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昨晩はMoonshotsのLiveに原宿クロコダイルへ。バンドは現在レコーディングのためLiveを控えているようでワンマンライブはこれが今年は最後。今回は夏休み中だからか子連れが目立った。前半は緊張感ある演奏が続いていたが、後半の緩みを最後にゲストギタリストを招いたことで格段に生き返った感じ。やはりLiveはSurpriseがあってこそ。
前回の英国からの帰国時に隣に座ったアイルランド人は、元バイオ関連の大学教授で今は日本とアイルランドの留学生の橋渡しをしているとのことだった。その方が私が読んでいた”Tipping Point"を見て、「面白い本だろう」とニヤッと笑っていた。やっぱり読むべき人はちゃんと読んでいるようだ。 翻訳版の副題には「いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」とあるが、むしろこの本の主題はあらゆる伝染的なブームが、どうやってある分岐点を越えて広がっていくかという点にある。 例えばマンハッタンのSOHOで突然売れ始めた老舗ブランド・ハッシュパピー、バルチモアの梅毒感染がいかに広がって行ったか、レキシントン・コンコードの戦いのポール・リベアがいかに人々を決起させたのか、セサミストリートが何故成功したのか、そしてその後同じ子供番組のBlue's Cluesが何故そのセサミストリートを上回ったのか、ニューヨークがいかに治安を改善させたのか、Airwalkingがどうやって若者にその知名度を上げていったのか、ミクロネシアの自殺が何故急増したのか、若者に対する禁煙広告が何故無意味なのか。 これらを三つの法則、”The Law of Few(少人数のConnectorが大きな影響を与える)"、”The Stickiness Factor(コミュニケーションの文脈を変え、心にのこるように何度も語り掛け、最後にアクションさせる)"、”The Power of Context(Tipping Pointは実はちょっとした直接的な影響が大)"を中心に据えて解説して行く。マーケッティング本という位置づけもあろうかとは思うが、私は”Change Management"本として本書を面白く読んだ。”Outliers"よりもある意味では実用的な本と言えよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 10, 2011 02:28:33 PM
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