叔母を想う
今週の日曜日に叔母をなくした叔母はなくなったが、今でも私の心の中にちゃんと存在しているその叔母の通夜の前に「湯かん」ということを行なったこれは亡くなった方の身体をお湯で洗うというもので話には聞いたことがあったが実際に目の当たりにしたのは初めてだった係の方が遺族の前で大きなバスタオルをかけた状態の叔母を丁寧に石けんをつけて頭から全身を洗ってキレイにしてくれた見ていて「大変なお仕事だなあ」と思ったなくなる前は、調子が悪くてしばらくお風呂には入れなかっただろう残されたものとしてはおしゃれだった叔母が、きれいになるのはとても嬉しいことだったそれから心なしかおばの顔が気持ちよさそうにしている気がした「とても気持ちがいいわよ あなたも一度死んでみなさい」と冗談好きの叔母が言っているようだった叔母の死をとおして死までプロデュースするかっこよさを真似たいなあと思ったし湯かんだけは私もしてほしいなあと思った夫にも話してそのときは私も湯かんしてねと頼んでおいた元気なときにこそ死をタブーにせず語るべきだと思った