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少し前に手に入れていた『ドラゴン・パール』シリン・パタノタイ著、田村志津枝訳を、読み終えた。といっても、
上巻のみであるが、 タイ国が、欧米列強の押し寄せる近代の歴史の中で、 当時は、大国であった、米国と、日本を、相手に、主権を、守り抜いたタイは、 次は、米国と、中国という、ハザマで、 外交の運営を、しなければならなかった、 米国とは、反共の、姿勢を見せて、援助や、朝鮮戦争、への、派兵を通して、 友好を、示す一方で、ひそかに、毛沢東率いる中国共産党の、 独裁の国、中国とも、タイに対して、軍事的侵入を、させないためにも、 米国に、気兼ねしながら、中国との、国交を、模索していた ピブン首相と、著者の父サン・パタノタイは、 古い、朝貢貿易の、歴史の中に、幼い兄妹を、中国に送ることで、 タイと、中国の、掛け橋を、めざす。 しかも、中国は、文化大革命の嵐が、いままさに、吹く直前に、 周恩来の、庇護の元、北京の学校に通いだす、兄と、著者の、シリンが、 中国共産党の、シンパになりながらも、 自由に、北京の町を、走り回る姿は、 父が、タイの、フーデター後の、反共よりの、政権者によって、逮捕されるに至って、いよいよ、時代に翻弄されるようすが、描かれている。 タイ国内では、とらわれた父の運命、幼いタイ人兄と、妹は、押し寄せる嵐の中で、無事に生きていけるのであろうか。 下巻を、見つけて読む楽しみが、できました。 全然別であるが、幻想アジア市場というものも、 平衡して呼んでいる. おおくのアジアに出ていった流通業が、苦戦、引き上げがつづくなかで、 アジアの市場の、特徴を、描いているが、 したたかで、2枚腰、3枚腰の、アジアというところは、 底流で、つながっているようにも、思えるのは、私だけの、感想だろう. 参考 矢吹晋の書評 書評『ドラゴン・パール』シリン・パタノタイ著、田村志津枝訳 掲載誌:講談社VIEWS 1995年1月号 http://www25.big.or.jp/~yabuki/doc/dp9501.htm 紀伊國屋書店 アジア市場幻想論―市場のフィルター構造とは何か http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9972602370 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.03.26 23:53:48
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