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テーマ:たわごと(26889)
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さかのぼること数時間前。
雑然としたデスクのコンピューターの前で彼は頭を抱えていた。 一見、仕事の事で深刻そうに考え込んでいるように見えなくもない。 しかし彼が考え込んでいるのはデザインの構図でもなければ、企画のアイデアでもない。 何でも先延ばしにするその男は、そろそろ更新せねばならないブログのネタとオチをひねり出そうとしているのだった。 悶々とした思いを綴っても面白くない。 かといって会社での悩みや不満は、ログを見たら必ず被ってる。そう断言できる程に進歩が無い。 過去の出来事の記憶を漁ってみるが、ネタに相当するものが見当たらない。 正月、実家に帰った時に洗顔フォームと歯みがき粉を間違えてブラッシングしたのは、ネタとしては上物だ。でも、いかんせん鮮度が悪い。 二日前、ようやく忘年会兼新年会をやったが、これではオチが無くて話にならない。 諦めかけたその瞬間、あるアイデアが閃光のように閃く。 「小説を書くように自分を三人称で書いてみたら面白いかも」 今まで思い悩んだ苦労が報われる瞬間だった。 ------------------------------------------------ こういう無駄な努力が半分でも仕事に向かえば、収入は今と随分違ってただろうな。 ※タイトルの「三人称単身現在のエゴ」は英語の文法「三人称単数現在(形)のs」「三単現のs」をもじったものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月25日 22時26分11秒
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