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カテゴリ:福祉
以前勤めていた特養では、毎年納涼祭の度に職員は仮装を推奨されて
僕も含め、何人かの職員は忠実にそのお達しを遂行したものの 特に盛り上がるわけでもなく毎年自腹で買ったコスチュームは一回きりで押し入れにしまわれたまま… あ、富士山コスチュームだけはその後も僕のライフスタイルになりましたけど 特に残念だったのが一反木綿 インパクトはあったのですけどね…使い道がまるでない で何年振りかに引っ張り出してみると、もうところどころ茶色に変色し始めてる 洗濯出来る素材でもないし、もう捨てるしかないかーと思ったけれど 最後の機会とばかりに今年の節分レクで強引に着用して、赤鬼青鬼を凌ぐ暴れっぷりを見せつけたのですが 入居者からはマジで怖がられ、職員からは「一反木綿が邪魔で写真が撮れないよ!」とか「汚いし!」と散々な邪魔者扱い ところが、99歳常にマイペースで喜怒哀楽を表現するN様だけは一反木綿をギューッと抱きしめられ、最高の笑顔を見せられた。 神様とでも思ったのかな? そのツーショット写真は職員の間でも最高の一枚と称されるほど そうして先月末はそのN様の100歳の誕生日会。 この施設では100歳の方は初めてなので、担当職員が念入りに盛大な企画を立てる中、「また一反木綿登場させようよ。N様絶対喜ぶから!」と無理やりに一反木綿の出番を盛り込みました。 しかし誕生日当日はN様の怒の面が炸裂 そもそもご自分の誕生祝いということを理解されていないのか…マイクを向ければ唾を吐き、花束は投げ返され… でもきっと一反木綿なら大丈夫だ!とプレゼント贈呈で恐る恐る近付いてみると、プレゼントは放り投げられたものの一反木綿をグイっと抱き締められる。 喜んでる? いやこれはヘッドロックだ! 100歳とは思えない腕力でグイグイと首元を締め付けられるN様…本気で引き離すわけにもいかないが、けっこう苦しい。。。 膠着状態が続く中、何とか他の職員が引き離してくれたのですが、とにかくしっちゃかめっちゃかな誕生日会でした。 でも捨てる間際に2回も表舞台に立たせられて良かった 今度こそ本当にさようなら一反木綿。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年05月24日 22時57分09秒
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