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この小説は,事件の起こらない時の,大衆時代小説であろう.
考えてみれば,わたしは、時代劇小説は好きと,自認しながら, ほんとうは、時代劇に出てきた、横丁が好きなのか,それとも、血なまぐさい それこそ、犯罪が好きか何ぞと考えると, けっして、犯罪が好きなあわけでもなく、 いくら読んでいっても,大事件が起きなくっても言い訳で, ドラマと、チックという、変な分け方で行けば, ドラマは,案外食傷気味で,なんったって、そんなあ事件は,毎日,腐るほど起きていて、チックのほうが,どれだけか、好ましい. このなかで、元の出が,不確かな,木戸番小屋の婆さんと、笑兵衛が、第5章で、 片親しかいない佐吉を,その婆さんに預けて, もういちど、その佐吉を,うわごとで呼ぶ、いろは長屋の弥太右衛門 この世の最後に,うなぎでも倅の佐吉といこうと、 長屋の門まで、でてきた、おいとに、逢いに行っておあげという、 とこなんかは、やぱり、こんなあわたしでも、ほろりとさせられる。 それと、吉原の火事に出会い,人助けのために,若い有望な武士が死に, 目も悪くなって,厄介物扱いされるこどくな老婆の、おせいが、助けられるって話も,いい。 それにしても、なんて、下手な紹介だったでしょうか. 夜明けるまえで 「深川澪通り木戸番小屋」シリーズ/北原亞以子 講談社 1600円2004年1月26日 刊 じぶんで、好きな本が見つかるってのは,いいことで、古本屋で見つけた. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.16 12:32:02
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