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カテゴリ:乳がんのこと
がんになったばかりの時は、
自分の「死」が急に近づいているような気がして 怖くて気持ちがギュウッとなっていた 自然に身体に力が入った 空を見てその美しさに涙が出たり、 急に感性が全開で動き出した感じだった それから、家族に何を残してあげることができるかを考えた 下の子どもはまだ1歳だったので 「今死んだら、記憶にお母さんが残らない」と思うと 不憫で仕方なかった そのころは「死」にとらわれていたから インターネットで5年生存率なるものや 体験記といったものを検索して、 それで悪い結果を見つけて勝手に落ち込んでいた メンタルが悪いうえに、 手術、抗がん剤ときつい治療が続いたため、 身体も弱っていた そんな折に義母が心筋梗塞で急死した まだ50代だった 目の前で「死」を見ることが辛くて このときばかりは、さすがに参ってカウンセリングを受けた あれから、そろそろ3年 抗がん剤で抜けきった髪の毛も元に戻り、 生活も元に戻ってきた ただ、最近、あのころとは違う穏やかさで 「死」が頭をよぎることが多く、 ちょっと切ない 「とらわれ」という言葉が当てはまるような気がする そう入っても生活に支障を及ぼすほどのものでもなく、 もしかすると、年を重ねると 人は誰でも「死」を意識せざる得ないだろうが、 それが、たまたま、命を脅かす病気を体験したことにより 30年くらい早く味わっている感じなのかもしれない 「とらわれ」過ぎないくらいの 日々の生活における忙しさがあり、 ちょうどバランスが取れているのかもしれない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 10, 2010 09:45:51 AM
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