パーシーのこと。
今日は、改めて パーシーのことを。。。パーシーは、2009年8月, 埼玉県栗橋で起きた多頭飼い崩壊 の仔。8月の猛暑の最中。 私は その時のレスキューに携わらせて頂いていた。そして、その時、何十頭もの中の1頭のパーシーにも会っていた。※ 今 思えば、どの仔がパーシーだったのか?記憶に無いほどの頭数だった。飲み水は勿論 ごはんも無く、何段にも積み上げられた小さなケージの中に押し込まれた仔達。こんなことが許されていいのか と、言葉にならない憤りを覚えた。そして、よく こんな環境で生き延びてくれた と、この仔達の生命力と運の強さを感じた。レスキューから 約2年半が経った。多くの仔が 新しい家族とめぐり合った中、パーシーには なかなか赤い糸が見つからない。今までのトラウマや 精神的に不安定なこともあったのが理由なのかもしれない。その中でも、“分離不安症”という症状が大きな理由だったのかもしれない。“1人ぼっち”という“孤独感”が、パーシーにとっては“恐怖感”に感じてしまうらしい。だから、“1人ぼっちのお留守番”は 苦手。そして、昨年8月、ひょんなことから 我家で過ごすことになり、我家での生活が始まった。我家は、ご存知のとおり ZORRO, JC, Ronnie と 大所帯。幸いなことに、“1人ぼっちのお留守番”は、皆無に等しい環境。ただ、3頭とパーシーの相性だけが 唯一心配だった。でも、そんな私の心配はよそに 初日からトラブルも無く 過ごしてくれた。不思議なことに、頭数が増えると 私が仲介に入るよりも 犬同士で上下関係やルールを決めているように見える。即ち、私が介入しない方が 上手くいくことがある。ある程度、"放任主義 = 犬まかせ" なので、お互いにラクな時もある。※ 健康面やメンタル面でのチェックは欠かせないけれど。そんな 4頭との生活も、もうすぐ半年になる。パーシーは、A.L.I.S からの大切な お預かりの仔だけれど、特別扱いはしない。みんな平等。その "平等さ" が、時に難しい時もあるけれど、臨機応変に…と思っている。パーシー。 どんどんヤンチャになってきて、甘えん坊になってきて、無邪気になってきて…"本来のパーシー"って、こんなに楽しい仔なんだよね。パーシーは、ネコみたいに 顔を洗ったりする。そして、パーシーは 長くなった自分のツメを 自分で噛んで短くする。はじめは、何かのストレスで ツメや足周りを噛んでいるのかと思い、様子をみていたが、どうやら、長くなって 歩きづらくなったツメを、自分で噛んで削っていたようだった。そんなパーシーを見ていたら、なんともいえない切ない気持ちになった。きっと、今までも 過酷な環境の中で 自分自身のことを自分でしていたのかもしれない。(写真は、上手く削りきれず 折れてしまったツメ。)時々見せる 凛とした表情。平和主義者で、やさしくて、可愛い甘えん坊のパーシー。赤い糸とめぐり逢えるまで、我家で みんなで のんびり過ごそ♪