カテゴリ:旅行・山関係
さかのぼっての日記です。
「年末年始は毎年調子が悪い」と先に書きましたが、昨年末から新年にかけて「日替わり湯治」と言えるような、温泉めぐりをさせてもらいました。 年末の3連休(天皇誕生日)には、秋田の田沢湖温泉と乳頭温泉。 羽田と自宅の往復は母ちゃんの兄貴が運転。秋田空港から温泉へもレンタカーは使わないでホテルの送迎バスを利用しました。私は、飛行機の中も含めひたすら居眠り。普段の睡眠不足を取り返せと脳が命じたみたいです。 山麓荘の雪見露天風呂 田沢湖といえば、韓流ドラマ「アイリス」のロケ地で、湖畔にたたずむ辰子像が有名な湖ですが、レンタカーではないので今回は何の観光もせず、温泉に入っては眠り、食事が済めばテレビを見る間もなく、眠った3日間でした。 田沢湖温泉郷の「プラザホテル山麓荘」に連泊して雪見露天と大浴場を満喫、ホテル自慢の「酵素風呂」にも挑戦しました。温泉があるのに酵素風呂を持っているのは、日本中でこのホテルだけらしいです。しかも格安! これまで砂風呂には何度か入りましたが全く違う入浴方法です。 砂風呂は浴衣を着たままですが、こちらは素っ裸。コップ一杯の水を飲んだあと、30センチくらい掘り下げられたおがくずの床にゴロンと横になります。その上からスコップで分厚くおがくずがかけられスタート。段々と体が温まり、汗が流れ始めます。 山麓荘の酵素風呂(ホテルHPより) 「いきなり動くと低温やけどします」という注意が繰り返し告げられます。腕を動かすと、おがくずに隙間ができ、酸素が流れ込んで、おがくずに混ぜられた酵素の反応が活発になるんではないかと思います。試しに腕を動かしてみると、その部分が一気に熱くなりました。 動かないで15分くらいも横になっていると汗が全身から噴出してきます。 口うるさいけど、すごく親切な風呂番のおじさんが、額の汗を冷えたタオルで拭いてくれたり、冷水を飲ませてくれたり。 出るときには、じわじわと腕を動かし、おじさんのOKで体を起こします。そして、そのまま数分間のクールダウンで呼吸を整え、最後はシャワーを浴び、冷水をいただいてすっきり。ああ、気持ちよかった! 乳頭温泉・鶴の湯。建物は有形文化財「本陣」 2日目は、乳頭温泉郷の「鶴の湯」。秋田藩主の湯治場だった名湯で、300年以上の歴史を持っています。「山麓荘」のバスに送迎してもらって日帰り入浴へGO!。 4つの源泉による白湯、黒湯など男女別の内湯、女性専用露天風呂、そして大きな混浴露天風呂。この混浴露天風呂は、通路から丸見え。でも女性には一応配慮されていて、男女別の脱衣所から腰をかがめて露天まで来られるアプローチがあります。ご本人の好き好きですが、立ち上がらなくても温泉を楽しめるのです。 入浴中の移動でも、男女とも長座の格好のまま。私も立ち上がって歩いていく度胸は無く…。 そんな仕掛けまでして「混浴」を維持する意味があるのかな、と思います。 鶴の湯・混浴大露天風呂(乳頭温泉郷HPより) 江戸時代に日本にやってきた外人たちは、「混浴」や「宿場の飯盛り女」の習慣などを見て、日本人の性に対する大らかさに驚き、「日本人は好色な民族だ」と評した、と司馬遼太郎の作品に書いてあったような記憶が…。 私たちの入っていた時間帯で、入浴していた女性は、お婆ちゃん・お母さん・熟女で、若い女性たちは脱衣場に向かう通路から露天風呂を見て逡巡してしまい、結局入らない人が多かったような気がします。うちの母ちゃんも兄貴の奥さんもノーサンキューだったようです。 今回泊まった「山麓荘」は、料金が安い割には、秋田の名産を使った食事、秋田竿灯のモニュメントの前で開かれた民謡イベント、空港だけではなく乳頭温泉まで送迎してくれるサービス。従業員の素朴な親切…。GOOD!でしたよ。 ただ、鶴が翼を広げたような建物配置には閉口しました。先が見えないほど長い長い廊下とフロア移動は、年寄りには酷ですね。 山麓荘ロビーで民謡ショー 今年の正月は久しぶりに佐久の友人宅で過ごすことにし、近くの日帰り温泉へ。 まず、北八ヶ岳連峰の東、松原湖近くにある「八峰の湯」。「ヤッホーのゆ」と読みます。 同じ敷地内にパターゴルフ場や美術館、オートキャンプ場があり、少し手前にはワカサギ釣りで有名な松原湖、本式のゴルフコースなど、レジャー施設が充実しています。 ヤッホーの湯は標高約1270mにあり、露天風呂だけではなく内湯からも南と北の八ヶ岳連峰を一望できるロケーション。源泉かけ流しの「炭酸水素塩泉」にたっぷりつかった後は、吹き渡る高原の風がさわやかです。入浴後、休憩室で手打ち信州そばをいただきました。 私たちもそうですが、お正月だというのに日帰り温泉にわざわざ来る人が意外と多いのに驚きました。 八峰の湯露天風呂。南八ヶ岳連峰を一望できる(長野県観光機構HPより) 2日目は、友人宅から一番近くて、一番新しい日帰り温泉「みはらしの湯」。 上信越自動車道「佐久平PA」と直結したハイウェイ・オアシス「パラダ」。高速道路から直接行ける国内唯一のスキー場として有名です。スキーゲレンデは平尾山の南と北に数本あり、頂上付近を除いてほとんどが中・初級コース。頂上までリフトで行けば両ゲレンデを利用できます。この辺りは長野でも雪の少ない地域なのでほぼすべて人工雪。日当たりの悪い北パラダは午後になるとガリガリのアイスバーンになり、高速道路側の南パラダは日当たりが良すぎてベタベタになりますが、簡単に行けてコースも易しいので家族連れでにぎわっています。それに、レストランや昆虫館などもあり、1年中楽しめます。 佐久平を眼下に。平尾温泉「みはらしの湯」(温泉HPより) 温泉は年末にオープンしたばかり。施設もピカピカ、受付のお嬢さんたちもCAみたいな制服が初々しい。 こちらは、佐久平を一望し、更に遠くには八ヶ岳、北アルプスの山々が峰を連ねています。 お風呂は、内湯には「白湯」「炭酸泉」「替わり湯」「水風呂」「サウナ」、露天風呂には「岩風呂」「天然温泉」「壷湯」など、バリエーションに富んだ浴槽がズラリ。 「替わり湯」は季節や催しに応じた風呂が楽しめ、元旦から一週間は新年の縁起を担いで「松竹梅の湯」でした。ああ、めでたいめでたい! なお、場所柄ほぼ撮影禁止なので、各HPから拝借した写真が多いです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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