食べ放題、飲み放題、見放題… 房総バスツアー
私の減塩と減量に同調して、母ちゃんも減量中。ただし、私の野菜・たんぱく質を基本にした食事と異なって、納豆ご飯偏重の食事です。元々の白米ご飯好きに加えて、会津の農家から送られてくるコシヒカリが美味すぎるようで、朝・夕は納豆ご飯、昼は握り飯というシンプルメニューが基調。おかずとのバランスが崩れているように感じます。それでも、今年1月(私の発症)以降9kgも減量しています。そんな母ちゃんが、「房総バスツアーに行こう」と言い出しました。「なんじゃ?」「海鮮浜焼食べ放題、びわ食べ放題、アジサイ見放題なんだよ」「びわって、あの果物のことか?」と聞きながら思い出しました。千葉は有数のびわ収穫県。資料では長崎県が36%で1位、千葉県は2位で9%だそうです。採りたてのビワが山積み…見た目は良くないが甘くジューシー発症してしばらくの間は、修行僧も嫌がるような食事を続けてきましたが、最近は少しおおらかになっています。何らかの事情で高カロリー、高塩分の食事を摂ることがあったとしても、体重や血圧にいきなり反映するわけではありません。「生活習慣」として、高カロリー・塩分・脂肪を摂取し続けなければいいのだろうと、中華料理や焼肉など食べに出掛けることも。「びわと海鮮料理か(ゴックン!)、行ってもええなぁ」「申し込むネ、思いきり食べるんだ!」母ちゃんは、自分が行きたくて仕方がないようにふるまっています。でも、実際は気分的に冴えない私を元気づけようと提案しているのです(と思います)。ツアーの集合地は自宅から近い「竹ノ塚駅」。朝7時竹ノ塚を出発して、西新井・北千住・東京スカイツリー・錦糸町・東陽町で順に参加者をピックアップ、アクアライン経由で南房総へ。魚市場で買ったアジ一夜干しを素揚げ、三杯酢に浸けこむバスツアーに付き物のお店巡りは2か所。最初は魚市場「きよっぱち」、開店早々で私たちが一番乗り。ショッピングの後はスタッフ全員の見送りを受けました。続いて、地元の酒蔵「和蔵酒造」見学。原酒、吟醸酒、焼酎など試飲し放題です。私はパスさせてもらいました。義父への土産、上総8蔵元の清酒詰め合わせテンポよく行程が進み、メインイベントのひとつ「びわ食べ放題」は、他のツアー客と競合することなく味わうことができました。房州びわの代表格「たなか」、見栄えは良くないが、果肉の柔らかさとジューシーさに勝る「みずほ」がドーンと供されました。「5個くらいで止めとく」と言っていた私ですが、あまりのみずみずしさに理性は吹っ飛び、食べ放題を堪能させてもらいました。日運寺仁王門を彩るアジサイ昼食前に腹ごなし。日蓮宗の古刹・日運寺のアジサイ観賞です。日運寺は昔、真言宗の小さいお堂でした。1264年(文永元年)日蓮が鎌倉から小湊に帰る途中、この堂に止宿。日蓮の人徳と高説に敬服した堂主は日蓮宗に改宗したのです。寺の入り口から境内一面に約20,000本のアジサイが植えられ、多くの観光客が訪れていました。いろいろのアジサイを堪能し、いよいよ海鮮浜焼きの昼食です。館山市にある浜焼市場「きよっぱち」は、朝に立ち寄った魚市場の姉妹店で、70分間食べ放題、ソフトドリンク飲み放題。サザエ、ホタテ、ハマグリはじめ食材は50種類以上。魚介や豚肉の網焼き、刺身、好きなネタを載せて作る「勝手どんぶり」、デザートとテンコ盛り。過去に来店したことのあるツアー参加者は、焼くときの軍手を用意しています。気の良い人らしく、焼き上げ時間のかかる食材からゲットし、まず網に載せ、他の食材に向かうと効率的…などワザを伝授してくれました。人間の胃袋はスゴイ! 大汗かきながら魚介と格闘食材のゲットは母ちゃんの仕事。私は焼き係。サザエやホタテなどけっこう食べたと思いますが、やる気満々の皆さんには及ぶべくもなく…。30分ほども時間を残して「ごちそうさまでした」。「以前やったら、2度と来ンといて、と言われるくらい食べたんやで~」と、店横の田んぼにいるカエルたちにボソボソと話しかけた私でありました。バスの中でのおやつを含め、かなり食べた私たちでしたが、翌日の体重測定、血圧などに変化は見られず、ホット胸をなでおろしたのでした。