常に頭の切れる、勉強家の米国人学生が僕にこんなことを言いました。「この授業のペーパーには、もし日本で９・１１のようなことがあったらどうのように日本は変化するかを書こうと思う。日本人は非常に大きく変化する可能性が高い。」といいました。　　この指摘は非常に鋭いと思いました。　　少なくとも外国人の目から見ると、日本人は何か自分たちの身に迫る事件が起きた場合、非常に敏感に反応すると見えるようです。テポドンの件もそうですし、拉致事件もそうでしょう。今までは比較的平穏無事に生きてきた我々に対し、もし９・１１のような大きな被害者を出すテロ事件がおき、仮にそれが北朝鮮だったとしたら超強硬路線に方向転換するのではないか、という考えです。　　たしかに、我々は戦後ほとんど、外国勢力から生命の危険にさらされるような事件を体験していません。私も含め、そのような事態が起きた場合の政府の態度をどうするかについて、深い議論もコンセンサスもないのが現状です。　　「最近の日本人はある程度危機的状況について考えているので、感情的な行動が目に付くような事態は避けられる」と私は考えていました。有事法制の件を見ても、何らかの事態を想定しておくことは必要だ、という国民的コンセンサスはできつつあると思っていたからです。　　一方、別の見方もできます。有事法制はあまりに日常生活から遠い出来事のため反対しなかった。仮に外国勢力からのテロなどの攻撃があり、首相が指揮を執るということになった場合、我々は指揮官を信じ冷静に対処できるだろうか？という疑問です。　　実際には何らかの悲劇が起こらない限りわからないのでしょう。うーん、、、こっちの学生はなかなか面白いことを考える（笑）。さ

  2004年09月10日

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• 新聞がこない

  今日は簡単なものを少しだけ。また新聞が来ない。Financial Timesを定期購読し始めたのですが、これで２回目。新聞配達のあまりのいい加減ぶりに本当に腹が立ちます。そもそも、こっちの新聞配達はアパートの端っこに新聞を投げ捨てていくだけ。これに腹が立ったのでE-mailでクレームをつけたんですが、まったく改善されませんでした。こんなものだ、と受け入れています。次は新聞が来なかったこと。さすがに腹が立ってすぐコールセンターに電話しました。本当は地元の配達業者の連絡先を知りたかったのですが、教えてくれませんでした。後日、定期購読の期間を延ばしてくれるというメールが来ました。しかし、私としてはお金はきちんと払うのでしっかり毎日配達してほしい、ただそれだけなのです。そして、今日。もう堪忍袋の緒が切れそうです。

  2004年09月09日

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• 個人レベルでも国際関係

  　　「国際関係」といっても個人の付き合いも含めてのものなんですよね。こっちへ来て新聞レベルの大きな話ばかりでは「国際関係」は語りきれないな、と思い始めました。　　というのも、私の大学院には北東アジアを中心に研究している米国人学生が多くいます。彼らのほとんどが日本や中国といった国に長期間留学したことがあり、語学が堪能です。私はすでに10名以上の日本語のできるアメリカ人学生に会っています。もちろん、彼らは日本の興味関心を寄せ、これからの勉強にも生かしたいと思っているわけです。　　これって単純にありがたいと思いませんか？すでに英語が事実上の国際共通語となり、文字の種類を数多く使う日本語は敬遠されがちです。また、外国人であることの不利さはまだまだ日本では大きいと思います。でも、彼らは日本語を勉強しているんです。　　先週飲みに行ったとき、とあるアメリカ人学生からいきなり日本の情報機関と北朝鮮問題について振られました。彼は日本語がとても流暢で、こっちでは東アジアの安全保障、特に中国・北朝鮮の核開発問題を研究しているそうです。夏にはインターンでワシントンDCのシンクタンクに行き、充実した日々を過ごしたとか。　　こういう学生たちを日本国家がサポートするシステムってあるんでしょうか？私は単なる無知なので知らないのですが…。私としては個人的なつながりをより太くしたいと思っています。　　そもそも彼らは日本人のことをよく知っているので、私のところにも興味を持って近づいてきてくれます。いい友人になりそうです。　　ｐｓよく「日本人は海外で日本人同士と集団を作る。」と軽蔑されますが、私の印象ではアメリカ人も同じです。我々のような外国人学生にも平気で話しかけてくる人たちもいれば、アメリカ人同士でいつも一緒にいる人たちも多くいます。なかなか彼らの中に割って入るのは難しく、勇気がいるものです。さ

  2004年09月07日

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• 外国から日本を見てみる

  　　とりあえず、ネタ切れですね（苦笑）。Labor Dayも終わり、明日から授業再開です。頭の中にはもやもやと色々なことが渦巻いています。　　授業が始まったばかりなのですが、卒業するために必要な「専門分野」を選ばねばなりません。実際に授業へ出てわかったことなのですが、やはり日本に関連することをやりたいみたいです。それが自分の正直な感想です。　　渡米する前は「アメリカまで来て日本のこと（例えば北東アジアの安全保障）を勉強するなんて変ではないか」と考えていました。しかし、こっちへ来てみると私の考えはちょっと違っていたと思いました。　　国際関係を見るにあたっては外から見た自分・自国がどう見えるかも大事だと思います。国際政治や安全保障とは、煎じ詰めれば人間関係と同じで意見の異なる存在とどうやってうまくやっていくかということだと思います。ですから、もちろん自分のことをどうやって守るか・相手に伝えるかも大事ですが、他者の見方を知ることも大事です。　　その点、私のいるモントレーはなかなかいい環境が整っていると思います。　　一つには、カリフォルニアという土地柄か、アジアに関する関心が高いのです。学内には北東アジアを専門とする研究所があります（ものすごく小さいのですが）。うまくこの研究所を利用できれば日本とその周辺地域を専門とすることが可能です。　　それから、私の大学院の大きな特徴なのですが、NBC兵器（核・生物・化学）の拡散問題を専門に扱っている研究所があり、それは他に類を見ません。拡散問題の研究は学生の人気も高く、米国人学生も第二言語の習得が必修とされているせいもあってか、日本語ができかつ北東アジアに高い関心をもつ学生が集まっています。彼らと議論するのは非常に面白く、かつ有意義です。　　もちろん、日本人であることのアドバンテージは大きいです。外国人から見たステレオタイプな日本の見方ではなく、あくまで30年間日本に住んで養ってきた洞察力や知識が基礎になっての研究です。ありがたいことにインターネットによって、あくまでもメディアを通じての日本ですが、リアルタイムで情報を入手することができます。その点でもあまり日本に滞在しているのと比較しても遜色のない研究ができるでしょう。　　また、紛争解決や基本的な安全保障学に関するクラスもあるので、それらをうまく組み合わせてみようかなあ……、と思っているしだいです。　　すっかり自分のコース選択をまとめるためのbrain stormingになってしまいました。言いたかったことは、自国をみつめるためにも外国へ行ってそこで勉強することも可能であるということです。私の友人にはイギリスや韓国に留学している人がいます。彼らも同じように考えているのでしょうか。

