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カテゴリ:日本酒
新潟県 阿賀野市 天青雲・純米大吟醸 Tenseiun JunmaiDaiGinjou 越つかの酒造株式会社 Koshitsukano Shuzou KabushikiGaisha 国産米 国産米麹 (精米歩合48%) 蔵付酵母使用(5号酵母と同系?) 2017年12月製造 アルコール分 14 購入価格:1026円(720ml) 香りは梨、リンゴ、メロン。 ド直球の吟醸香。 粘性を伴う甘味に澄んだ薄い苦味。 香りからしても、いかにもな純米大吟醸。 この果実香を出した事で、純米大吟醸の義務の半分は果たした様なものw。 この味の出方は酵母の違いなのかな? 何か全体的に重いと言うより、粘っこい感じ。 最初の口当たりはそこそこ軽快に感じたが、時間経過(温度上昇)で徐々に味の重さ(粘り?) に統制が緩くなっていき、締まらない味に。 なるべく冷温でシャープさを保った方が良いのかも。 味がシンプル過ぎるのはまぁ良い。元より甘味の動きと吟醸香が特徴の全て。 旨味の流れとかは有りそうで無い。これには当然価格の壁も存在するだろう。 新潟の酒にしては辛口感が弱いな。しかし この辺は好みの問題とも言える。 やはりこの味わい(主に甘味)の粘性が最大の特徴だろうな。 本来ならバランスを崩す要素になるはずが、逆にバランスを保つ要因になってる。 吟醸酒にもっと澄んだ雰囲気の味を求める人には向かないね。 甘味の出方は7&9号酵母の下位互換、香りの出方は9号酵母の下位互換、味の厚みとバランスは6号酵母の下位互換。 全体で見れば決して悪くない、むしろ上出来。でも個々の要素を見るとどうしても見劣りしてくる。 脂のノった刺身に多めの薬味がピッタリ。 酒の苦味を上手い事受け流せるか、足りない旨味を上手い事補填出来るか、の勝負。 大穴で、水餃子に酢醤油&ラー油とか意外とアリかも。 肉の旨味と酢醤油の酸味で酒の甘味を引き立て、ラー油の辛味で苦味を牽制。 値段相応。 とりあえず、香りが出た時点でOK。 冷温で最初の1杯だけなら、上手くいけば1300円格も狙えるかもしれない。 だが2杯目以降は・・・やっぱり1000円相応かな!?って思う。 一旦香りに慣れちゃうと、味だけではどうしても伸び悩む点が大きく見えてくる。 「7号or9号酵母」+「山田錦or五百万石」+「精米歩合60or50%」 の味に慣れた人には、どこか野暮ったい(洗練度の足りない)味に感じそう。 香りはともかく、味だけなら大吟醸の格だろうか!?って疑いそうになる。 香りは純米吟醸酒以上~大吟醸以下、味は普通の純米酒以上~吟醸酒以下。 リピートする程では無いな。 1回飲んだらそれで満足。 とはいえ約1000円の純米大吟醸としては結構頑張った方。多少の粗は許せると思える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/07/09 11:21:15 PM
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