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カテゴリ:南西地方:カオール
南西地方 カオール トラディション・ド・カオール2006 Tradition de Cahors コート・ドルト社(?) Cotes d'olt オセロワ(マルベック)80% メルロー20% アルコール度12% 輸入:サントリー株式会社 購入価格:1102円 色は濃い紫。 香りはプラム、ブラックベリー、インク、獣臭? 味は渋味と苦味。余韻に苦味と薄い酸味。 軽めの口当たり。 香りは標準的なマルベックワインで味もシンプル。 シンプルな味ではあるが、適度に苦味が絡む味構成が分かり易く特徴を付けてくれる。 突出する要素では無く、これはこれでバランが取れてて飲み易い。 だが起伏が平坦で、時に薄っ平い退屈な味にも思える。 余韻も特に惹きつけるものは無く、地域の特徴が見えにくい。 苦味を引き伸ばして余韻を形作る様に演出してくるが、それもやはり厚みに乏しい値段相応の頼りなさ。 抜栓20分強(温度上昇?)で当初の軽さが退き、粘っこいニュアンスが出てきた。 軽い口当たりにボリューム感が生まれまぁまぁ悪く無いが、 余韻の苦味の出方が少々しつこくなり、微妙にバランスを崩し気味。 でも香りに関しては苦味や渋味を連想するものが際立ち、 もうちょい「カオールらしさ」が出始めてきた感もある。 「カオール(地方)の味」というより「マルベック(葡萄品種)の味」を出すのを優先した様なワインかな!? 香りはセパージュに忠実だし味自体も不味くは無いけど、面白みはあまり感じられない。 肉料理の味は邪魔しなさそうではあるので、渋味基調の赤ワインとしてはごく普通な、それなりの出来。 例えばジビエに内臓や血液を用いたクセの強いソースがかかった料理なら、適度な渋味と苦味感が料理のクセの突出を抑えつつ、シンプルで終わりそうなワインの味も肉厚に補強される方向に誘導できそうな予想は出来る。 そう考えれば、これはこれでカオールワインの“役割”を考慮した、意味がある味なのかもしれない。 値段相応。 脂の乗った個性的な肉料理と一緒なら、或いは1400円強位のレベルまで化けてくれる可能性はあるが、ワイン単体で評価すると同価格のアルゼンチンの標準的マルベックワインよりはちょっとは良いか程度のレベル。 ★楽天検索 カオール トラディション★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/08/20 01:57:30 AM
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