  2004年09月06日

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• 韓国よ、どこへ行くんだよ！

  昨日、カツカレーを作りました。うまかったーーーーー。うちのルームメートも初めて食する味ながら絶賛。誰が作ったのか、日本のカレーは世界に通用するかもしれません。今日は韓国の核開発疑惑について少し。残念ながらアメリカではちっとも話題になっていませんが、こっちのFinancial Timesはトップ記事に持ってきました。正直本当に驚きました。しかし、私の考えが甘かったということでしょう。朝鮮日報日本語版を情報源にしているのですが、高濃縮ウラン分離実験を科学者が「勝手に」おこなったという報道のようです。「一部科学者が極めて少量の高濃縮ウラン分離実験を行ったことに対し、外国メディアの「大げさな」報道が続くと、政府が波紋を注視している。」（朝鮮日報日本語電子版）あまりに驚いて開いた口がふさがりません。国の研究所が行った実験が「科学者が勝手にやったこと」となるのでしょうか。それではなぜIAEAの査察直前に事実を公表したのでしょうか。その濃縮ウラン実験を何に役立てようとしたのでしょうか。答えは一つ、核兵器開発を続け、核武装も政権の現実的な選択肢としておこうとする韓国政府の意図がはっきりしたということです。もしその科学者が勝手にやったことならば、核兵器につながる高濃縮ウランを個人で勝手に作れることになります。破綻国家でもあるまいし、韓国でこんなことが起こることは考えにくいです。個人でなければ、国家機密として70年代から続けられていた政策なのでしょう。我々としては、色々な事態を想定しなくてはならなそうです。ご存知の通り、朝鮮半島は地政学的に見て、中国・ロシア・日本に囲まれている小さな領土の国家であり、核抑止力がほしくなるのはわかります。しかし、韓国がそういう方向に行くがために、北東アジアで次に起こることは絶望的です。まず、北朝鮮に強く主張してきた今までの根拠がなくなります。そして、朝鮮半島に核武装した2つの国家ができるわけです。正直言って、このような状況になるのなら私には日本の核武装論を止める自信はありません。台湾も核武装という話になるでしょう。核武装した韓国に対する米国の態度は冷たいものになるでしょう。地域のパワーバランスの急激な変化が起こるかもしれません。現実主義者で知られるキッシンジャーは、統一後の朝鮮半島が核武装していることを非常に恐れていました。しかし、今そのことが現実味を帯びているわけです。とにかく、今芽を摘むしかないのです。それにしても、韓国は本当にどこへ行くのでしょう？私には理解できない次元に来ています。

  2004年09月05日

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• きつかった…

  今セメスターは金曜の授業がないので、木曜日が実質週末です。見事に飲んで帰宅し、二日酔いでした。大変だったことを箇条書きに。・英語がわからない。とくに米国人学生の英語が全くわからない。授業中に何を言っているのかまったくわからない。笑っちゃうぐらいに、です。・課題が多い。うちの学校では1コース＝1週間に2時間のクラスが2回という方式なんですが、1コース100～200ページは読まねばならない。しかし、私が取ってしまったコースのアサイメントは300～400と異常。結局この授業を取るのはやめました。・日本もアメリカも同じで、色々な情報が飛び交います。その中で実際に授業に参加し、本当に楽しみなものはどれかを選びます。これが簡単ではない。あまりに米国人に頼れないので、日本人があつまって、ああでもないこうでもない、とやっていました。・私は第一週目では履修科目を完全に決めることはできず、来週に持込。面倒なんですが、教授やアドバイザーとのアポが取れないので、泣く泣く待っています。そんなドタバタな一週間は疲れるんですよ。授業開始の初日に「日本に帰りたいなあ」とMBAのおっさんと話していたし。そのかわり、週末もよく飲んだのですっかり顔なじみが増えました。米国人女性にもきれいな人がいるんだね。酔っ払ってパーティーで目立つと後日向こうは覚えていてくれる、一つの私の手口です。眠いので寝ます。くおりてぃーが低くてすみません。明日は韓国の核開発疑惑について書きます。

  2004年09月03日

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• モルドバの悲劇

  　　今日は3週間ぶりにきちんとした和食を食べてきました。食べたのは鉄火丼とどんぶりに入った大量の味噌汁。カリフォルニアの片田舎にある日本料理店でもきちんとしたお店があるものです。　　モルドバという国を聞いたことがある人はどれぐらいいるでしょうか。旧ソ連邦の一つの共和国で、ルーマニアとウクライナの間に位置する、人口400万人前後の小さな国です。　　実はこの国もグルジアやチェチェンのような内戦の火種を抱えています。原因はロシアの強烈なプレッシャーを受ける地政学的な要因と、独裁者によって建国された歴史です。　　そもそもこの国は1940年まで存在しません（記憶が間違えていたらごめんなさい）。第二次大戦でヨーロッパをほぼ手中に収めたヒトラーとスターリンがルーマニアの一部を分割しました。分割された地域にモルドバという名前をつけ、ソ連邦の一つの共和国とします。　　さらに、地政学を重視したヒトラーとスターリンの罪はあまりに重いと思うのですが、黒海に面していたモルドバの地域をウクライナに編入する一方、ウクライナから一部地域をモルドバに併合します。つまり、何らかの軍事的戦略のために民族の配置を完全に無視した国境の引き直しを行ったわけです。ポーランドの話は比較的有名ですが、モルドバについては私は全く知りませんでした。　　冷戦終了後、モルドバは独立します。しかし、内戦も起こります。旧ウクライナの地域が独立を宣言、内戦が起こりました。ユーゴスラビアに比べると小さな紛争であったためあまり大きな国際的関心は生みませんでしたが、その独立を宣言した地域は事実上別個の国家になっています。　　旧ルーマニアの地域ではいまだにルーマニア語が第一言語です。しかも国旗はほぼルーマニアと同じです。モルドバの人たちは実はルーマニアに戻りたいのです。　　しかし、ルーマニアは将来のEU加盟をにらんでいます。一方、ウクライナの後ろにはロシアが後ろに控えます。プーチン政権は伝統的な国際政治路線をとっているため、EUと直接国境を接する事態をなるべく避けようとします。つまり、モルドバという国家の存在を緩衝地帯として利用しているわけです。そして、モルドバから独立を狙う地域に政治的影響力を行使しているといわれています。　　我々にとってはなじみのない地域のなじみのない国家ですが、この地域には天然資源やパイプラインが多くあるため、伝統的な国際政治力学が大きく幅を利かせます。そしてそれは新たな戦争の火種です。グルジアやアゼルバイジャン、チェチェンやモルドバの紛争は似通っている部分が多いのです。一度これらの地域を調べてみることをお勧めします。さ

  2004年08月28日

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• 来週から本番！

  　　ようやくオリエンテーションが終わりました。この1週間は非常に早かったです。しかし、なにからなにまで初めてのことばかりだったので、かなり大変でした。　　まずは英語が頭に入ってこないこと。ほとんどが大きめの講堂での一方的な説明会でした。もちろん英語ですし、けっこう早口です。ただでさえ疲れているところに、興味のあまりわかない話を早口でされても全く頭に入ってきません。　　英語といえば、スピーカーのジョークが全くわからなかったのもつらかったです。周りの米国人学生が大笑いしている中で、一人さびしくジョークを聞き流していました。愛想笑いだけは避けようと表情を一つも変えませんでした。　　授業登録もなかなか大変でした。上記のように説明会の英語がよくわかっていなかったので、アドバイザーとのアポ取りや授業内容の調べ方など理解していませんでした。周りの学生が説明会終了後、出口とは異なる方向へ移動しているのでついていったら、実はアドバイザーとのアポ取りに向かっているのがわかった、という程度です。　　正直頭が痛いことも多いですが、授業そのものは興味のあることばかりで楽しみでもあります。週末にゆっくり休養して次に臨みたいと思います。　　ｐｓ飲み過ぎてしまい、すっかり酔っ払いのイメージが定着してしまったようです。楽しまれる酔っ払いならいいのですが、嫌がられる酔っ払いだと困りますねえ…確認します。

  2004年08月27日

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• 米国政府の支援で留学する旧ソ連圏の学生たち

  　　とうとうオリエンテーションが始まりました。日本人も多い学校なのですが、圧倒的に「外人」が多く、いよいよ本番だなという気持ちが強くなってきました。　　そんな中で私が出会った旧ソ連圏出身の学生たちについて少し書こうと思います。　　すでに旧ソ連から独立した国であるモルドバとトルクメニスタン出身の学生に出会いました。話を聞いてみると、アメリカ政府から援助を受けて大学院に勉強をしにきた、と言いました。「アメリカ政府が外国人学生を支援するとはどういう意味なのだろう？」単純に疑問に思いました。　　このURLがその2人の学生を支援している奨学金制度です。http://www.muskieonline.org/default.phpムスキー奨学金プログラム、とでも訳せばいいのでしょうか。このプログラムを運営している団体を支援しているのはアメリカ国務省です。バルト3国を除く旧ソ連圏12カ国の人間で、アメリカの大学院で修士号取得を目指す者に対し、学費から生活費まで必要なものは全て援助する制度です。ただし、修士号取得後は即母国に帰国し、アメリカで学んだ分野を利用して母国のために働かなくてはなりません。対象となるものは全部で160～300になるそうです。大変な競争率だと思います。　　日本にもフルブライト制度があり、戦後間もない日本から学生をアメリカに派遣していました。今も続いていますが、私も含めあまりに多くの学生が米国に留学するため、あまり我々の眼には入らないと思います。　　私の感想は「アメリカ人は懐が深いなあ」ということです。この旧ソ連圏の学生たちを支援する制度がどういう意図で設立されたのかわかりません。が、一般人の生活を大きく左右する国家という制度が大きく変わり、経済状態がどん底の中での人たちを支援する、というのはそれだけでなかなかできることだと思いません。　　もちろん、「ソフトパワー」という概念に代表されるように、米国政府の支援を受けた学生たちが将来的に国の中枢を担うようになれば、親米的になりうるという国益を考えてのことだとも思います。　　日本でもアジア圏の学生を国費で受け入れているはずです（ネットで調べていたのですが、見つかりませんでした）。日本政府のサポートを受けたフィリピン人の大学生たちに合ったことがあります。本当にありがたい、よい制度である、とあるフィリピン出身の学者が私に言いました。月並みな結論になりますが、人材を育てることは最大の援助の一つであるし、めぐりめぐって金銭を拠出する我々に返ってくるはずです。こういった奨学金制度を充実させられればと思いました。

