|
カテゴリ:日本酒
「好きな人にはたまらん味ですね」「これはハマる人が絶対にいますよ」というセリフは、 テレビのグルメレポーターがあまり美味しくない品に出くわした時の無難な常套句らしい。 で、そういう感想を持たせる様な酒が今回のこれだってw。 千葉県 香取郡神崎町 香取・純米自然酒90 Katori JunmaiShizenShu 90 寺田本家 Terada Honke 無農薬栽培コシヒカリ100%(精米歩合90%) 自家培養稲麹使用 酵母無添加 2016年9月製造 日本酒度 +4.5 アミノ酸度 2.1 酸度 2.6 アルコール分 15 購入価格:1069円(720ml) 精米歩合80%のは一昨年(ほぼ13ヶ月前に)飲んでる。 熟成酒的な雰囲気を持つ、個性の強い酒だった。 香りは水飴、糊、梨?ラムネ? もっとむさ苦しい香りwを想像してたが、思ったより悪くない。 出力は弱いけど。 あ、でも鼻から抜ける時の香りは、蒸し米 や おがくずっぽい香りも混じる。 これは酸味のコシが強いな。 甘味混じりの苦味が酸味と一緒にグイグイとノってくる。 これは確かに「好きな人にはたまらん味」だと思うw。 もっとも、澄んだ味わいとは真逆というだけで、酒の味自体が悪いワケではない。 香取・純米自然酒80よりももっと個性的で、これはこれで面白く、バランス感も良い。 独特の酸味と勢いがボディーを生み、不思議な厚みを感じさせる。 澄んだ甘味と華やかな香りとはほぼ無縁。 塩味の無い出汁っぽい味わい。(昆布出汁?) 或いは甘くないラムネ? ★熱燗にしてみた★(徳利を湯煎にかけて約5分) 香りは粉砂糖、湿布薬、杉?葛湯? 何か香りが特殊な方向に行ったなぁ。 だが味は苦味が和らぎ、酸味がより伸びる感じに。(燗が冷めてくると苦味復活) 味だけなら燗酒の方が冷やより上かも。 酸味によってつくられるこのボディーが最大の特徴だな。 これを好意的に捉えられるかどうかで、この酒に対する好き嫌いがハッキリする。 日本酒の酸味に抵抗が無い人なら、まさに「ハマる人が絶対に出る」酒になると思う。 使用米が酒造好適米でないのもこの味を出す要因の一つだろう。(米の雑味が非常に上手く活かされてる) 料理は和食全般OK。 ただ、熱燗状態だと、意外と酢の味に合わないかもしれない。 伸びた酸味が、料理の酸味とぶつかりそうになる。熱燗時は酢締め以外の魚料理、煮物に向く。 冷やの方が汎用性は高いな。 値段相応。 相応だが、この個性は同価格帯のありふれた純米酒群の中では一線を画す。 最初はグルメレポーター云々の話で、どれだけ人を選ぶ味なのかと少し覚悟をしてたがw、これは良い意味で予想を裏切ってくれた。 人を選ぶ味と言うのは本当だったが、流石に好みじゃなかった人には受け付けないというとこまで極端なものではなかった。 ★楽天検索 寺田 香取 90★ 楽天扱い約6件 956円~1156円 平均1069円前後 一升瓶は1913円から 1200円で精米歩合80%のより、この1000円ちょっとの精米歩合90%の方が飲んでて面白い。 比較的綺麗なのは順当に80%だが、記憶に残るのは今回の90%のやつ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017/01/12 04:58:34 AM
コメント(0) | コメントを書く
[日本酒] カテゴリの最新記事
|