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カテゴリ:日本酒
岡山県 真庭市 御前酒・ザ・サイレンス・クライ・ベイビー2017 Gozenshu The Silence Cry Baby 株式会社 辻本店 (備中杜氏)辻 麻衣子 KabushikiGaisha Thuji Honten 岡山県産雄町100%(精米歩合65%) 9号酵母使用(?) 2018年4月製造 アルコール度 16 購入価格:1512円(720ml) 香りは梨、未熟なメロン、水飴? まずまず正統派の吟醸香。 甘味と苦味の絡んだ酸味がしっかりと伸び、余韻に苦味と旨味を残してフェイドアウト。 純米無濾過生原酒の中取り(酒を絞る時に自然に流れてくる最初の薄濁りの酒(あらばしり)の次に出てくる中間の澄んだ酒)とのことで、バランスは確かに良い。 特に酸味の存在感が明快。 中取り酒は甘味がケバケバしく感じられて自分には苦手な事が多いのだが、この酒はそういう事が無い。 甘味が出てきたところで酸味が上手く被さってきて、余韻の苦味が走り過ぎを抑える、上手く出来てる。 多分、山田錦を使ってたら、自分が苦手な甘味が無駄に強い味になってたのかな!? 雄町米の無駄なwパワフルさが丁度良い勢いでコントロールされてる。 無濾過生原酒にしては、重厚さや鮮烈な印象が弱い気もする。 だが、これは飲み易さとバランスとの引き換え部分だな。 重厚さを出したかったらアルコール度を高めればよかったのだろうけど、そうなるとただ強いだけの酒になってたかもしれないので、これでいいのだろう。 開栓30分程度(ほぼ温度上昇)で酸と苦味の出方が鈍る。香りも落ちてるかな。 冷温でシャープな出方を維持した方が飲み易さ維持に繋がる。 やや温くなった状態だと、味の鈍さが全体のバランスを乱すと言うより濁す感じになる。 そもそも生酒だから、なるべく冷温キープが無難。 単純に、美味い。技術を感じるw。 甘味の出方と伸びに偏らず、酸と旨味の存在感を真っ直ぐに出し、全体のバランスでキャラを演出。 本来はシンプルな味の酒に複雑さを持たせた、みたいな雰囲気。 飲んでて結構面白い。やっぱり美味い日本酒って、甘味の先に何が有るか、だよな。 米の甘味が見えるだけではダメで、そこから酸や旨味の出方と伸びで厚みと格が出る。 とりあえず脂のノッた魚の刺身は問題無い。薬味が有れば・・文句無し。 酒単体で割とバランスが完成してるので、下手にツマミで味を補填しようとする必要は無い。 淡白な食材に濃い味付けのもの、か旨味と塩味の強いものが適任かな。 酢の物や甘味を感じるものは合わないと思う。 ただし、南蛮漬けとか、酸味と甘みが組み合わさってるものなら合うはず。 値段相応。 「純米」「無濾過」「生原酒」の四合瓶1500円なら妥当。 その上「雄町」米使用の「中取り酒」という部分に興味が有れば十分上出来。 1300円の枠は超えてる。 ★楽天検索 御前酒 cry baby★ 楽天扱い2件 IMANAKA SAKE SHOPで1512円 IMANAKAと酒の勝鬨で1升瓶3024円 おk、納得。 「純米」「無濾過」「生原酒」「雄町米」「中取り」、属性は色々。 高価くない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/12/18 09:21:27 AM
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