  2004年08月23日

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• 一日中英語

  　　（このテーマは閲覧者が少ないようです。ま、まだ授業が始まっていないので書き込めるようなお堅い話題が見つかっていないのですが）　　昨日金曜、ルームメートが思ったよりも早く帰ってきました。お父様も一緒です。2人ともとても気さくなとっつきやすい人で非常に助かっています。　　今朝は朝から買い物に出かけました。Targetというどでかいスーパーマーケットがあるのですが、そこで生活に必要なものを買ってきました。とうとう自転車を購入。個人的にはママチャリが好きで、かつ実用的と思っています。こっちにはママチャリがないのですが、なるべく乗り心地を優先して購入しました。こっちも自転車は安いんです。一番安いものは6000円ぐらいで買えます。　　今日は基本的に家にいたので、ほとんどルームメートとその父親と一緒に過ごしました。もちろん英語です。良い訓練になるのですが、はっきりいって疲れます。もうショッピングに行った時点で片言だけで話をしていました。　　しかも、一般的な会話になるほど知らない英語や表現方法が多いのです。たとえばテレビで野球を見ながら話をしていたのですが、「コースが甘い」とか「切れのあるストレートを投げる」なんてどう言ったらいいのか。お父さんの明快な基本英語で色々学びました。　　しばらくはこんな状態が続くのでしょう。基本的に外交的な人たちと過ごしているので、非常にありがたいと思っています。しかし、私は気が抜けている自宅の中ではもともとあまり喋らないし、テンションは限りなく低いので、正直申し訳ないです。外との落差のある私のことをどう思っているのでしょうか。　　以上、本当に「日記」を書きました。　　さ

  2004年08月21日

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• 韓国の歴史騒動

  　　少しずつですが自分のペースを取り戻し、メディアを通じて世界の動きを見始めました。　　最近気になっているのは韓国の「歴史再認識」運動です。ノムヒョン現政権は、過去の清算がされていないため国民が統一されていない、過去の清算をすべきだ、として日本の植民地時代に日本政府に協力した行為を明らかにしていくそうです。すでに大物政治家が一人、父親が日本の警察で働いていたということで辞任しました。　　あきらかに正気の沙汰ではないと思います。ちょっと強い言葉で非難しましたが、過去を清算するために個々人の行為まで現在の価値観で断罪することは明らかに行きすぎです。　　たしかに何事においても一部指導者層には責任があります。しかし、一般の人々は「食べていくこと」が優先です。その時々の政権がどういう形態のものであれ、もし公務員や党員として政権のために働くことでより豊かな生活ができるようになれば、ふつうはその政権のために働くと思います。　　アメリカのイラク統治政策の困難さはここから来ています。アメリカはフセイン政権の基礎となっていたバース党党員をすべて排除しました。その数は150万人とも言われています。2200万人のうちの150万人が追放され、その多くが高い教育をつんだ人々です。その人たちは自分の生活のために、より豊かな生活が保障されるバース党員になっただけです。その人たちは党員の肩書きがあったために食うや食わずの生活を強いられ、優秀な頭脳を失った現イラク政権は人材発掘に必死です。　　日本が朝鮮半島を植民地支配していたときでも、そんなに変わりはないでしょう。そして、抗日だけを基準にしているため、北朝鮮と関係の深かった人物の行動には目をつぶっています。これでは不公平な結果が出るだけです。　　ここまで書いてもうひとつ気づいたのですが、あまりに物事の見方が単純だということです。反日と親日、反共と親共、このような2分法は間違えの元です。長い間軍事政権下で暮らした反動でしょうか。　　　　どのような結果であろうとも、隣国の動きを注意深く見守る必要があります。そして、その根本原因をも探っていきたいと思っています。　　さ

  2004年08月19日

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• ルームメート決定

  　　米国での新しい生活が長く感じています。モントレーへ来て１０日たちましたが、この10日間が非常に長かったです。　　懸案事項はなんと言っても「住居」です。先週火曜に思い切って２ベッドルームの部屋（2LDKに相当すると思います）を借りたはいいのですが、ルームメート探しなる課題を抱えました。もちろん全く経験がないため、はじめは「どうやって話を進めたらいいの？」と私に問い合わせてきた相手に聞く始末でした。　　しかし、人間なんでもなれてくるものです。私は以前、オフィスのテナントを探す営業をしていたので、その勝手を思い出し、私に問い合わせてきた人が何を知りたがっているかを考えてから説明するようにしました。　　問い合わせに対する応対に手馴れたのはいいのですが、一日に数件の問い合わせとなると面倒です。なんてったって英語で説明するわけです。初対面の相手と英語でコミュニケーションを成立させる、しかも金がらみの話になります。海外駐在の日本人ビジネスマンには頭が下がる思いです。　　おととい月曜までアパートの問い合わせはあったのですが、ルームメートになりたいとまで言ってくる人は皆無でした。しかし、火曜の夕方になってバタバタと3人も申し出てきました。　　3人の申し合わせに対しては優先順位をつけなければなりません。この優先順位のつけ方を間違えると、のちのちのトラブルの元です。私は単純にFirst come, first serveという基準にしていました。あまりPickyになってはルームメートなど見つかるわけがないと思っていたからです。　　ここで思いがけないことに。一番最初に申し込んできた人はなんと女性、しかもアメリカ人。喜んでいいのか異性とルームシェアが成立するのか、正直困惑しています。彼女は全く気にしておらず、私のアパートは学校から30秒の距離（！）なので、非常に気に入ったようです。こっちでは不動産はlocation, location, locationで決まるといわれています。　　しかも、その父親までいっしょ。寛大ないいお父さんでしたが、いささか緊張してしまいました。一通り話を終えた後、「イタリア人やフランス人は困るが、日本人はいい。日本人はhonorableだ。」とありがたいお世辞まで頂ました。　　私は断る理由もないので、OKと返事しました。彼女は父親とサンフランシスコへ観光に行っています。週末ごろ帰ってくる予定です。オフィスの話によると、10月ごろになると、ルームメートとそりが合わない学生が住居探しを始めるそうです。それも非常に多くの学生が。はたして私の場合は無事に最初のセメスターをすごせるでしょうか、それとも10月になってまた住居探しをしているのでしょうか。　　さ

  2004年08月18日

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• 国際情勢を知る手段

  久々にまじめなことを少し書きたいと思います。アメリカで生活を始めて10日たちました。生活に必要な最低限と思われるものもそろっておらず、世の中の動きに置いていかれそうな気もしています。世の中の動きとこっちでの生活のギャップを埋めてくれるのが情報媒体です。普通は新聞やTVが一般的だと思います。しかし、アメリカで海外のことを知ろうとするのはなかなか思った以上に難しいのです。理由は簡単、アメリカのメディアは国内で大量に発生するニュースに関心があり、海外のことは一部のトピック以外関心がないからです。たとえばCNN。東京では非常に有効な情報源でした。しかし、こちらでは本部のあるアトランタからの放送ばかりです。すると、どうしてもアメリカ関連の報道ばかりになります。日本のCNNではロンドンや香港からのニュースもあったため、欧州やアジアのニュースを数多く手に入れることができました。しかし、こちらのCNNでは非常に限られます。新聞はローカル紙が人気があります。アメリカ全土をカバーしている新聞はUSA Todayぐらいでしょうか。しかし、この新聞も名前どおりアメリカ国内のニュースとイラク関連ぐらいしか掲載されていません。自然とニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナル、そしてファイナンシャルタイムズと英紙にまで手を出す始末です。その意味で、インターネットは本当に「情報革命」という気がします。こうやって私がカリフォルニアから日本語で情報を発信できるぐらいですから。ただ、インターネットは紙媒体や映像媒体に比べ私にとっては読むのに疲れます（苦笑）。これから私が勉強をする課題は海外の情報がかぎになるものだと思います。うまく海外の情報を入手しつつ、アメリカ人の考えや感情を感じ取れればと思っています。さ

