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ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

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2013/05/09
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カテゴリ:アメリカ
Napa Cellers Napa Valley Merlot 2010.jpgNapa Cellers Napa Valley Merlot 2010 glass.jpg

 アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー
 ナパ・ヴァレー・メルロー2010 Napa Valley Merlot
 ナパ・セラーズ Napa Cellers
 メルロー100%
 フレンチオーク樽熟成18ヶ月(新樽率67%)、新樽分熟成8か月?(Fact Sheet PDF)
 アルコール分14.5%
 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円


色は濃い紫。、
香りはカシス、バニラ、ブラックベリー、インク、プルーン、カカオ、革、黒糖、ピーマン?杉?
味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。


重量感のあるボトルに果実感溢れる香り。
そこそこ分厚い味を期待して飲んでみた割には、意外とあっさりした飲み口。
余韻も穏やかで、綺麗で飲み易いものの、大分肩透かしな気分。

味が濃い様でいて、実はそれほど強くも重くもないっぽい。
香りが重さを連想させる雰囲気のものばかりで、その辺をサポートしてるのだろうか!?
最初に渋味を通してから果実味を乗せ、余韻の苦味で間延びを防ぎつつ張りを与え、甘味感で締め。
バランスは悪くなく整っており、味構成は万人向けの分かり易さも備えてる。

味のバランスは良く、香りも凄く良い雰囲気なのに、何故か素直に美味いと言えない。
芯が無いというか、抜けているというか・・、何か頼りない。
じっくり飲むにもガブ飲みするにも中途半端。軽くはないのに厚みが無い?
これなら、先日のクイーン・オブ・ハーツ・メルロー2005の方が飲んでて楽しかった。

 10分程の時間経過で、杉等の青臭い感じの香りが目立ってくる。
 だが、この程度なら“揺らぎ”の範囲内。タイミングの問題。
 バニラや黒糖の甘い要素が拡がる時もある。

もっとドッシリしたヘヴィーな味を勝手にイメージしていたが、実際はミディアムボディの標準的なワイン。
香りは結構色々詰まってる雰囲気がしてポテンシャルを見せるが、味が中位の部分で立ち止まってしまった感じ。
自分が薄味系ワインを褒める時「薄いのに軽くない」という言い方をする時があるが、このワインはその裏。
「濃いのに、どこか軽薄」、もちろん悪い意味で。濃厚なのにスイスイ飲める、という意味ではない。


これはこれで、料理には合わせ易いと思う。
良くも悪くもワインに重さ や しつこさが無いから、肉料理のソースの邪魔はしなさそう。
岩塩を振っただけのローストビーフから、ステーキや煮込みハンバーグまで肉系全般に幅広く合わせられる。

まあ何とか値段相応。
でも何か、凄く美味しいワインになりそうだったのに、色々と惜しい段階でストップしてしまった。
飲んでて物足りなさを感じるが、経年熟成によってある程度 良変化する可能性も有り、イマイチ実力が読めない。
現状、同価格帯のオーストラリア(例えばジェフ・メリルのピンパラ・ロード・シラーズ)と比べると、押しと個性が足りない。
ラングドックのシラーと適当に競合する感じ。


300ml強残しで次の日。(抜栓22時間程度経過)
香りは初日と大差無し。
味は渋味や果実感が後退し、苦味が増す。

味の重さが増えた感じだが、全体の味の芯がさらに抜けたというか、苦味にしか特徴が無くなった。
結局、元々の果実やタンニンの層が薄かったということか・・。
飲み方やタイミングによってはまだ果実感が盛り返しもするが、やっぱりどこか頼りない。

ただ、余計な味を出してない と言えば、これはこれでまだ万人向け。
むしろ良く言えば、バランス感を保ちつつ物足りなかった重さが生まれた風でもある。
10年位は寝かせて果実感を落とし切ってしまった方が、もしかしたらこのワインの真の個性が見えてくるのかもしれない。

2日目も値段相応。
でも2日目の方が変に悩まずに素直に飲めた気がする。
早飲みしても値段なりの半端なワインだろうが、熟成させると程々に化けそうな雰囲気も有る不思議なワイン。



楽天では加藤酒店のみ
2009年ボトルが2950円らしいが、このワインで2950円はナシだな。
1950円でもかなり微妙な気がするというのに。
10年位前のバックヴィンテージという事ならまだ分からんでもないが。





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最終更新日  2013/05/10 03:10:41 AM
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