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ふらりかずたま ひとり言 

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2016年12月23日
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カテゴリ:旅行・山関係

予告を投稿してから、だいぶ経ちました。体とカメラの不調で、リハビリもブログ更新も進捗せず、今日に至りました。越年紅葉というのもさえないので、いささか荒っぽいですがパパッと更新します。
写真は、携帯のものも含め載せていきますが、あまり掲載できません。

 

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 大阪生まれの大阪育ちと、東京生まれの東京育ちが夫婦にとって、京都観光は微妙な感覚の差が出ます。

 

私は、25歳で上京(昔風に言うと江戸下向)して、今年で45年目を迎えますから、もう十分に「関東人」なのですが、それでも京都・大阪に行くとなると、地元意識が頭を持ち上げ、マニアックな観光ポイントを選んだり、薀蓄を傾けたがったり。

一方、母ちゃんは「上方」には全く縁が無く大きくなってきましたから、京都の**へ行きたい、大阪の○○を見たいと無邪気に計画を膨らませます。

とは言え、「母ちゃん大好き」で頭の上がらない私は、妥協に妥協を重ね、母ちゃんの希望通りの観光スポットを、無駄なく無理なく回る方法を考える役に徹します。

まぁこれは、京都・大阪に限らず、北海道であろうと四国であろうと同じことなんですが…。

今回ばかりは「なんかしんどい」の続き物に絡め取られている私は、ほとんど役に立たず、母ちゃんがほとんどの計画と費用を算出してくれました。ネタ晴らしをしてしまえば、初日以外は貸切タクシーと定期観光バスだから、簡単なんですけどね。

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さて、今回の旅行はレンタカーを使わない京都観光。

1日目は「電車で嵐山を散策する」。

121日、東京駅6時発の「のぞみ1号」は定刻の88分に京都着。

何はさておき腹ごしらえ。新幹線駅構内の喫茶店で軽い朝食。在来線連絡口で荷物をロッカーに預け、予定通り93分発の山陰本線嵯峨野線に乗車。920分「嵯峨嵐山」に到着しました。



大人気の「トロッコ嵯峨駅」を並んでいて、観光客で溢れているはずの駅前も、平日のこの時間のせいでしょうか、ガラガラ。駅前タクシーの運転手さんたちも暇そうにお喋りしています。

まずは「大覚寺」です。

ここでいきなり母ちゃんの日和見が出ました。

「タクシー乗ろうよ」

「なんで? 歩いても1キロ半ないで」

「脚への負担が少しでも軽くなるでしょ」

口は重宝だと思いつつ、

「優しいな、ええよ」

と、タクシーへ。

ワンメーターの大して儲かりもしない客にも、嫌な顔をせず送り届けてくれました。

想定外に早く大覚寺に到着して、最初は大沢池。

時代劇でもっとも利用されているロケ地のひとつです。池のほとりの社で待ち伏せする場面、茶店で旅人を見送るシーン、池に屋形船を浮かべ花見に興じる場面…

池のほとりの多宝塔と紅葉。池に映える紅葉は少なく、多宝塔にかかる紅葉も枯れはじめています。でも、
京都恐るべし。輝く紅葉はそこかしこに。



「今年は(紅葉が)早かったんだね」「そうやね~。次行こか」と大覚寺をあとにして、嵯峨野の裏道を歩き始めました。表通りはバスとタクシーの排気ガスで大変です。

1キロで、徳川五代将軍の生母「桂昌院」ゆかりの寺、清涼寺(嵯峨釈迦堂)。向かいにあるのは、本日のメインスポット・宝筐院(ほうきょういん)。臨済宗の小さなお寺で、北朝を支えた足利氏の第2代将軍・義詮と、仇敵である南朝の忠臣・楠木正行がともに眠ります。

京都へ来るたび必ず訪れるこの寺は、燃えるようなカエデとドウダンツツジが私たちを覆います。例年の「鳥肌が立つような」紅葉と違って、明らかに最盛期は過ぎたようですが、散紅葉の見事さは私たちから言葉を奪います。



宝筐院の紅葉を堪能して、清涼寺総門をまっすぐ南下。嵐山のメインストリートに向かいます。

この道路もやたら狭く、しかも両通。バス・タクシー・商用車・マイカーそれに人力車が道路にあふれ、ごちゃごちゃ。加えて、京都というところは、どこへ行っても、クラクションをやたらと鳴らすので、うるさくて敵いません。

ちなみに、天竜寺脇の人気スポット・竹林の細い道も、嵯峨野の散策路も車両通行OKなのです。「せめて、マイカー規制すればいいのにね」という母ちゃんの意見は全くそのとおりです。



バス通りを避けて、竹林の道を経由して、桂側沿いへ。平日のせいか、川に浮かぶ屋形船も保津川下りの船も少ない気がします。

普段の食習慣が違う私たち夫婦は、ここで小さな諍い。

昼休みが12時スタートの母ちゃんVS昼休みを取る場合でも15時前後の私、つまり、すきっ腹の母ちゃんVSそんなにお腹が空いていない私という構図です。まあ、何はともあれ、嵐山の山並みと川と渡月橋を望むレストランで昼休みということに。

 食後は、名刹・天竜寺が「散紅葉」ということなのでパスして、その塔頭(たっちゅう)・宝厳院(ほうごんいん)へ。「見頃過ぎ」の情報ですが、期待できそう。ここも前回、あまりの見事さに絶句した紅葉です。にぎやかな中国人観光客に囲まれながら受付を通過して、「ありゃ」。



覆いかぶさるような紅葉の豪華さがなく、枝は少々スカスカしています。苔の上を覆う散紅葉もチリチリと枯れ始めていて残念。それでも中国からのお客さんは大喜びで自撮り棒を駆使して記念撮影に余念がありません。

14時。このままホテルに向かうのも早すぎるようなので、駅にポスターが出ていた鹿王院(ろくおういん)へ。「見頃」と表示されています。この寺は私も初訪問です。京福電鉄嵐山線(通称:嵐電)に乗って嵐山駅から2駅。住宅地の中を抜けると、ちんまりした総門が出迎えてくれます。

本堂に向かう長い参道の左右には、いい感じの紅葉が枝を広げていますが、奥行きが感じられずちょっと残念。こちらも散り透いた枝や変色した紅葉が目につきます。



山陰線「嵯峨嵐山」駅に戻り、第一日の長い移動を終えたのでした。






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最終更新日  2016年12月23日 03時15分41秒
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