手術前の心境
今になって、思い出しては本当にその選択でよかったのかと思うことがあるそれは乳房全切除(おっぱいを全部とってしまった)したことだもちろん、私のがんは浸潤がんで、おまけに乳りん近くまで乳管内進展していたため、全摘出の適応だったのだが、最近では、術前抗がん剤治療で本来全切除しなければならない人の多くが部分切除できているあの時、医師も手術前抗がん剤の選択は聞いたただ、『乳がんは抗がん剤が良く効くがんだが、 効かない人もまれにいる その場合、抗がん剤をした期間、がん細胞は大きくなる』という説明を聞いてあのときの私は、下の子どもがまだ1歳だったこともあり、『子どもがまだ小さく、死ぬわけにいかない 抗がん剤が効かないリスクを考えて全摘出を』とお願いしたそして全摘出と同時再建をした2年たった今、その選択が良かったのかどうか揺らいでいるもちろん終わったことはどうにもできないのだが、女性性が失われた気持ちからどうにも心のそこから自信がもてないでいるのだどんなにいろいろなことをして生き方を楽しもうとしてもどんなに自分を取り囲む家族や友人のありがたさに生きている意味を噛み締めても女性としての不全感が心のおくからわきあがってくるのを抑えられないだから、患者会で同じ立場の人と気持ちを分かち合うとほっとする同じ苦しみと同じ思いを抱えながらそれぞれが懸命に素敵に生きている生きているそれだけで十分すばらしいのだと心のそこからいつか思えるといいなあ。。。