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ぼくと ママと Big ladyと・・・

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2008年11月18日
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カテゴリ:Dogs

K's record.

9月半ば、呼吸困難に。

夜間救急で、病院へ。 そして、そのまま 酸素テントでの入院が始まった。

かかりつけの病院 そして横浜CTセンターでの診断は、“悪性腫瘍の肺への転移”の可能性大。

そして、最後の賭けで 高度医療センター(JARMeC)で "0(ゼロ)" からの再診・検査。

結果、確定診断は “慢性腎炎悪化に伴う重度の肺炎”。

悪性腫瘍転移の疑いが消えた。。。

1週間後に退院。

体力的・精神的なストレス、腎炎・肺炎により、筋力が衰え始め 足腰が弱くなった。

それでも、“生きたい” “歩きたい” のKC。

酸素吸入の機械をレンタルし、呼吸・体調の様子をみながら 無理のないように…

それでも、KCの好きなように… 過ごす。


11月に入り、食欲が落ち始め 横になる時間が長くなった。

それでも、リードを見ると おぼつかない足取りで お散歩に行きたがる。

外に出ると、病気を患っているとは思えない表情で 歩くことを楽しんでいた。

でも、1日1日と KCの身体は小さくなっていった。


後足が立たなくなり、腰が立たなくなり、前足までもが立てなくなった。

同時に、食べ物が口に入らなくなり、水分も摂れなくなった。

横たわったまま、頭を持ち上げられない状態になった。

それでも、意識はハッキリとしていた。


動けなくなり、まる1日以上 オシッコが出ない・皮膚の色が黒ずんでいた状態のため、病院へ。

※ 布団に寝たままの状態で、ヨッホパパ様・マンションのお友だちに付き添って頂き 病院へ。


この通院が、最後の通院になった。。。


エコー検査の結果、腎臓の機能が末期の状態。

血液検査では、検査項目において 異常な数値。 貧血・黄疸も出ている。

そして何よりも、皮膚に現れていた黒ずみが DIC という 末期の末期症状だった。


Dr,から説明を受け、“今後の選択肢”を告げられた。

・往診の形で、腎臓・肺の治療(注射)を受ける。

・何もせず、自然の形で…。(←こんなようなニュアンス。)  など。


ある意味 覚悟はしていたものの、頭の中が真っ白になった。

そして、決断。。。

「 腎臓・肝臓に関しては、自然のまま(延命治療は望まない)。

 でも、呼吸に関しては 苦しめたくないので、その時は 呼吸が少しでも楽になる注射を。」

Dr,も うなずいてくれた。


翌日 朝を迎えた。

呼吸が少しずつ上がり、寝返りをうつことも苦痛になった。

食べ物を受けつけることは出来ない(1日以上 飲み薬も入っていない)が、水分は欲している。

氷を口元に持っていくと、ペロペロと舐めた。

でも、時間とともに 衰弱していく姿が 目に見えてわかる。

そして夜、氷を舐める力も弱くなった。 氷を 指で溶かし、KCの口元をぬらした。

時々、意識混濁の状態になっては しっかりと見つめる。

そして、嘔吐。

今夜が "その日" なのだと感じた。。。


その時まで、最後まで、ずっと見守りたかった。

ずっと 話かけた。 今までのことを、ずっとずっと話かけた。

時々 私の顔を見ては 目を閉じ、目を閉じては 開ける。

まるで 今までの事を 懐かしく思い出しているような表情。


13日:午前3時,

「 ママのことは心配しなくていい。Kのことは Kが自分で決めていいんだよ。」

退院後、大好きなソファに上れなかったKCをソファに寝かせ、そんな言葉をかけて灯りを消した。

そして、ソファの下のZORROが眠り、パパが眠った。

灯りを消した後、KCの身体をトントンしていた私が眠りにおちた時、私の耳元で 今までにない

ヒキツケのようなKCの呼吸が。

名前を呼び、身体を擦り、抱きしめた瞬間、KCの体から力が抜けた。。。


灯りを消してから 30分後のことだった。

きっと、みんなが眠るのを待っていたのだと。。。

もっと早く 灯りを消してあげればよかった。。。

ごめんね。K。。。


眠りにつくまでの数日、本当に本当に頑張ったKC。

最後まで 本当に頑張った。

(DICが出てから2日間以上 頑張り抜きました。 Dr,から「立派でした。」の言葉を頂きました。)

決して、穏やかな最後とは言えなかったけれど、最後の顔は 本当に寝ているようだった。


もう苦しまなくていい。 苦しめさせなくていい。


GRL_0061
GRL_0061 posted by (C)KCZmom

11月13日, 3:30am 永眠。  神様にお返しすることが出来ました。



=== ある方から頂いた言葉 ===

『一番大切なのは方法ではなく「家族がどうあるか」「どういう姿勢でむきあうか」だと思います。

つい人間は動物たちの最後のときに「何とかがんばってもらいたい」「一番の方法で対処したい」

と思ってしまいますが、心を静かにしてよく考えると、そのような考えは「犬のため」という

大義名分のもとの「自分のため」なのだと思います。

これは私自身の経験から、私もそのような過程で苦しんで分かったことですが・・・

目の前で見える現実から目に見えない現実へ出発しようとしている時に、その意思を尊重し、支え、

よりその出発を楽に(身体を脱ぐことはとてもエネルギーがいる大変なことです。出産と同じです)

してあげることができるのが、温かく見守る愛とエネルギーなのです。』







P.S.>>>

11/19、初七日。

KCへの手紙で、少しずつ気持ちを整えたいと思っています。





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Last updated  2008年11月19日 04時47分15秒
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