  2004年08月14日

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• ようやく書き込み

  すっかりヒット数が減っていました…当たり前ですね。モントレーについてからネットを使わない日々が続きました。ようやく今学校のPCから日記を書いています。慣れない生活ですっかり自分のペースを乱し、まだ落ち着きません。アパート探しなる面倒なことや、今ルームメートを探したり、周りの学生がばたばた準備しているのを見てこっちも必要以上にあわてたりと、もう聴牌です（苦笑）。今朝までモーテルに泊まっていて、CNNを中心にテレビを見ていたのですが、海外の出来事を扱うテレビが極端に少なく情報に飢えています。ネットよりも紙媒体か映像が好きなので、どうになからないか思案中です。こっちはいい天気です。LAに比べ涼しいですが、それでも日が出れば半袖のTシャツでも大丈夫ですし、私のような暑がりは長袖シャツで夜も過ごせます。もう和食が恋しくて、炊飯器を買ってでも早く白い飯が食べたいです。海外初心者のどうでもいいような日記になってしまいました。学校のメールシステムを使いこなせるようになるまで、ちょっと待っていてください。では。さくらい

  2004年08月12日

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• 書き忘れた（2）

  この日もアパート探しから始まった。眠ったら少し気がまぎれ、とりあえず学校へ向かう。掲示板のルームメート募集欄を見ていると、昨日説明会で一緒だったアジア系の女性が声をかけてきた。「Are you looking for an apartment?」ん？どういうことだ？聞いてみると彼女は学校のそばにあるアパートを見つけルームメートを探しているとのこと。渡りに船か？揺れる俺。とりあえず物件を見に行った。学校から4軒目。4軒目だった。こっちの家は一戸一戸が大きいとはいえ30秒で到着。中も広い。家具もついている。これはいい！が家賃がちょっと高い（2 betroomで$1350）。でもほかに当てがないし早く家探しを終わらせたい。そこで、日本にTEL。日本は深夜2時。両親をたたき起こし、予算の見直しを行った。結果、なんとかそのアパートを借りることができた。しかし、「ルームメート募集」なる新たな課題を抱えることに。とにかくめんどくさいんですよ。そのめんどくささがいやになり、こっちの新しい生活に対する準備をストップした。手にしたのは岡本行夫前首相補佐官が執筆したイラクに関する本（題名を忘れた）。とにかくいい本だった。イラクに関する一次情報が多く記載されているし、亡くなった奥大使に関する逸話が本当に多く載っていた。久しぶりに涙を流した。そんなに涙もろいほうではないのに。内容はそれぞれが確かめてみてほしい。日本人でイラクのために草の根で頑張っている姿が垣間見れる。さくらい

  2004年08月10日

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• 書いてなかった（1）

  昨日LAからMontereyに到着しました。LAの空港からはプロペラ機に乗ってきたのですが、予定していた便から１本遅れての到着。空港の待合室からさらにバスに乗ってシャトル便の搭乗口へいかなくてはならなかったのですが、そのことがわからずバスの入り口で飛行機出発のアナウンスをじっと待っていました。なかなかアナウンスがない。「アメリカだから遅れているんだろ。」という勝手な解釈。そして、見事に乗れずスタンバイなる始めての経験をしました。9日の月曜日になって学校へ。キャンパスツアー、家探しのセッションがあり、家探しを開始。これが本当に疲れる。英語で大家さんと直接交渉しなくてはならないし、思ったよりかなり家賃が高いし、車がないから見て回るのも一苦労だし。キャンパスツアーで一緒だったアメリカ人に協力を頼み、車に乗っけてもらった。しかしこれもまた大変。相手は非常に親切でいろいろなところに連れて行ってくれるのだが、こっちは引きずり回されているようだった。結局家探し初日は何も収穫なし。夜はキャンパスツアーで一緒だった日本人女性とアメリカ人男性と３人でパブでビール。たった2パイントでかなり酔っ払ってしまった。今までと異なる乱文で大変申し訳ない。さくらい

  2004年08月09日

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• Fahrenheit 9/11（華氏911）

  昨日、マイケル･ムーア監督の話題作「Fahrenheit 9/11」を観てきました。日本では結構注目されていたので、実際にどんなモンだろうか、本当にドキュメンタリーなのか、をさぐってきました。全体の感想を素直に話すと「別に、大したことはない。」という評価になりました。ボーリング・フォー・コロンバインの方がエンターテイメントとしてもドキュメンタリーとしても面白かったです。前半の約1時間はブッシュ家とサウジアラビアとの関係に費やされます。私はこの関係についてよく知らないので、ムーア監督の調べたことが本当ならば、よくできたドキュメンタリーだと思いました。後半の約1時間はイラク戦争批判になります。テレビで自粛していたアメリカ兵の遺体や負傷したイラク人の映像を多用していました。この後半に入って、すっかり飽きてしまいました。使用している映像は確かに同情するものですが、論理的に訴えているわけでもなく、エンターテイメント性もひそめ、日本の反戦を訴える映像を見ているかのようでした。観客も、既に公開されて日数が経っているせいか、3～40人程度で、私が飽きはじめた前後に数人が出ていってしまいました。東京で、アメリカ人の友人は「マイケル･ムーアの映画を見に行く人はもともと民主党に投票する。共和党支持者は見に行かない。」と言っていました。まさしくその通りだと思います。この映画で票が動くことはないでしょう。個人的には、もっと腹の底から笑わせてくれるような内容を期待していました。そして、そのお笑いの中に真実が含まれているような映画があれば良いと思っていました。その期待は叶えられませんでした。ちょっと残念です。

  2004年08月08日

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• 米国大統領選挙の争点は？

  LAはいい気候です。陽射しは東京より強いですが、風が涼しくカラッとしています。先ほど、自転車に乗ってビーチへ行ってきました。幸せだなあ（毎日めまぐるしく気持ちが移り変わっています）。こっちでTVを見ていると、ニュースの合間にブッシュ･ケリー両者のCMがよく流れます。ブッシュ側のCMは四年間の実績を訴える内容に対し、ケリー側のCMは次の四年間をになえる指導者であることを訴えているようです。ケリー氏のCMは民主党党大会の演説を使い、テロとの闘いで勝つのだ、と高々と訴えていました。同盟関係を強化すること以外、ブッシュ氏との違いが正直わかりません。よく、日本の選挙でもそうですが、「今回の争点は○○である」と新聞の見出しに踊ります。アメリカのメディアでも同じで、テロとの闘いと海外に流出している雇用をどう評価するかがメディアの主要争点であるようです。しかし、この争点は何であるか、もしょせんメディアの意見でしかありません。メディアが国民感情を素直に伝えていればよいのですが、昨今の選挙（特に日本の場合）を見ていると、メディアと国民感情にはズレがあるように思えます。たしかにイラク情勢は悲観的な状況になり、アメリカ国民の関心は高いのでしょう（LAの家の前に星条旗が多く掲げられているのもそのせいでしょうか）。しかし、選挙で一番関心があることは一番身近なことであるのは間違いありません。地域によって温度差はありますが、最終的には経済問題が一番の関心事になると思います。ですから、この残り3ヶ月間の経済の動きによって選挙は決まると思います。イラクは遠い世界の出来事です。テロリストの動きが封じ込められれば、イラク情勢は忘れられます。人間の関心ってそんなものです。今日の日記には主観的な憶測が多いので、11月の投票ではそんな憶測がはずれてくれることを祈るのみです。

