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カテゴリ:日本酒
新潟県 長岡市 お福正宗・山古志・純米吟醸 Ofukumasamune Yamakoshi Junmaiginjou お福酒造株式会社 五百万石100%(精米歩合60%)(新潟県長岡市山古志の棚田栽培米) 日本酒度 +5 酸度 1.4 アミノ酸度 1.4 アルコール分15 購入価格:1000円(1580円の処分価格) 香りは御粥、ライム、砂糖水。 少々重苦しい出方。 甘味の出方も鈍い出方だが、意外としつこい感じは無く、ボリューム感の内。 スッキリ感も有るけど、余韻の苦味が味を濁す感じ。 飲み易さと飲み応えを両立しようとした結果であろうか? 全体的には単調な起伏で、飲んでて少々退屈。 良く言えば、万人向け高汎用な酒と言えるが、吟醸酒特有の軽やかさ や 華やかさ が一歩足りない。 もう少し旨味が明確に感じられれば、すんなり納得。 ここで軽くぬる燗(風呂の温度位)に。 鍋の沸騰した湯に徳利を入れ、火を止めて3分強放置。 ほう、酸がグイ~ンと伸びる感じで、余韻の苦味が掻き消えていく。 飲み応えが別物になって、こっちの味の方がこの酒の魅力を理解し易い。 そうか、冷え酒飲みに向いてないだけで、燗酒にすると思いのほか化ける。 純米吟醸格であっても、口当たり以外にあまり洗練されたものを感じない。 定価でほぼ同価格なら、白鹿の灘の生一本・純米吟醸・生原酒の方が、もっと勢いと高級感とバランス感が有った。 棚田栽培の米を使った、という部分がプレミアム部分なのだろう。 ただし、ぬる燗にした時の酸の伸びと飲み応えには大いに見所有り。 米の品種の特徴なのか、五百万石種の酒は燗酒に向く物が多い気がする。 良くも悪くも個性が出にくい品種なので、冷や以下の状態だと雑味が過度に目立ってしまうのかもしれない。 1000円でなら値段相応。 1580円だとこの酒を買おうという気になり辛い。 ぬる燗時の味は悪くないが、コスパを考えると大分高価め。 日本酒飲み始めの頃は新潟の酒が一番美味い、飲み易いと思えたが、今となっては自分の好みから新潟は随分遠くに離れてしまった。 新潟の日本酒が有ればこそ、日本酒を飲める今の自分がいる事は認めるが、最早新潟には戻れないところに辿り着いてしまった。 再び新潟に回帰する時が自分に訪れるのかは全く見えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/10/21 01:40:34 AM
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