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カテゴリ:アメリカ
バジャー・マウンテンシリーズ最終章 アメリカ ワシントン州 コロンビア・ヴァレー Columbia Valley ヴィントナー・エステート・メルロー2002 Vintners Estate Merlot バジャー・マウンテン・ヴィンヤード Badger Mountain Vineyard メルロー100%(有機栽培) アルコール度13.9% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円 色は透き通ったどどめ色。 香りはブラックベリー、チェリー、ココア、革、バニラ? 味は渋味と軽く甘味を伴う酸味。余韻に酸味と甘味を伴う薄い苦味。 香りがシンプルで分かり易く、飲み易い。 口当たりに渋味はあるがそれはすぐに退き、葡萄の酸味が拡がる。 これもいくらか味に酸味への偏りが見られるが、香りや味の強さバランスが綺麗で“こなれた味”とも感じられる。 余韻は短く、厚みやパワーに乏しいところもある。 だが飲み易さに寄与してる部分ではあるし、これはこれでバランスは良いので単純に短所とも言い切れない。 パワー不足といっても、2002年ヴィンテージなのを思えばこれでも十分な強さ。 余韻の部分は高目のアルコール度でもって喉越しに存在感を出し、ある程度カバーされてる。 個性的なカベルネソーヴィニヨンと比べて、メルローはバランスよくまとまった万人向けのワイン。 時間経過でも大きな変化は無いし、安定してる。 やっぱり単一品種なら問題無いwww。 正直この位の味なら同価格でラングドックにいくらでも有りそう(ポール・マスとかなら1000円も在りえる)。 言い換えれば、フランスのラングドックと同価格でほぼ同レベルのものが造れてるとも言える。 値段以上。 味は良い。これでもっと渋味を感じさせられれば、1600円台以上も狙える。 このシリーズに共通して言えるが、経年耐久力の高さは素直に高評価する。 フランスの場合、変な安ワインだと美味くても時に2~3年でヘタれる事があるし、1500円前後で多少評判の良いワインでも5年を越えてくると大体味がカスれてくるもの。 「やまや」の陳列棚に置くレベルで、1280円の2002年ワインがこの品質を保ててるというのは大いに感心。 (本来安ワインは買ってすぐ飲む・飲めるのが基本だから耐久力云々言うのは無意味かもしれないが) さて、バジャー・マウンテンの4本を飲んでの簡易総評。 ☆カベルネソーヴィニヨンには人を選ぶ要素があり、クセの強さで合わない人もいるだろうがハマる人はハマる。不完全な部分はあるが、育てれば周囲をリードしていける能力もある。 ☆メルローは強力な支持は得られないが、優等生的で誰からも好かれる手堅い存在。 地味ながら、こういうのがいることで、全体も一目置かれる底上げ屋。 ☆シラーはどこにでもある普通の奴で特別な魅力は無い。 ただし、ここの質とレベルで全体の下限水準が推し量れる意外に重要なポジションではある。 ☆カベルネ/メルローはキャラ弱いのに無理に良いトコ取りしようと出しゃばった挙げ句に埋没しちゃったかな!?でもこういう盛り上げ役・引き立て役も、隙間を埋めるのに必要といえば必要。 まぁまぁ、それぞれに個性があってなかなか面白かった。 特にカベルネソーヴィニヨンとメルローに関してはカリフォルニアよりもアベレージが高いかもしれない。 ワシントンワイン。悪くないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/03/13 04:44:54 AM
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