  2004年08月06日

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• とりあえずＬＡ

  疲れました。長時間のフライトを終え、まずはＬＡで滞在です。こっちにも日本語を打てるＰＣがあることを忘れていました。時差ぼけが取れて、こっちの生活に慣れるまでは、この楽天でホームシック防止に努めようと思います。いきなりタコベルでオーダーミスをしてしまいました。ファーストフードですらまともに食事を買えないなんて、大丈夫かなあ（涙）。荷物検査のことを少し。成田は今までより厳しかったです。カウンターに荷物を預けようとすると、その前に荷物検査が。トランクを開け、中身を全てチェックされました。「電子機器はありませんか」と聞かれたので、おそらく爆弾の起爆装置などの持ちこみを未然に防ぐ方策でなかったかと思われます。ＬＡでは指紋押捺と顔写真の撮影がありました。指紋採取のための小さな機械があり、左右両方の人差し指の指紋を採取されます。顔写真はTOEFLの受検の時に使用するようなカメラです。日経新聞で読んだのですが、近々観光目的の入国者も対象になるそうです。いくら9･11の実行犯に学生ビザ所持者が多かったとはいえ、指紋押捺はかなり抵抗感があります。ネットで日本の指紋押捺制度がどのように廃止されたかをチェックしたのですが、いまいちまとまった資料が見つかりませんでした。自国の安全と外国人の人権は相反する状態もあります。が、今のアメリカの「自分のためなら何でもあり」に近い姿勢は非常に疑問です。アブ・グレイブ刑務所の事件やグァンタナモの状態など、たかが外国人入国者の指紋採取とはいえ、裏には似通った理屈があるような気がしてなりません。アメリカ人個々人のレベルでは日本人と比べ非常にフレンドリーで外国人も受け入れます。しかし、現政権の政策はそのアメリカ人気質とも異なっているような気がします。この辺も気にしつつ、これから暮らしていきたいと思います。

  2004年08月05日

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• 

  行ってきます

  バタバタしていた渡米準備も、このPCを取り外す作業でひと段落着こうとしてます。7月に入ってからは早かった…。いつPCを使い、日記を更新できるかわかりませんが、また自分のペースで自分の考えを述べていきます。では。 ｐｓ本屋でHTMLのページの作り方を見たのですが、暗号の連続ですね。一日も早く一般人にも近づけるようなPCの利用環境を開発してほしいものです。

  2004年08月04日

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• パレスチナ分離壁－今解決するのか、時間をかけるのか

  今日はイスラエルが作っている分離壁について少し自分の考えを書いてみたいと思います。　　分離壁（イスラエルはSecurity barrierと呼びます）は、シャロン政権が2002年から建設を始めた「壁」です。2000年から激化したパレスチナ人の抵抗運動、特に自爆攻撃を押さえ込むために建設が始まりました。しかし、その建設ルートは1967年第４次中東戦争以前の境界線から大きく西側に反れる形になっています。　　分離壁の建設のために、自分の畑に行けないパレスチナ人や、ほぼ壁に囲まれてしまったパレスチナの街ができ、世界では人権侵害との非難が続出しています。その非難の先頭に立っているのがEUです。また、国際司法裁判所は違法との判決（正式には何でしたっけ？）を出しました。一方、アメリカは容認しています。　　私は、今パレスチナ問題を解決するならシャロン政権の強攻策は非常に効果的であると思っています。理由は、１．２つの国家として並存するには、いずれ国境に大きな壁が必要であること。２．（増加するパレスチナ人を追い出すという目的であっても）ガザ地区やヨルダン川西岸地区からイスラエルが撤退する、イスラエル側からパレスチナ国家樹立を認める政策であること。３．パレスチナ自治政府側に本当にイスラエルとの和平を成立させたいのかの意思がはっきりしないこと。　　要は、現状でパレスチナ問題を解決する場合には、無理やり両者を離す物理的な手段が必要だということです。私個人としては、国境を無理にでも引こうとする既成事実ができ始めたので、これを利用して、現実的な解決案を全く示さないパレスチナ政府に譲歩を迫りつつ、分離壁のルートを1967年の戦争前に戻せればいいのでは、と考えています。　　ただ、分離壁建設にはイスラエル国内にも大きな反対論があります。左派は人権を踏みにじるような強攻策に反対しています。右派はパレスチナも含めイスラエルの領土であると考えるため、軍や入植地の撤退に大反対です。シャロン政権も政策変更や政権交代を迫られる可能性が高く、今の分離壁の政策がそのまま進むかわかりません。　　もちろん、大変な人権侵害であることもわかっています。こう考えると、今強攻策に打ってでもパレスチナ問題を解決するか、時間をかけ少しでも解決の光明が見えるのを待つか、本当に難解な問題です。　　さくらい　　

  2004年08月03日

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• 決意表明！

  （昨日の友人との飲み会での私の一言です）念願かなってアメリカの大学へ行くことになりました。（アメリカでの目的は）勉強は半分、向こうで長く暮らせることも楽しみです。あとは自分がどれくらい（病気から）回復したか確かめなければならないのです。とにかく、楽しくやってきます。この2年間は、今までの人生のなかで一番何が起こるかわからないと思います。今色々と考えてもしょうがないので、とりあえず向こうへ行ってきます。よろしく。（拍手）http://plaza.rakuten.co.jp/img/user/21/09/6512109/4.jpg↑どうやったら写真を日記に載せられるかわかりません。頭のいい人教えて！

  2004年08月02日

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• イランが「平和利用」の遠心分離機組み立て再開

  　　今日はイランの核開発疑惑問題について少し書きたいと思います。　　The Japan Timesによると、イランはウラン濃縮のための遠心分離機の組み立てを再開したそうです。IAEAで6月の解決を目指し英独仏と話し合いを行うため、4月からストップしていたとのことです。　　核の問題は非常に難しい…。核不拡散防止条約の枠組みを守り続けることが大事だとは思うのですが、核保有5カ国が核軍縮を避け続ける限り、この差別的な条約から抜けようとする国家は後を絶たないでしょう。　　個人的には、IAEAにより強い権限を付与する代わりに、核保有5カ国が具体的な核軍縮案を実行していく、というようになってほしいと考えています。いみじくも「なってほしい」と希望の形で書いたように、私は現実には悲観的です。　　まず、核抑止力は現在でも幅広く認められている考え方で、防衛上非常に大きな力を持ちます。この大きな力をわざわざ放棄する国家が出てくるとは思えません。もちろん、この大きな力を得ようとする国（北朝鮮など）も出てきます。　　また、米国のように小型核兵器を積極的に開発し、実戦で使える核兵器を作っている国もあります。もし、米国が本格的に小型核兵器を配備すれば、現在の核保有国の中でも軍拡競争が起きる可能性があります。　　イスラエルをどう扱うかも問題です。米国がイスラエルの自衛のための核抑止力をサポートする限り、アラブ世界ではどこかで核開発が起こります。イスラエルとアラブの核軍拡競争を防ぐには、究極的には中東問題の解決しかなく、非常に難しい問題です。　　平和利用と軍事利用をどう分けて扱うかも問題です。原子力発電は国家を経済発展させていくために必要なインフラです。そのインフラの所有まで否定する権利はどの国家にもないと思います。しかし、その際に使われるウランやプルトニウムは核兵器に直結します。　　それでも、主要国全てが核武装をする危険や、国家を超えたテロリストに核がわたるのを防ぐため、何らかの手を打たねばならないのです。色々な問題が絡んでいそうで、とても私の現在の状態では書ききれる問題ではありません。　　日本がすべきことを考えていきたいと思います。　　さくらい

