|
カテゴリ:カテゴリ未分類
日本ではジャパンカップが終わり、来週はジャパンカップダートにワールドスーパージョッキーズシリーズ。暮れに向かってすでに世界の競馬シーンの注目はアジアに集まっており、更に1週先の香港国際競走でクライマックスを迎えることになります。 皆さんご存じの通り、2000mのカップ、1600mのマイル、2400mのヴァーズ、そして1200mのスプリントと、4つのカテゴリーで争われる香港国際競走。
何と言っても、香港のスプリント王者であるセイクリッドキングダムが、秋口の故障のあと調整が間に合わないという理由でレースを回避し、今年は混戦必至。それもあってか、日本からもローレルゲレイロとトウショウカレッジの2頭がエントリー。直線1000mの時代にはトップクラスが行っても歯が立たなかったこのレースですが、平坦1200mで今回の地元勢の布陣ならば、2年前よりは楽しめるのではないでしょうか。 そうは言っても、今年は遠征勢にもチャンスが十分あるだけに、他国の強豪も参戦します。 最大の実績馬は、昨年6着のマルシャンドール。今年に入って5戦4勝。現在G1を3連勝中と、更に力をつけて勢いもある印象で臨んでくるだけに、注目しなければならない1頭でしょう。
更にもう一頭、直前になって出走を決意した強豪がいます。 それはオーストラリアのアパッチキャット。 この馬、グローバルスプリントチャレンジ(GSC)第1戦のライトニングS(オーストラリア・フレミントン)を勝ったあと、国内のG1をなで切り。G1を5連勝して07/08シーズンを終え、押しも押されもせぬ同国の新たなスプリントチャンピオンとなりました。 …ですが…その後大きな落とし穴が。 08/09シーズン初戦に選び、香港への壮行レースになるはずだったGSC第7戦のパティナックファームクラシック(フレミントン)で、直線全く伸びず、まさかの8着敗退。一旦香港行きは白紙に戻ったあと、その出否は先日29日(土)に、西オーストラリア・パースで行われたウィンターボトムS(G2)の結果に委ねられることになりました。 今も健在のスプリント王・テイクオーバーターゲットとの対決が大いに注目されたこのレース。アパッチキャットの陣営は、「勝つか、僅差の2着なら香港行く!」と表明していたのですが…。
レースは、好発から逃げたテイクオーバーターゲットと、少々出負けしてインの好位で控える形となったアパッチキャットの、ゴール前一騎打ち。アパッチキャットが粘り強く末脚を繰り出し、両馬がまさに鼻面を揃えたところでゴールを迎えたのですが…。 1着テイクオーバーターゲット このレースの模様は、主催者HPで見ることが出来ます。 もともとテイクオーバーターゲットも、4月に一度倒した相手ではあるのですが、前走が前走だっただけに、この衰えを見せぬベテランスプリンターと接戦という結果に井を強くしても不思議ではありません。
今回、香港スプリントに選出された馬の中で、レイティング最上位であるアパッチキャットの参戦は、出走を予定する全ての馬たちにとって脅威になることは間違いがありません。 逆に、レースを見る私たちにとっては、一層興味が増した一戦と言えるわけです。 でも、そもそもオーストラリアの西の端パースから一旦南東の端メルボルンへ移動するだけでも、日本香港間より距離があるはずなんですが…そこから更に香港へ遠征。向こうの馬は本当にタフ、というか、恐らく輸送にも慣れっこなんでしょうね。
他の3つのレースも、これから各国から馬が香港に到着し、それぞれの調整に入ります。強豪が集う、今年最後の決戦の数々。その行方を、私もジックリと見守りたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月02日 00時17分14秒
|