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カテゴリ:日本酒
酒屋で、やたら「自然」とか「昔ながらの」とか連呼して紹介されてたので流されてw買ってみた。 千葉県 香取郡神崎町 香取・純米自然酒80 Katori JunmaiShizenShu 80 寺田本家 TeradaHonke 麹米:出羽燦々、雪化粧 掛米:雪化粧、コシヒカリ、出羽燦々 (精米歩合80%) 2015年10月製造 稲麹使用、酵母は無添加 日本酒度 +7 酸度 2.3 アミノ酸度 2.2 アルコール分 15 購入価格:1218円(720ml) 香りは蒸し米、綿、砂糖? 出力は弱い。 酸味と甘味がゆっくり進む、大人しい酒。 余韻で粗雑な苦味がちょっと出るが、まぁまぁ想定内。 香りや米の甘味等よりは、酸味のコシや旨味感を楽しむ酒なんだろう。 秋田県辺りの冷やおろしの酒に近い印象。 少し熟成感に近い雰囲気を持ってる。 ちょいと粗野な感じの味わいが、不思議な飲み応えを出してる。 澄んだ味を好む人には向かないね。 そういう人はなるべく単一品種で精米歩合60%以上の酒を選ぼう。(7号か9号酵母使用の醸造ならなお良し) ★熱燗にしてみた★(500Wの電子レンジで1分弱) 香りが粗い。生臭い(?)。 味もふくらみは増したが、特に甘味や旨味が際立つ様な動きを見せる訳ではない。 何か、普通の安い酒を適当に温めただけの味かな。(で、香りは綺麗じゃないw) それでも、冷やで飲むよりはもう少し特徴が活かされてる様には感じられる。 生酛造り(または山廃仕込み)の酒ならこの位の味の酒はさほど珍しくはない。 低精米の酒ならではの独特の厚みと素朴な香りは決して悪くはないが、「それを楽しめる人」でないと大した特長にはならないと思う。 香りは気にせず、変に甘味が目立つ様な酒が苦手な人になら、それなりにはススメられる。 標準で冷やおろしの酒と同じ感じの味の酒が楽しめると思えば、結構面白いとは感じた。 おそらく、その辺の熟成酒的な雰囲気と特徴がこの酒の唯一にして最大の長所だろう。 酒にちょっとした雑味が有って、あまり繊細な味の料理には向かない。 タレ焼き鶏とかなら、香りを気にせず甘味の補填も利いて良い相性と思う。 魚や野菜よりも、ややシンプルな肉料理にピタっとハマる日本酒。 ちょっと厳しく、値段以下。 「昔ながらの造り・自然な造りをしてます」というのがウリなのであって、現代の技術と知識で造られた酒より味や香りで勝ってる、良い要素を出せてる、という事ではない。 熟成酒の雰囲気を好む人なら相応で良いが、そうでもなければ精々1000円のレベル。 ★楽天検索 香取 純米 80★ 楽天扱い約5件 1111円~1220円 平均1200円前後 一升瓶は2222円から 酒自体はまあ1000円前後レベルで良いと思う。+200円超は現代には珍しい低精米酒のレア感 と 生酛造りの手間賃。 普通に適当に飲んでて、この酒だから楽しめる特徴を楽しむってのは結構難しい、やや飲む人を選ぶ酒。 だが冷やおろしとか、燗酒のファンなら意外と適性有り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/12/27 03:51:25 AM
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