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カテゴリ:日本酒
新酒を飲んで、司牡丹が結構気に入ってたので、古酒にもいってみた。 丁度土浦鈴木屋でも扱ってたし。 高知県 高岡郡佐川町 吟奏の会・司牡丹・山廃・純米2002 司牡丹酒造株式会社 吟奏の会 山田錦100%(永田農法)(ワインでいうところのリュット・レゾネ栽培的なもの?) 2002年11月製造 アルコール分17度以上 取り扱い:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1680円(720ml) あまり冷やし過ぎない方が良い、と言われてるので、気温25℃の部屋で冷蔵庫から出して30分程放置してから開栓。 香りはカボス、ホワイトチョコ、檜、サラダ油、白砂糖? 瞬間的に強く出る時はあるが、全体では思ったよりも大人しい。 山廃仕込みにしては、意外と軽い飲み口。 甘味の出方はソフトで、この辺は熟成ならではの部分か!? 味わいは結構上品で、クセの無い飲み易い部類。 ただ 良くも悪くも、ソフトな重さ と シャープな軽さ が同居(両立ではなく)してる感じ。 これはこれで万人向けの雰囲気要素でもあるが、そのために酒の個性が見え辛い印象が有った。 純米酒らしく粗雑な要素は皆無だが、それだけなら普通の純米吟醸酒でも問題無いのよね。 思ってたよりも普通の日本酒かもw。 味も香りも悪くないが、それほど古酒っぽい雰囲気は無かった。 自分が甘味のシャープな日本酒を飲み慣れてるせいなだけかもしれないが、どうも古酒の実力を出せて無い感じ。 甘味がクリアーって事もなく、どっしりと構えて旨味を放つでもない。 今回はやってないが、ぬる燗とかにした方が本領を発揮出来たのかもしれない。 料理には本当に何でも合いそうで、魚なら刺身でもマリネでも煮ても焼いてもフライでも何でもイケる。 肉でも焼き鳥やチャーシューなら良い感じ。 その他、肉野菜炒め や 塩辛、明太子、奈良漬、金山寺味噌、珍味系でも邪魔をしない。 この汎用性の高いイメージはちょっと感心。 例外として豆腐には合わないかも。酒の大人しい甘味が荒れ易くなるかもしれない。 値段相応。 10年近い熟成なのがウリだが、意外と普通の日本酒だった。 でも、2002年製造というヴィンテージ補正とレア感でも 数百円だけ上乗せと考えれば、充分良心的な範囲内。 300ml程残しで冷蔵庫保管し、開栓18時間経過。 香りはいくらか弱ったが、味は変わらず。 酒器に関してだが、口当たりの薄いもの(ワイングラスや外側に向かって反ったガラス器)なら軽さを強調し、口当たりの厚いもの(湯呑やコップ)だと重苦しい感じになる。 まあワイングラスかガラス器が無難だね。 コップ系で重さの印象を出しても、美味さには繋がらなかった。 「山廃」のコシの強い感覚が感じ辛いのがよくないのかな? なんか、司牡丹の普通の純米酒でも充分な気がしてくる。 やはり、この酒のウリは2002年ボトルの古酒である、という点だけか。 そこに価値を見出せる人なら、良い酒と思える。そうでなければ肩透かし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/06/07 01:12:25 AM
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