  2004年08月01日

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• 裁判官の権力はどう制限されるべきか

  　（初めて日記をサボりました。毎日は無理ですね。）　　都銀の合併が大きな話題になっています。UFJが東京三菱につくのか、三井住友が逆転するのか、プロレス並みの合従連衡が行われており、非常に楽しく見ています。　　私が注目したいのは、今回も大きく注目された司法の役割です。　　今回、三菱信託とUFJ信託の合併に待ったをかけたのは、週刊文春の事前差し止めを認めた東京地裁の判事でした。ただ、週刊文春の意見と異なり、他の法律の専門家が見ても妥当な処分のようです。住友信託と合併交渉を進めるにあたって結んだ取り決めが問題になり、詳細についてはこれから当事者が中心となって解決すべき問題です。　　今回もわかったことは、世界の主要紙にも大きく載るような合併話を止めることのできる司法の力は、使いようによってはとても大きいということです。たった一人の判事が、政治や経済に大きな影響力を及ぼす可能性もあります。　　日本では司法の力は制限的に行使されるべきだ、という考えが非常に強く、憲法9条の判断に象徴されるように政治判断が必要とされる問題には判断を出しませんでした。この事実を省みて、司法の力をきちんと行使すべきという考えが強く、昨今の憲法改正議論にも三権の一つを担う司法の再定義が叫ばれています。　　私は司法の現在の抑制的な姿勢を保つべきだと思っています。１つには、政治問題に介入しない姿勢を保ったために国民の信頼を保っていると思うからです。難しい判断を下すほど、それには一定の価値観が反映されます。その価値観はもちろん政治的です。ある価値観に近づくほど、中立性を失い、国民の信頼を失います。信頼を失えば司法の存在理由さえ問われかねません。　　２つには、判事はしょせん公務員でしかないということです。試験に合格すればなれる判事に、我々一般国民が日本の将来を決めてほしいとは思っていません。やはり良くも悪くも国会議員と、議員によって選ばれる内閣に難しい問題の方向を決めてほしいのです。　　急ぎで書いたため、あまり内容が精査されていません。抽象的でわかりづらい？かな？？お許しを。　　さくらい

  2004年07月31日

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• スーダン、安保理決議採択

  　　（渡米準備でばたばたしていまして、ちょっとこの日記の書き込みが重たく感じてきました）　　今日は簡単に。国連安保理でスーダンのダルフールに関する決議が採択されました。スーダン政府に対し、人道的な危機を起こしているアラブ系組織への援助を30日以内に停止することを要求しています。そして、それができない場合には、国連は経済的・外交的手段(methods)を使うそうです。　　スーダンのような明らかな状況でも、ロシアなどが後ろ向きでした。最終的に、アメリカの提出した決議案からsanctionsという言葉を抜き、methodsとしたところで妥結したそうです。　　　　賛成13に対し、反対0、棄権2です。棄権したのは中国、パキスタンです。中国の言い分では、スーダンの事例でも「内政干渉」とのことです。ロシアも同じ理由で当初は反対していたのでしょうか。詳細はわかりませんが、中国もロシアも分離運動を国内に抱えているので、内政不干渉の原則を貫き通すしかないのでしょう。　　ご存知の通り、経済だけでなく、安全保障の分野でも、一国で解決することは困難な時代になっています。しかし、拒否権を持つロシア・中国の利害のため、内政不干渉という理屈を国連は掲げざるを得ないのでしょう。この常任理事国の主張を曲げさせることは困難ですが、個別の事案でこの原則を修正していく既成事実を重ね、将来的に国際法と認められるような慣習としていくしかないと思います。　　（アメリカへ行ったら、向こうで直接知ったこと、感じたことを書くようになるかもしれません。そっちのほうが書くのが気楽だし、面白そうですし。）　　

  2004年07月30日

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• アフガンから国境なき医師団撤退

  　 こんばんは。国際ニュースはアメリカ大統領選一色ですね。私は米国への出発がせまり、ようやく準備を始めた一方、世の中の動きと英語から遠ざかっています…。　 今日はアフガニスタン情勢について少し書きたいと思います。イラクの治安悪化が注目を浴びる中、アフガンが忘れられているような気がします。実は、アフガンも新体制が存続するか失敗するかの分かれ目に来ています。　 昨日28日、国境なき医師団がアフガン撤退を発表しました。6月上旬、国境なき医師団のスタッフ5名が武装勢力に殺害されました。そのとき、治安が改善するまでは業務を停止するという発表があったのですが、治安改善が見られないため撤退という選択をしたそうです。外国スタッフ80名、現地スタッフ1400名の大所帯でした。　 国境なき医師団のコメントの中には、米軍に対する批判がありました。軍事活動と援助活動の境目をぼかすような行動をとるため、人道支援が行える状況ではなくなったというものです（Finacial Timesに詳しく載っています）。 　 私はアメリカのアフガン攻撃、タリバン政権打倒を支持しています。イラクとは異なり、タリバン政権ははっきりとアルカイーダとつながっていました。アルカイーダのような組織に国土と資金を使う国家が存在していたら、将来世界中で何が起こるかわかりません。また、異常ともいえる原理主義政策が終焉したことも非常によかったと思います。タリバン政権の国内政策がもし今も続いていたら、国連の手に負えなくなるような人権侵害、特に女性に対して、が起こっていたでしょう。武力攻撃そのものの賛否はありますが、レジュームチェンジやむなし、というのが私の意見です。　 しかし、アフガン自体は地域部族の寄り合い所帯のような国家です。タリバンという権力がなくなったため、治安維持・回復は緊急の課題です。しかしアフガン政府そのものにはその任務に対する人材も資金もないので、NATO軍を中心とする外国軍に依存するしかありません。　 その外国軍の数があまりに足りないそうです。NATOは増派を決定していますが、やはり危険度の高い任務であるため、各国とも及び腰です。戦争当事者のアメリカはイラクとタリバン掃討作戦でいっぱいいっぱい、治安まで手が回らないようです。　 アフガンもあまりに多岐に渡る問題がありますが、短期的には軍隊が駐留し、治安を最低限維持すること、そして国際機関や援助団体が活動できる余地を作ることが不可欠です。日本は武装解除という難問を担当していますが、なんとか人的貢献ができないものでしょうか。　さくらい

  2004年07月29日

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• 憲法と国際関係といえば９条だが

  （早くもネタ切れかなあ…）　今日は、実は言うとあまり触れたくないのですが、日本の憲法問題について少し述べます。　民主党の岡田代表が米国訪問中に、改憲案を１年前倒しして来年０５年に発表するとの意向を示しました。複雑な党内事情を抱えた中で実効性のある発言かどうかは疑問ですが、難しい問題にあえて取り組む姿勢を示したことは評価します。政策通の岡田代表ならではの態度でしょう。　日本国憲法も国家の枠組みを定める法の一種です。法は民主国家にあっては、国民の「常識」に沿ったものでなければならないと考えます。国民の「常識」から乖離してしまっては、権力を使って法を国民に強制するか、法治国家の枠組みを崩す以外ないと思います。　様々な論点とそれに対する意見がある憲法問題ですが、「常識」から離れた条文が見受けられます。その一つが９条の問題です。　私個人としては９条を変えるべきだと思います。その理由は国際政治学を勉強するとよく出てくるようなオリジナリティのないものなので、ここでは控えます。　ただ、私のような人間でも心配していることはあります。それは９条を変更し、軍事的な活動の制約がゆるくなった場合、それをどのように運営すべきかという問題です。　そもそも、今の日本政府には日本が攻撃された場合に対処することしか想定されていません（自衛隊なのだから当たり前なのですが）。すなわち、国連の平和維持活動にどうかかわっていくのか、他国からの要請（マラッカ海峡の海賊取締りなど）にどう対処するのか、米国との共同作戦はどの範囲まで行うのか等の具体的な理念がないのです。これでは、一部の復古的な動きや、自国しか見ないナショナリスティックな動きにあわせた軍事行動も可能になってしまいます。　世論調査を見ても、自衛隊や国際貢献に関する評価は高いのに対し、９条変更反対が多数なのはここの心配が大きいからではないかと思うのです。我々が自国ばかり見ることなく複雑な国際情勢に対応するにはどうするのか、具体的なガイドラインが見えない。だからこそ９条という制約を自らに課す。これはこれで非常に合理的な考え方だと思います。　私も含め、９条を変更したいなら、日本国家としてどう国際問題に対処するのか、具体的に話を詰めないと憲法改正に対する賛同はこれからも得られないでしょう。　最後に、冒頭で「憲法問題はあまり触れたくない」と書いたのは、１つは私の考えが煮詰まっていないからですが、憲法のカバーしている範囲が多岐にわたっており、それらを「改憲問題」とひとくくりにする怖さがあったからです。とくに、憲法で多くの条文を割いている人権の問題はどうするのでしょうか。これは非常に複雑で、もう一度しっかり議論する必要があります。　さくらいｐｓスーダンにアフリカ連合（AU)が数百人規模の軍隊を派遣するそうです。ちょっとほっとしました。http://www.economist.com/agenda/displayStory.cfm?story_id=2962157

