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2009年09月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 大変なことが起こりました。

 オーストラリアで今年の8月1日より導入された鞭の使用制限を巡って、ジョッキーが騎乗をボイコット。ストライキの影響は今日開催があった全土の4つの競馬場に及び、レースが途中打ち切りとなりました。

 この鞭の使用制限に関して、ジョッキーが組織する団体(AJA、オーストラリア・ジョッキー協会?)は、制限がジョッキーの安全を脅かすとして、特にゴール前100mについての鞭の使用制限を緩和するよう、オーストラリア全土の競馬を統括するオーストラリア・レーシング・ボード(ARB)に要請をしていました。
 しかし本日、ARBがこうした要請を受け入れない旨を発表。この決定に態度を硬化させたジョッキー側が、ストライキという対抗手段に出たものです。

 ARBによれば、競馬産業全体の発展のため、競馬のイメージアップのため、こうした鞭の使用制限は必要なものだし、世界的に見渡しても常識を逸脱するものではない、とのこと。すでに「パッド鞭」と呼ばれる打撃のによる衝撃を和らげる鞭(どんなのかは私は見てません)の使用も義務づけられているとのことですが…元々この鞭の使用制限に関しては、オーストラリア国内でも発表当時から大議論を巻き起こしていた問題。恐らく見切り発車的始まったものが、今になって問題として噴出したものでしょう。

  

 オーストラリアはこれから、スプリングカーニバルと呼ばれ競馬が最も盛り上がる時期を迎えます。リレーブログにも書いたように、この週末には大レースに向けての重要な前哨戦も行われ、我々日本のファンとしてはジョリーズシンジュの活躍も楽しみなところなのですが…明日、そして土曜日の開催に関しては、まだ予断を許さぬ状況にあるのようです。

 非常に心配です

 

 鞭に関する考え方自体は「ところかわれば」といったところもあるでしょう。
 現地のニュースサイトをザッと見ると、「誰のためのルールなのか」みたいな観点で、かなりの議論になっているようです。トップジョッキーが、わずか1ヶ月の間に複数回騎乗停止になったり、僅差の勝負で勝った馬のジョッキーはルールより1回多く叩き、負けた方はルール通りの回数だったとか…。

 そうは言っても、丁度先日、イギリスで内田博幸騎手が鞭の使用制限違反で騎乗停止になったばかり。この問題が世界的な流れとしてアジアにも波及するものなのかどうか、という意味でも、成り行きを見守る必要もありそうです。

 

(追記)

 ジョッキー側は、ひとまず週末のレースには騎乗し、月曜日にまた対応を協議することに決したと、報道がありました。

 ジョリーズシンジュは、土曜日に予定通り出走出来そうです。






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最終更新日  2009年09月10日 18時53分20秒



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