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生活共感プロデューサー越後啓子

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2008.11.09
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カテゴリ:ライジング社
ある名ドクターと名患者の話。


患者とそのドクターとの出会いはごく最近だが、



ドクターは十年前に患者の執筆本に出会っていた。



ドクターの奥様に

「これはあなたの仕様書」でしょ・・・(笑)

と、言わせたほど、ぼろぼろに読破していた。


この本との出会いで、どれだけ、患者との関係に「問」を持つことができたか・・・


ドクターも十数年前、ベストセラー作家でもあった。

20万部を売った。

当時、「宮沢理恵の写真集」がトップで、一位になれず悔しかったと笑う。



患者は、ビジネスのある分野では「神様」と言われている。

自分を「脳ランボー」と言いのける。


世界が誇る、知的財産の「脳」を持つ。



その患者は最近、「患者」になった。



このドクターに出会う前は、


自ら「デスデザイン」をし、自分の死期を病院拒否のまま迎える覚悟でいた。


ドクターは言う。


「患者との信頼だけで、病気が治ってしまう」

「マストでなく、ウイッシュで関係を築く」

「患者の人間的・格と意思を尊重し治療をする」


と・・・・


患者がビジネスの世界でよくする話でもある。


患者がこのドクターという人格に触れたとたん

「脳」が動き出した。



インプットされた患者の「脳」はすでにシステム化されているため、一瞬に出力された。

この「脳」の仕組みは「アイシュタイン」と「小松左京」を足して、もうひとつなにか加えたもの・・・・

「もうひとつ」になかなか表現ができず、こちらはずっとストレスだ(笑)


患者は、すべてをドクターにゆだね、


ドクターは患者の人格と意思に応じての治療を約束した。



あんなにも、医療を拒否していた患者は


「献体」までドクターに約束した。


その患者の奥様も奥様・・・・


患者からの告白に


「お話してくれて、ありがとう。私も献体をドクターに伝えて下さい」と・・・・



夫婦というのは、こうありたいと思う。



患者の言動に変化がはじまった。


延命を自分に約束させ、

昨日まで、うどん2本程度の食から

今日は、仲間たちとの食事会を心から楽しみ、ドクターの指示通り、優等生な患者になっている。


その強いオーラは、痩せた体を除いては、だれもが病人だとは気付かせないほど、気炎万丈である。


患者は人生最後のテーマ発見をした。


「名医と名患者との対話」は、多くの医療関係者や、患者たちの希望の光となるだろう。






下記は、患者がよく弟子たちに話をしてくれる教育理念の一つ


***********************



木の観音様を彫っている僧侶のことば・・・




僕は、観音さまを彫っているのではない。

この木の中にいる観音さまが彫らせているのだ。

ぼくは、余計なものを取り払っているだけだ・・



***********************




患者は、1本の木の中にある、観音さまに気がついた。



名医とは、希望をどれだけ患者にもたせるか・・・





名医は自身でもまだ発見できてない、潜在能力の宝箱の中の一つ、「自分木」を差し出した・・・




患者の瞳は輝きだした・・・・






続く
















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Last updated  2008.12.25 08:46:07
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