  2004年07月28日

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• アメリカ民主党の政策

  （忙しい…飲み歩いているとものを書く時間がない）　アメリカでは民主党党大会が始まりました。アメリカ大統領選もいよいよ本番、どんなドラマ（？）が生まれるのでしょうか。　日本人である我々は、もちろん外国の選挙に口出しできる立場ではないし、よほどの事態がない限りすべきでもありません。どのような政権ができようとも、我々にとって利益になるよううまく付き合っていかなくてはならないのです。　しかし、米国は日本と密接な関係にあります。選挙結果は日本に大きな影響を及ぼします。そんな状況下で、アメリカ民主党の政策に大きな疑問点が２点あります。今日はその疑問点について書きたいと思います。　一つは北朝鮮問題です。民主党は北朝鮮問題の平和的解決を目指すために直接協議をすることを政策綱領案に掲げています。しかし、米朝の直接協議は明らかに日本に不利益です。六カ国協議の枠組みが存在するからこそ、日本の発言（特に拉致問題について）が、たとえ影響力が少なくとも、米国政府に届いているのです。　米朝協議の結果が日本にとっても良い結果になればよいのですが、目前の危機を回避するため北の核やミサイルを黙認するような事態も、日本政府の意向を通り過ぎて起きる可能性が米朝直接協議にはあります。特に１９９４年の失敗はあまりにも明確に我々の記憶に残っており、この失敗を繰り返させてはなりません。　二つ目は貿易問題です。実はこちらのほうが日本に大きな影響を及ぼしそうです。民主党はアメリカ人の雇用を守るため、業務の海外委託を制限する方向に動いています。NAFTAの見直しを始めるそうですし、中国や日本の為替相場介入に批判的というより否定的であります。また、自動車については日本に対しスーパー３０１条の適用まで考えているようです。　日本の参議院選挙でもそうでしたが、有権者は外交よりも内政に関心があります。そして、米国内の経済弱者向けに、保護主義的な政策が政策綱領案に採用されているのです。　これらの動きは、自由貿易で生計を立てている日本人の足元を直撃する政策です。残念ながら、全く賛同する余地はありません。NAFTAの見直しはよりいっそうの自由貿易を推進する際の妨げになりますし、スーパー３０１条に関してはなぜ少々古めかしい手段を持ち出してまで日本と争うのか、非常に理解に苦しみます。　私はブッシュ再選を支持しているわけではありません。ブッシュ政権の外交政策、特にイラク政策はため息が出てあきれ返るほどです。ネオコンが勢力を失うことを願っている人間です。しかし、ケリー候補を擁する民主党の上記２点の政策については日本の国益に反し、日本人個々人まで悪い影響を及ぼす心配があるのです。　今日触れなかったほかにも多くの争点があります。どの争点を重視して選挙を見ればいいか、皆さんも考えてみてください。　さくらい

  2004年07月27日

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• スーダンの危機（ルワンダ再現の阻止に向けて）

  　ここ数日間、スーダンに対する世界の動きが活発になってきたようですね。私もちょっと意見を述べたいと思います。　スーダンのダルフール地方で大きな危機が起こっています。アラブ系反政府組織によって「民族浄化」ともいえる行為が行われているのです。　スーダンは内戦が20年以上続いていました。北部イスラム系政府と南部キリスト教・土着宗教組織との内戦です。この内戦によって大きな人的損害を出したのですが、今年5月にようやく停戦合意が成立しました。　この南北の内戦の陰に隠れ、ごく最近まで注目されていなかったもう一つの内戦があります。それはスーダン西部のアラブ系反政府組織と政府との紛争です。　スーダンはアラブ系民族が住む北アフリカに接しています。スーダン政府は黒人で組織されているため、昨年2月ごろからアラブ系の組織が反政府活動をはじめました。　その反政府活動は我々の常識をはるかに超えるものです。敵である黒人を根絶やしにするため、集落を襲撃した後、家屋は焼き尽くし、男性は全て殺します。女性は強姦によって種を残さないようにします。　スーダン西部の住民は自国、もしくは隣国のチャドに逃げていますが、まともな援助はない状態です。（詳しくは「国境なき医師団」のHP、ならびにBBCなどイギリス系メディアのHPがわかりやすいと思います）。　国連の発表によると、3万とも5万ともいわれる人が殺され、国連は国際社会による軍事介入を要求しています。　アフリカの問題も非常に複雑で解決の難しいものばかりですが、2つ注視すべき点があると思います。　１．アフリカの問題はほとんどが人間の生きる根本にかかわる問題であり、世界各国が「人間の良心」に沿った援助・介入をどう行うかが問われていること。　２．基本的な統治機構が成立していない国家が多い状況下で、アフリカに住む人間がいかに自ら問題を解決するか、その枠組みが緊急の課題であること。　１．は日本も含め、各国の短期的な国益や思惑をどう超えるかが問われます。ダルフールはフランスやイラクより広い地域で、もし今の組織的な虐殺を止めるために介入すれば、最低数千人規模の軍隊・警察組織が必要です。人道援助も軍隊組織がなくては難しい状態です。一方、イラクよりも危険ではないかと思われる任務になります。このような状況下で人間の良心が問われています。　２．はＡＵ(アフリカ連合）がその代表になるのではないかと言われています。緊急対策が問われているダルフールには間に合わないかもしれませんが、将来的にアフリカの問題はアフリカに住む人間が解決するようにしなければなりません。　日本ももちろん手を差し伸べる必要があります。個人的には国連安保理の決議しだいでは軍隊組織にも人を派遣すべきだと思います。が、そのための様々な前提が欠けているので、今回の危機にも金しかないのでしょう。また、人道援助に行く勇気と技術のある人たちには日本国家として積極的に支援していくべきです。　　スーダンの説明で必要以上の長文になってしまいました。もっと自分の考え方を記すように気をつけます。（さくらい）

  2004年07月26日

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• パレスチナ自身にも問題あり

  （休みの日ってニュースがないですねえ…）　今日はパレスチナ問題についてちょっと書きたいと思います。　ガザ地区において、パレスチナ暫定政権の統治に不満を表す行動が相次いでいます。イスラエルｖｓパレスチナという構図ではなく、パレスチナ内部での揉めごとという珍しい事件でした。　しかし、今までも、パレスチナ暫定政府内部、特にアラファト議長に対する不満は非常に大きいと一部報道機関で伝えられてきました。暫定政府は一般のパレスチナ人にとって役に立つことを全くしていないという大きな批判・不満です。そして、このパレスチナ暫定政府の統治能力への疑問が、パレスチナ問題の解決を妨げている大きな要素の一つだと考えます。　昨日の中東における世論調査についてでも書きましたが、パレスチナ問題は深く、複雑な問題で、近い将来でも簡単に解決する問題だと思えません。　時間をかけて解決するには、イスラエル・パレスチナ双方がそれぞれの内部の意見を集約し、問題解決の交渉も世論の支持を得て、なおかつ両者の合意が得られた後に紛争が再発しないよう、しっかり自らの領土（国）を統治しなくてはなりません。しかし、国家として４７年以来建設されてきたイスラエルと比べると、パレスチナの国家基盤は非常に脆弱です。　そもそも、パレスチナ運動はユダヤ人の大量移住に端を発しています。そして、パレスチナ人を無視する形でイスラエルが既成事実を重ねてきました。そのイスラエルの動きへの抵抗運動の中で力を発揮した人物がアラファト氏です。　彼のカリスマ性は現在でもパレスチナ内部では非常に高く、後継者が見当たらないほどです。また、パレスチナ暫定政府の予算はアラファト氏が個人的に集めた金で成り立っており、アメリカＣＢＳによると、その金額は年間数千億円に上るそうで。その金の出所は世界各地のパレスチナ運動支持者によって捻出され、その寄付者や送金方法は一切極秘です。　しかし、そのアラファト氏頼み一辺倒の体制が暫定政府を弱体化させています。そもそも暫定政府はイスラエルへの抵抗運動を目的にした組織で、パレスチナ政府として国家を統治するような組織になっていません。政府として行うことは安全保障から経済、医療教育まで多岐にわたります。それだけのことをこなせるだけの組織が残念ながらアラファト氏の元にはないようです。　　そして、このことがパレスチナと交渉する側に和解後の不信感をもたらすだけでなく、パレスチナを支持する側もパレスチナ和平の設計図を描けない原因になっています。もちろん、パレスチナ人にとっては今現在の話であり、暫定政府に見切りをつけた勢力が反抗や別の統治組織を立ち上げるなどし、さらにパレスチナの地を複雑なものにしてしまうのです。　個人的な印象では、アラファト氏が今のパレスチナ内部へ本格的な危機感を持っているとは思えません。早期に内部の組織変革をし、若い世代に交代しない限りパレスチナ問題の解決は不可能ではないかと思います。

