Walk on the Wild Side

帰国のロンドン発便は前回と異なり出発遅れが無く、また何故か再びサテライトからの出発となったのでバスに乗る必要も無かった。帰りは二階席が予約できたが、意外にも満杯だった。降り立った東京は非常に暖かく、セーターを着ているのはちょっと不似合いだった。

帰国便では”2012”と”An Education"の二本の映画を観た。

”2012”はHigh FidelityのJohn Cusack主演のパニック映画。地球に異変が発生し、その進行があまりに早いため、一部の選ばれた人のみが乗船できる船に乗るために船が待つ中国に行くという謂わばノアの箱舟の現代版のような話。

各国首脳や金持ちのみが選ばれるという現実を、米大統領が自分は残る、と乗船を拒否したり、時間が迫る中各国首脳が乗船できなかった人のためにドアを開けたりすることでヒューマニズムを訴えるものの、乗れなかった人のあまりの多さを考えると何の助けにもなっていない気がする。



一方の”An Education"はBritish AirwayがBest of Britishに選んでいる映画で、1961年、Oxford大学への入学を目指す英国の女学生がたまたま知り合った年上のDavidから色々なことを学んでいく話。音楽、絵画オークション、パリ、そしてSex。明るく華やかな生活の一方、暗いビジネスには目を瞑り、ついにはプロポーズを受け、学校も辞めるが....

脚本は”High Fidelity"、”About a Boy"、”Fever Pitch"のNick Hornby。元々英国のジャーナリストLynn BarbarのSimon Prewalksiという詐欺師との関係を書いた自叙伝をベースに書いたもの。「当時町中で起こっている面白いことに乗り遅れることを恐れる郊外の女の子の典型的な話でありで、自分にとってはまるでロックンロールバンドのストーリーのようだ」とNickは言っている。主演のCarey Mulliganはこの映画でBest Actressを数多く受賞している。

Official Siteは
An Education