カテゴリ:雑感
世の中、色々なメイ言がある。
言った人の、そのときの立場やシチュエーションで一つで歴史に残る事もあれば、意味不明で失笑ものもある。さしずめ、自分が気に入っている言葉では、今の会社の創業者の言葉でもある 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 なんてのは、入社の際に、強烈に自分に響いた言葉だったし、前の会社で世話になったオヤジさんに言われた「対峙」なんて言葉も日々、忘れないようにしている言葉の一つである。 なんで、こんなことを書き出したかというと、言葉一つで人間って、気持ちから行動まで全て変えられる(気がする)と、思う言葉に久々出会った。 「品質が悪くて納期を守らない商品を高く売る。だから、おまえら営業が必要なんやないか!」 出典は、電車の中吊りで目を通した方もいるだろうPRESIDENT(プレジデント)の今月号である。日本電産の永守社長の言葉である。 ちなみに、この手の雑誌は、職業柄、特に営業系の特集が出ると目を通さずにいられないのである。色々なスーパー営業マンたちの逸話が出てくるのだが、アッツイ日にスーツ着て、フラフラと営業活動やってると、当然自然とモチベーションが下がってくる、そこで、この手の本でも飯時に読んで、気合入れて次の訪問先に行くわけである。 ところで、今回のこの言葉、皆さんはどう感じるだろうか。 うるせえ叩き上げの経営者が自社の商品の質の悪さを棚に上げて、何をほざくか、といってしまうか、営業マン意気に感ず!というわけで、思わずグッと来るか?はたまた、何も感じないか・・・。 言葉尻を捉えると、大した言葉でもないような気がしてしまうかもしれないが、この言葉、我々営業職に従事する人間にとっては、ムチャクチャ深い意味があると思う。そう。商品を売るのではない。オマエを売り込め、という意味なのである。 オマエがいるから、うちの商品はお客様に買っていただけるのだ、ということを永守さん独特のウィットで表現し、日本電産の営業マンを叱咤激励しているのだが、これほど、営業マンのプライドをくすぐる言葉も無いよなあ。さすがに叩きあげで日本電産を作り上げた経営者である。現場の人間の心理を理解しまくっている。 今の自分の仕事は、結果が全てといわれつつも、なかなか、すぐに結果が出るような仕事ではないが故に、この言葉がやたら響いたのかもしれない。だが、世の中、完璧な商品なんて絶対無いわけで、いや、むしろ、完璧な商品なんてあるのなら、我々は別にいなくても良いのである。勝手に売れるのだから。 売れないものを売るためにオレが営業している。裏を返せば、オレを認めてもらわなければ、売れる物だって売れないのである。営業の現場は、お客様との「対峙」の場である。そのためには、常に自ら機会を創り出し、機会によって常に成長していく自分を見せていかなければ、お客様からの信頼は勝ち取れない。真剣勝負の場は、お客様だって真剣なのだ。いや、だからこそ、会社は変わっても、営業という仕事が辞められないのかもしれない。ステージも然り。やっぱり、真剣勝負ほど、世の中、面白いものは無いのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月15日 00時07分20秒
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