|
カテゴリ:コート・デュ・ローヌ
う~ん、暑い。気温が35℃超えたら風が吹いてもハロゲンヒーターの温風みたいな感じ。 コート・デュ・ローヌ ル・コリアンソン・ルージュ2014 Le Coriancon Rouge ドメーヌ・ヴァロ Domaine Vallot グルナッシュ70% シラー10% ムールヴェドル10% サンソー5% クレレット2.5% ブールブーラン2.5%(ビオディナミ栽培) アルコール分13.5% 輸入:株式会社ワインプレスインターナショナル 購入価格:1490円 色はやや濃い紫。 香りはブラックベリー、プルーン、黒胡椒、ペパーミント、タバコ、銅?イチジク? 味は渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に渋味と苦味。 そこそこ勢いが有る。 渋味をしっかり出して、酸を追わせる構成。 香りはいかにもローヌっぽい雰囲気を出せてるが、出方がちょっと粗いかな!? 味は濃い感じで、苦味が伸び易い。 あまり強くない酸味が果実感を担い、バランス感を演出しようとする。 香りが味を引き立てようとするが、内容的に香りが味をサポート出来る部分が少なく、どこか空回りで頼りない。 渋味ばかりが目立っちゃったか!? 苦味も過度に顔を出し過ぎるし、互いの動きが合ってないね。 渋味は有れど、重みや厚みは無いな。 ワインの渋味と言うよりも、お茶を飲んでる様な渋味。 香りの流れも味の動きと上手く合わず、良い部分が出てくる前に悪い部分が被さってくる感じで、良い事をしようとしてるのに悪い結果を引き寄せてるみたい。 酸味が出て来ないのが原因か? もう少し酸に出力が有ればもっと印象違ったと思うが。 抜栓60分弱で渋味が少し落ちてきた。(室温26℃、湿度58%) 飲み易さは少し向上したかも。香りは変化無し。 濃い味の赤は好きだけど、このワインに関してはその濃さが ワインの美味さとしてイマイチ寄与してない感じ。 抜栓90分弱で苦味が少し落ちてきて、相対的に酸味が出易くなってきた。 飲み易さはさらに増した気がするが、落ちたはずの渋味が弱った苦味と合体して 結局また無駄な濃さを維持する様に動いてしまってる。 「ワイン味の渋い水」とまでは言わないが、果実味があまり表に出て来ない。 総合的には、味が無駄に濃い(強い?)ローヌワイン。 個々のバランスは悪くないはずなのに、それらが上手く噛み合ってない。 各要素がワイン全体の美味さをつくるために機能しないのが残念。 じっくり飲める程の深みも無いのに、ガブ飲みにも向かず、ただ濃いだけで終わる。 料理は渋味と苦味をいなせる程度のアブラと肉っ気が有れば良い。 ワインの渋味と苦味をどう上手く処理するかが勝負。 今回ミニシューマイをフライパンで炒めて黒胡椒をかけたものに合わせたが、肉の旨味と脂の甘味で出しゃばる渋味と苦味の抑制に成功した。 やはり単独だと形がキマらない。料理なりツマミなりが必須。 このワインの良い部分を理解するためにも、ツマミにアブラの甘味は不可欠。 ギリギリ値段相応。 正直、味だけなら 良くて1280円クラス。 自然派志向で「葡萄がビオディナミ栽培」の部分で+150円~+200円のプレミア。 1000円以下のローヌ赤と比べたら、濃さの分だけ飲み応えは有ったかも(美味かったとは言ってない)。
6本以上送料無料という余禄が有るが、この時期クール代もかかる事を考えれば、通常価格に+200円位乗っかってると思えばおよそ納得。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/08/04 06:28:52 AM
コメント(0) | コメントを書く
[コート・デュ・ローヌ] カテゴリの最新記事
|