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カテゴリ:家族のこと
11月3日は祖母の命日である
もう30年近く前に亡くなった父の母の記憶が 実はあまりない なくなる1年ほど前に認知症のようになって 父のことがわからなかった 「遠くから良く来てくださいました ところでどなたでしたか?」 というようなことを言われて 父が涙を流していた姿を子どもながらに覚えている 次の記憶は祖母のお葬式だった 九州の田舎で当時まだ土葬だった 時代劇で見る大きな桶のようなものに 座った状態で遺体を入れて土の中に埋める 埋める前に穴を掘ったら人骨が出てきて 「これがお前のおじいちゃんだよ」 と言われ、骨をつかまされ 「お酒をかけてあげて」と親戚に言われかけた 名古屋で生まれ育った私には衝撃的な出来事だった 時は流れ、私があのときの父の年に近い年齢になった 父はあのころ自分の親の死とどんな思いで対峙していたのだろう 子どものころに死に別れた父親の骨に どんな思いでお酒をかけたのだろう そのときは自分のことばかりで気づけなかったことに 時がたち、考えることができるようになった 明日父の病室を尋ねて 「昨日、おばあちゃんの命日だったね」と声をかけてみよう ・・・おとうさん、長生きしてね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 3, 2008 06:36:27 PM
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