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この本を,一気に読んだのだが,
なんとも殺伐とした小説だったろうか。 ふつうなら、この役は,誰,この役は,誰と 思い浮かぶのだが、この主人公は、 誰が思い浮かぶだろうか、 最近、松下のプラズマテレビのコマーシャルを、している、 小雪であろうか。 なんとも、女の書く小説の空恐ろしいこと。 桐野夏生には、さすがに,脱帽である。 無理を言えば,この暗さの中に, 小さなろうそくの灯かりでも, 描きこんでくれると良かったなあ。 まあ、読み終わって,本の扉を見るまで, まさか女性が書いた小説なんぞと思わなかったが。 これならば、 昨日読み終えた 「草の根」スチワート・ウッズ 文芸春秋 1994年 訳 矢野浩三郎 2900円 のほうが,どんなに、読後感が良かったか。 この本のあと, ジョングリジャムの「テスタメント」の書き出しが, 今一気にいらなったのかやめたが, こっちを読んでおくべきだったろうか。 桐野夏生 は、女性版大藪晴彦というとこだろうか, まあ,映画にしたらR指定のX指定?だろうが。 出来たら次は、少しは心温まるエンターテイメント性を、 心がけてもらいたい。 こんな小説が出来てくるのも、 時代が変わったということなのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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