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カテゴリ:南西地方:カオール
南西地方 カオール クロ・トリジェディーナ2001 Clos Triguedina ジャン・リュック・バルデ Jean-Luc Baldes マルベック主体(マルベック80%、メルロー15%、タナ5%?) フレンチオーク樽18ヶ月熟成(新樽率30%~34%)? アルコール度13% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:2980円 色は微妙にくすんだ濃い紫。上澄みが綺麗な濃い赤紫。 香りはインク、プルーン、プラム、炭、イチジク? 抜栓45分でインク、獣臭、プルーン、カカオ。 味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に渋味と薄く甘味を伴う苦味。 うん、美味い。 香りは苦味を連想するものが主で拡がりには欠けるが、シンプルで重厚感を思わせる。 味もシンプルで分かり易いが、余韻の伸びが複雑さを持たせてる。 順調に熟成していってるのか、渋味の出方が穏やか。 この熟成感がともすればシンプルな味にも思わせるんだが、実際は余韻とも相まって結構複雑な印象を出す。 所々で苦味が顔を出し、要所に起伏を作って味構成を上手に強調してくれる。 香りにワイルドさが足りないのはカオールファンとしては物足りなさもある。 これはこれでカオールらしさを感じないでもないけど、どちらかというと土地より品種の特徴が強い。 マルベックの力強さが苦手な人にはどっちみち関係無いね。 抜栓45分でカオール的な獣臭が漂い始め、 しかし味には苦味が強まり少々バランスが揺らいでくる。 香りは明確になるが、味の起伏が上手く作れずしつこさも出てきそうな感じ。 シンプルさが悪い方向に傾きだす。 不味くはなってないけど、独特の複雑さが損なわれてきた様にも思える。 まぁ渋味が抜け始めてきて、重さと飲み易さを両立しかけてる段階。 重いワインなんだけど、重いだけじゃなくてちゃんとその重さをワイン自体の魅力に出来てる。 時間経過後だと違和感が出てくるので、抜栓後に早めに飲みきっても良い。 しかし、ここ抜栓100分強にきて徐々に酸味が主張しだす。 強まった苦味とのバランスを取る様で、抜栓直後の複雑さとは変わってしまったが、 しつこさも感じながら個性と存在感を残す、よりカオールらしい味に動きつつはある。 どこか濃い目のシラー系ローヌワインに近い味にも感じる。 値段相応。 ボトル側面に澱も張り付き、状態も良好。 今飲んでも美味しいし、まだ発展途上中で3~5年以上はさらなる熟成も期待できる。 信濃屋 クロ・トリジェディーナ2001 2980円 熟成途中のカオールワイン。 3000円弱ならおおよそ適切な実力。 将来性も込みで考えれば決して高価くない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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