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カテゴリ:Movie
残念ながらAir Franceの深夜便は新型Airbusでは無かった。あれだけガラガラなら仕方がないだろう。朝4時にParisに着いて、そのまま一日を有効に使えるこのパターンは病みつきになりそうだ。
行きの便では話題の”The Social Network"を観る。主人公のMark ZackenburgがFacebookを創設する動機は、ふられた彼女への腹いせ、自分がWASP主導の輝かしいクラブに参加できないという苛立ちと憧れといういわば情念とでも思えるようなもの。 その創設過程でエリート達のアイディアを盗み、数少ない友人を裏切って行く。いかにもうさんくさいNapsterの創設者とのコラボレーション、西海岸の輝かしい生活への憧れ、人を陥れることに何の罪悪感も持たない弁護士達、単に有名人と知り合うことを目的とする女たち。 一方、その中での彼のFacebookに対する献身は目を見張る。彼は目的に没頭し、その成長を実感する中でさらに駆り立てられる。報酬は結果でしかない。ここまではDaniel PinkのDriveそのものだ。ただそのプロセスでは他の価値観は容赦無く捨てられていく。 こういった映画には必ずモラルを代表するキャラクターが登場する。エリートの双子の片割れはなかなか訴訟に出ることを了承しない。訴訟をすること自体を恥と考えていたからだ。また最初の彼女はどんなに有名になったMarkを絶対に許さない。Markもそれを忘れられず、その気持ちをFacebookにつぎ込んでいくのである意味では貢献している。またパートナーの友人は人は良いのだがなかなか投資家を開拓できず、貢献度は低い。 一方うさんくさい代表を演じるのがJustin Timberlakeでまったくのはまり役だが、彼は”The Facebook"から”The"をとるように指示したり、米国内でしか市場を考えていなかったMarkに海外への拡大を示唆するなど貢献は大きい。この二つの相反する価値観と貢献を示し、観客に迫っているのがこの映画のコアメッセージ。 Facebook自体これまで使ったことは無かったが、元来の趣旨から言ってやはり交際相手を探すという生々しい欲望が根底にあるので、最近使われているような就職活動への応用や単なるお友達ネットワークは別のツールが向くんでしょうね。少なくとも私の興味から言うとLinkedInがFitしている。 The Social Network お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 11, 2011 02:07:23 PM
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