  2004年07月25日

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• アラブ諸国の対米感情

  （毎日何かを記すって大変ですね…）　今日は夕刊に載っていた中東諸国の米国に対する世論調査について一言述べたいと思います。　24日（土）付日経新聞夕刊によると、米国ゾグビー社(Zogby)という調査会社がモロッコ・サウジ・ヨルダン・レバノン・UAEで米国に対する世論調査を行いました（詳しくは各紙を参照してください）。今回の世論調査の特徴は、米国人に対する印象と現在のアラブ政策に対する印象に大きな差があるということです。　「米国人は好きか嫌いか」という問いに対しては各国にばらつきが目立っています。モロッコでは59％が好きと答える一方、サウジでは64％が嫌いと答えています。それに対し、「米国のアラブ政策は好きか嫌いか」という問いに対しては、どの国も好きという答えは１ケタです。　昨日今日に始まったことではありませんが、米国の対アラブ政策には大きな不公平感を感じていることの表れです。イラクの不安定な状況はこの不公平感から発しているところが大きいのは言うまでもないでしょう。　この結果を見て「ブッシュが悪い」と言うのは簡単なのですが、留意点があります。　　一つには、中東問題はパレスチナ問題に直結しているということです。今回の世論調査の中でも、「米国のイメージ改善のために必要な措置は」という問いに、「イスラエル支持の変更」が５カ国すべて１位になっています。しかし、パレスチナ問題こそ、イラク問題よりもはるかに根深く、非常にデリケートな問題です。個人的には米国の対イラク政策は失敗しているといえる状況ではないかと思いますが、その失策だけがアラブ人の対米感情を悪化しているといえないと思います。　二つ目は、日本人としては北朝鮮の話を切り捨てることができないという点です。米国の現政権は六カ国協議という枠組みを維持し、北朝鮮が日本を無視する態度をとっても米国と強調することは可能です。しかし、米国で政権を交代を狙っている民主党陣営は米朝二国間協議で北朝鮮問題を解決しようとしています。この二国間協議は短期的に見れば日本の今でも小さい影響力がほとんどなくなる可能性を秘めています。結果はどうあれ、交渉過程では明らかに日本にマイナスです。　一般的な話に終始してしまいました。とにかく、物事そんなに簡単な話ではないよ、と言いたかったのです。　では、また明日。さくらい

  2004年07月24日

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• この発言が外に伝わった意図は？

  今日はアメリカのアーミテージ国務副長官の発言についてちょっと書きます。　新聞で読まれた方も多いと思いますが、アーミテージ国務副長官が「憲法9条は日米同盟の妨げ(obstacle)」という発言をしたそうです。この発言は日本の各メディアで大きく取り上げられ、各政党からも反応が出されています。内政干渉だという反論をしている政党も多いようです。　私が疑問を感じたのは、なぜこの発言が外へ伝えられたかということです。The Japan Timesによると、この発言はアーミテージ氏と会談した中川秀直自民党国会対策委員長が記者会見で発言したものだそうです。　なぜ、中川氏は会談の中でアーミテージ氏が「個人的な意見」と前置きした発言を、わざわざ記者会見で話さなくてはならなかったのでしょうか？　アーミテージ氏は親日・知日家として知られ、日米関係についてどうあるべきかについて非常によく考えている方です。彼の基本的なスタンスとしては、日米同盟をより発展させることが両国の国益にかない、そのために日本は憲法9条を何とかしなければならない、というものです（正確な引用をしているわけではありません）。2000年には「アーミテージ・ナイ報告」という、東アジアの安全保障政策をどうすべきかについてチームを作り、報告書を出すにいたりました。その中には「集団的自衛権の行使ができないことは同盟関係の制約である」と書かれています。つまり、アーミテージ氏は日本との関係を真剣に考えたときには憲法9条問題は避けて通れない、というスタンスは昔から持っています。　一方で、（私の記憶が正しければ）「憲法問題は日本国民が決める問題である」（TBSニュース23のインタビュー）、とも言い切っているのです。　今までの経緯から類推すると、今回の発言はなんら内政干渉を意図したものではなく、今までの考えを非公開の会談の中で率直に伝えたものではないでしょうか。中川氏がどのような命を受けて渡米したのか知りませんが、意見交換の場であるならば、自分たちの立場にとらわれない発言も必要でしょう。そうでなければ相手の考えをよくわかった深い信頼関係などできませんから。　では、なぜ中川氏が記者会見でアーミテージ発言を発表したのか。　一つ目は、中川氏に深い考えもなく会談の内容を素直に話してしまった、ということが考えられます。ばかばかしい話ではありますが、個人的な考えでも外に漏れるとなれば、そこには腹を割って話せるような信頼関係は生まれません。　二つ目は、中川氏が今後の憲法論議に一石を投じようという意図があった、ということ。しかし、「憲法改正もアメリカの外圧頼みかよ…」と改憲派の人も含め反発するのは目に見えていたでしょう。　三つ目は、アーミテージ氏が自分の考えが伝わることを狙い、日本にアメリカとして期待していることを伝えようとした、ということが考えられます。しかし、なぜ自分で直接

  2004年07月23日

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• 考えを伝える手段としてのHP

  （試行錯誤の連続ですから、一貫性のない内容でもしばらく我慢を…）　　そもそもこのブログを利用するきっかけを書きたいと思います。　昔から政治の話は好きで、ニュースにかじりつくことも多い人間です。しかし、国民に選ばれた政治家と選んだ側を結びつける手段は限られていたと思います。今のようにインターネットのようなものがない中で、国民の声＝支援組織の声、という構図が多かったことでしょう。一方、マスコミや学者をはじめとする勢力は「権力ｖｓ庶民」という構図をことさらに強調し、政治家をバッシングしてきました。その風潮は今でも残っています（そもそも、フランス革命の思想を基にする憲法解釈の通説として、憲法は国民を権力から守るためのもの、というのもあります。これに違和感を感じるのは私だけでしょうか？）。　しかし、そのような構図はあまりに古いものと言わざるを得ません。有権者は特定の支援組織に属さない「無党派」なる人間が多数を占めています。また、これだけ庶民といわれる層が経済的に豊かになり、教育水準も高い状況では、有権者が権力から「抑圧される」存在という昔の常識も通用しません。国民が政治家を選び、政治家が国民を見て国民のために政治をつかさどる、そんな当たり前のことが少しずつできるようになっている状況になっていると思います。　そのような状況変化を敏感に察知している政治家が多くいると思います。その政治家の多くはインターネットを利用しています。リンク集に山本一太参議院議員のHPを載せました。彼のDiaryというべき毎日の書き込みを見ると、政治家の生の活動だけでなく、考えもいかなるフィルターを通さず直に伝わってきます。ネットだけが万能ではないでしょうが、このように権力の側と一般人が直に考えを交換するという、簡単そうで難しい課題に取り組んでいることに頭が下がります。　俺も！、、、なんて考えたのですが。他人に自分の考えを伝えるのは大変ですが、その分フィードバックもあるはず。そのように考えた次第です。さくらい（酔っ払いにつき長文で失礼）

  2004年07月22日

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• 初めまして！

  テレ東のビジネスサテライトでブログなるものを知り、とうとう自分でも試してみちゃいました。使い勝手がよければ、自分の考えを発信する場所として利用したいと思っています。来月から大学院に留学します。今までの勉強の過程で、様々な方のウェブ上の意見発表を読み、私の思想形成の参考にしてきました。せっかく「大学院生」なるものになるのですから、日々考えたことを外に向けて発信できたらいいなと思っております。ま、綺麗な目標を掲げても、このサイトの機能が使えなかったら終わりなんだけど(苦笑)。では、よろしく！！Kazutaka

  2004年07月21日

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