|
カテゴリ:アメリカ
アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー ナパ・ヴァレー・メルロー2010 Napa Valley Merlot ナパ・セラーズ Napa Cellers メルロー100% フレンチオーク樽熟成18ヶ月(新樽率67%)、新樽分熟成8か月?(Fact Sheet PDF) アルコール分14.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円 色は濃い紫。、 香りはカシス、バニラ、ブラックベリー、インク、プルーン、カカオ、革、黒糖、ピーマン?杉? 味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。 重量感のあるボトルに果実感溢れる香り。 そこそこ分厚い味を期待して飲んでみた割には、意外とあっさりした飲み口。 余韻も穏やかで、綺麗で飲み易いものの、大分肩透かしな気分。 味が濃い様でいて、実はそれほど強くも重くもないっぽい。 香りが重さを連想させる雰囲気のものばかりで、その辺をサポートしてるのだろうか!? 最初に渋味を通してから果実味を乗せ、余韻の苦味で間延びを防ぎつつ張りを与え、甘味感で締め。 バランスは悪くなく整っており、味構成は万人向けの分かり易さも備えてる。 味のバランスは良く、香りも凄く良い雰囲気なのに、何故か素直に美味いと言えない。 芯が無いというか、抜けているというか・・、何か頼りない。 じっくり飲むにもガブ飲みするにも中途半端。軽くはないのに厚みが無い? これなら、先日のクイーン・オブ・ハーツ・メルロー2005の方が飲んでて楽しかった。 10分程の時間経過で、杉等の青臭い感じの香りが目立ってくる。 だが、この程度なら“揺らぎ”の範囲内。タイミングの問題。 バニラや黒糖の甘い要素が拡がる時もある。 もっとドッシリしたヘヴィーな味を勝手にイメージしていたが、実際はミディアムボディの標準的なワイン。 香りは結構色々詰まってる雰囲気がしてポテンシャルを見せるが、味が中位の部分で立ち止まってしまった感じ。 自分が薄味系ワインを褒める時「薄いのに軽くない」という言い方をする時があるが、このワインはその裏。 「濃いのに、どこか軽薄」、もちろん悪い意味で。濃厚なのにスイスイ飲める、という意味ではない。 これはこれで、料理には合わせ易いと思う。 良くも悪くもワインに重さ や しつこさが無いから、肉料理のソースの邪魔はしなさそう。 岩塩を振っただけのローストビーフから、ステーキや煮込みハンバーグまで肉系全般に幅広く合わせられる。 まあ何とか値段相応。 でも何か、凄く美味しいワインになりそうだったのに、色々と惜しい段階でストップしてしまった。 飲んでて物足りなさを感じるが、経年熟成によってある程度 良変化する可能性も有り、イマイチ実力が読めない。 現状、同価格帯のオーストラリア(例えばジェフ・メリルのピンパラ・ロード・シラーズ)と比べると、押しと個性が足りない。 ラングドックのシラーと適当に競合する感じ。 300ml強残しで次の日。(抜栓22時間程度経過) 香りは初日と大差無し。 味は渋味や果実感が後退し、苦味が増す。 味の重さが増えた感じだが、全体の味の芯がさらに抜けたというか、苦味にしか特徴が無くなった。 結局、元々の果実やタンニンの層が薄かったということか・・。 飲み方やタイミングによってはまだ果実感が盛り返しもするが、やっぱりどこか頼りない。 ただ、余計な味を出してない と言えば、これはこれでまだ万人向け。 むしろ良く言えば、バランス感を保ちつつ物足りなかった重さが生まれた風でもある。 10年位は寝かせて果実感を落とし切ってしまった方が、もしかしたらこのワインの真の個性が見えてくるのかもしれない。 2日目も値段相応。 でも2日目の方が変に悩まずに素直に飲めた気がする。 早飲みしても値段なりの半端なワインだろうが、熟成させると程々に化けそうな雰囲気も有る不思議なワイン。
2009年ボトルが2950円らしいが、このワインで2950円はナシだな。 1950円でもかなり微妙な気がするというのに。 10年位前のバックヴィンテージという事ならまだ分からんでもないが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/05/10 03:10:41 AM
コメント(0) | コメントを書く
[アメリカ] カテゴリの最新記事
|