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カテゴリ:ラングドック:コルビエール
2009年9月に2本目を飲んで、今回3本目。 前回の時点で「将来性は打ち止め」と評価したので、たまたま手に入った2005年ボトルで最後の確認。 ラングドック・ルーション AOCコルビエール シャトー・オリュー・ロマニス・キュヴェ・クラシック2005《3本目》 Chateau Ollieux Romanis Cuvee Classique ヴィニョーブル・ロマニス ジャクリーン・ボリー Vignobles Romanis Jacqueline Bories シラー30% グルナッシュ30% カリニャン30% ムールヴェドル10% アルコール度14% 輸入:野村ユニソン株式会社 購入価格:1586円 色は濃い紫。 香りはカシス、カカオ、カラメル、ブラックベリー、プラム、インク、土? 味は薄い渋味と酸味を伴う甘味。余韻に甘味と薄い苦味。 ああ、結構美味いかも。 渋味が徐々に後退していってて、滑らかな口通り。 香りも出力こそ値段なりだが、幅はそこそこの広さ。 渋味が綺麗に落ちた事で、果実感が素直に通る様になった。 カシスやカラメルの香りとも相まって、甘い感じの飲み易いワインに。 前回の感想で、 >今後の可能性としては渋味が綺麗に抜けて、 >香りもフルーティーな要素が長く生き残ってくれれば >熟成ワインとしての地位を掴み取れそうだが、その辺は未知数。 と書いていたが、見事に掴み取ってくれた。 ところが、抜栓10分強位で香りのインクや土っぽい感じが強まってきた。 余韻も苦味がやたらと後を引く様になり、当初の滑らかさが滞り始める。 前回も抜栓15分位で弱体化してたから、この辺は何も変わってないという事か。 抜栓30分程で、強まったインク要素が退き、香りが再び持ち直す。 その分 味も余韻から苦味の感覚が弱り、当初の美味さを取り戻す。 抜栓50分弱で、また香りが汚い感じに。 味も渋味と苦味が無統制に強まり、かなり安っぽくなった。 一定時間ごとに味や香りの落差が激しいワインになってる。 抜栓70分位を超えたところで変化終了。 香りは少々落ち着かないが、味は渋味と苦味交じりの甘味が半々の味わいに。 この味ならおよそ地域と値段相応の味だな。 品質がコロコロ動いて安定しなくなったが、とりあえず早めに飲めば良いワイン。 コルビエールのワインとしては、やはり リリース3年位で飲むのを推奨なのだろうが、良年ならば10年位は熟成しそうな実力を見て取れた。 とはいえ、複数人で早めに空けるべき、という考えは今回も変わらず。 最後まで注ぎ切っても澱は極小量。(1円玉の半分未満) このワインなら 料理はローストビーフに甘辛いソース、とかかな? ワインの味が甘くても苦くても両対応出来る、あっさりしつつも食べ応えの有る料理が理想。 或いは食パントーストにスライスチーズ挟んだだけのお手軽ツマミでも問題無いといえば無い。 そんなに深い味でもなくなったしね。 値段相応。 抜栓直後の味と香りを維持なら、1980円レベルも納得できるところだが、この不安定な質はやはり1600円弱か。 良いワインではあるんだけど、ラングドックの、特にコルビエールという土地に興味の有る人じゃないと、何とも評価し辛い曖昧なワインかもしれない。 若い内はともかく、ある程度年数経っちゃうと何とも言えない。 個人的にラングドックのAOCで、好きなのはコルビエール、苦手なのはミネルヴォワなので、その辺の好みの分だけ過大評価してる部分もあると思う。
楽天では ヴィノスやまざき で1980円。ヴィンテージ不明。 若飲みするなら、1980円なりのパワーを示せると思うが、結構ギリギリのライン。 1680円位なら積極的に買いたくもなるんだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/08/20 01:33:50 AM
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