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カテゴリ:日本酒
島根県 安来市 裏月山・縁・純米吟醸・しぼりたて・無濾過・生原酒 UraGassan Enishi JunmaiGinjou Muroka NamaGenshu 吉田酒造株式会社 Yoshida Shuzou KabushikiGaisha 島根県産佐香錦(?) (精米歩合60%) 2018年3月製造 日本酒度、酸度 不明 アルコール度 16 購入価格:1487円(720ml) メロン、梨、レモン酎? ねっとりとした果実香。手堅い吟醸香の内容。 口当たりは重めに感じるが、口内ではややあっさり気味。 余韻の酸味が厚みを演出してる様に感じるが、無濾過生原酒のジャンル内では比較的軽い方かな(?)。 重みを感じながらも程々で抑え、甘味を全体で綺麗に保つ。 香りのメロン感とも相まって、なかなかにフルーティー。 結構美味い。 重さを出しながらも冷温でシャープな雰囲気を維持してるので、なるべく冷温キープ推奨。 もっとヘヴィーでドッシリした酒が飲みたかった人には、美味いけど物足りなさを感じるかもしれない。 アルコール度が16なので、重いのが好きな人に向けるにはあと+2度位有った方が良い。 で、自分は?と言うと、この酒もそんなに嫌いじゃないよw。むしろ丁度良い位。 多分、この流れで温度が上がると味の出方が鈍り、甘味出力がだらしない感じになる。 無濾過生原酒ブームも一頃(2005年~2015年頃)昔よりは大分落ち着き、ただ重いだけのは流行らなくなってる感じ。 口当たりに原酒の重さを残しながらも、フルーティーで軽快な飲み口を目指す方向に変わりつつ有るのかな。 そう思うと、この酒はまさにここ数年の流行(?)に上手く乗れてる味わいっぽい。 重さは有るが それだけに頼らず、甘味を活かしつつ旨味を伸ばす、きちんと「味」を作ってる。 1990年前後での淡麗辛口ブーム → 1998年前後での吟醸酒ブーム → 2005年前後での重厚濃醇ブーム → 2013年前後の濃醇旨口ブーム と来たら 次のブームでは重さを切り捨て、明確な甘味と旨味を軸にほんのり酸を乗せる方向かな!?(爽醇旨口?) 現状、この路線に(自分が知ってる範囲で)一番近いのは 「佐賀の鍋島」と「青森の田酒」が二大巨頭だと思う。 で、その次は果実感と旨味を重視し過ぎてしつこい味になり、また次は淡麗辛口に戻っていく流れww。 約5年で変化が生まれ、約10年で主流が変わる。15年で変化に行き詰り、20年で元の流れに還り始める。 25年で原点方向に流れ、30年で振り出しに戻る。(ただしただの逆行ではない洗練と選択を重ねた回帰) 酒も約30年でブームが1周とすると、服や音楽とあんま変わらんねw。 20歳で飲み始め、27歳で好みが固まり、35歳で飲み疲れ、47歳で昔を懐かしみ、60歳で悟り全てを許せる。 自分は50歳辺りでダウンしそうだがw。 酒飲みの果てなき流転。 魚の刺身だとちょっと酒が勝ち過ぎる。海老(甘海老やボタン海老)や貝(ホタテ等)なら多分大丈夫。 食材の旨味をどれだけ活かせるかが勝負。西京漬けの焼き魚とかが適任。 塩辛とかは塩味が強過ぎて、合わなくはないけどバランスは良くないかも。 だが意外と湯葉の刺身が合いそう。豆乳の甘味が酒の甘味と上手く噛み合い、出汁醤油で旨味補填。 値段相応。 「四合瓶で1500円弱」の「しぼりたて」「純米無濾過生原酒」。 無濾過原酒の酒としては1300円位かと思うが、「しぼりたて」のフルーティー感は充分付加価値になってる。 期間限定のレア感込みなら十分納得の価格。(今このタイミングで飲めばこその感想) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/05/01 06:33:56 AM
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