キャプテンのブログ

新規入居されたKさん（男性84歳）は重い病気を患っているものの、認知症状はまだ初期のため日常生活はほぼ自立されているし、コミュニケーションも普通に取れる。

重度の方が増えてきたうちの施設としては、かなり有難い人が入ってくれたーと思いました

僕は新規入所のタイミングで、情報収集のためと口実を作って無理やりソロコンサートをすることにしています。

趣味も多彩なＫさんはカラオケも好きだとのことでかなり喜んでくれることを期待した。

大々的に声かけをして、皆様が集まる前にフライング気味に始めたコンサート。そうして１～2曲を終えた頃にやってきたＫさんは遠慮がちに後方の席に座られる。

次の曲を始めると、んん？何かＫさんの顔がみるみる険しくなっていってるような？

そして「馬鹿にしやがって！」と言ったような捨て台詞を残してあっという間に居室へ戻ってしまわれた

ええー？何でー？？

MCの間に他の職員にKさんの様子を見に行くよう指示を出して、とりあえずライブは無事終了。

その後その職員にＫさんの言い分を聞いてみたのですが

うーんどうにも意味が曖昧

なのであくまで推測だけどＫさんは「みんなで歌う合唱のようなことがしたかった。」けど「イメージが違ったので怒った。」ということだと思う。

それでそんなに怒るかなあとは思うけれど

これまでも変なパフォーマンスをして機嫌を損ねたり、音が大きくてうるさいと怒鳴られたりしたことはあったし

歌やギターが下手だと言われたら謝るしかないけれど

僕の演奏スタイルが嫌だと言われたのは初めてだなあそういう意味では多少ショックを受けたけれど

でも人前で演奏するってことは常にそういう不評も受ける覚悟をするってことだよね。例え高齢者だって全ての人が温かい目で見てくれるわけではない。

改めて教訓にしようと思いました。

とはいえしばらくはライブしづらくなるかな。。。

それを残念に思う職員がいないのが残念ですけどね