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カテゴリ:ワイン
vin de la communaute europeenne というのはあまり馴染みの無い規格だが、 字面からして、EC(EU)加盟国内の葡萄から作られたワインを自由にブレンドできる、 みたいな意味の表記だろう。 CVLというのはどうやらワインコンクールで受賞歴の有るワインの作り手の組合らしい。 で、このロワールのジョセフ・ヴェルディエさんのところから買い付けたワインを CVLが独自のブレンドで商品にして販売、という事か・・。 ヴァン・ド・ラ・コミュノート・ヨーロピアンヌ パレ・ロワイヤル・ブラン・セック2016 Palais Royal Blanc Sec ジョセフ(ジョゼフ)・ヴェルディエ Joseph Verdier CVL社(瓶詰め?) C.V.L.(Club des Vignerons Laureats ?) 使用品種不明(communaute europeenneの表記だが、基本的にロワール産葡萄のみ?) アルコール分11% 輸入:株式会社ワインプレスインターナショナル 購入価格:740円 色は薄い黄色。 香りはレモン、塩水、水飴、水菜、アンズ?安い緑茶? 味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。 まぁまぁ、こんなもんか。 柑橘に薄い甘味、ほんのりハーブの正統派な香り。出力はかなり弱い。 味は薄いが、薄いなりに 思ったよりも(?)酸味が伸びてくる。 酸味を引き立てる様に苦味が動き、余韻までボリュームを演出。 このおかげで、ただ薄いだけで終わりそうな味わいに上手い事起伏が付く。 ワインの出処は主にロワールらしいので、ミュスカデの使用率が高いのかな? ミュスカデの雰囲気が強い気がする。 良く言えば、軽やかながらも酸のボディが明快で、香りと苦味の連携が取れた好バランスのワイン。 悪く言えば、皮の苦味が過度に出てる酒入りレモン水。ちょっと酸っぱ苦いだけの味わい。 この酸と苦味感に、しつこさまでは感じないのは流石。 それが狙って作られたのか、薄い安っぽさが偶然良い方向に働いた結果なのかは定かではない。 時間経過(温度上昇?)による変化は軽微。(室温25℃、湿度55%) 香り出力は順当に落ちてるが、それが味に影響を及ぼしてるとは感じないな。 冷えてる方が無難だが、多少温度が上がっても味はそんなに変わらない。 値段の割には、それなりに上出来。 ガブ飲み向け安ワインの一種だが、安いなりに個性は有り、飲んでて悪い気はしなかった。 もしフランス産以外の葡萄を使っていないとしたら、ACロワール、またはヴァン・ド・フランス規格で販売しなかったのは何故なんだろう? ロワールの安白に合わせる感じで、魚介や野菜のマリネが適任。 甘酢の味には相性良さそうなので、南蛮漬けなんかも合うと思う。 酸味を仲立ちに、足りない甘味を補填出来れば理想。 イタリアの安白と思って、塩と油の組み合わせのツマミにしても、それはそれで正解。 値段相応。 相応だが、約500円と言われても納得。 だが、もし500円なら「相応だが出来は良い」と評価したと思う。
温度変化に過敏なニューワールドの安白と比べると、なかなか芯を感じるしっかりした味だった。 この点は流石のフランスの貫録と言ったところか・・。 とはいえ、気が向いたらどうぞ、位のオススメ度だな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/07/10 07:57:05 AM
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