【コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-】第5話
建設現場の爆発事故。現場は、数十名の負傷者が転がり、悲惨な状況だった。助けてくれんの?と、血だらけの手を差し出してくる男の手をしっかりと握って、緋山は言う。助けに来ました。しばらくして、三井が気付くと、緋山は血だらけの動かない患者の蘇生を行っていた。もう無理よ。出血も酷いしも頸動脈も触れてない。助けるって言ったんです。あなたを必要とする患者は他にいるわ。行きなさい!緋山は患者に向かって耳元で言う。ごめんなさい。他の患者を搬送するヘリの中で緋山は泣いていた。ありがとうって言われたんです。助けられなかった患者さんに。・・・お前医者だろ。だったら、避けて通れないことじゃないのか。藍沢と白石は、飛ばされた所に刺さっていた鉄筋に腹部が刺さり、そのまま動けなくなっていた負傷者の介護に当たっていた。オレ死ぬのか?このままだと。普通、こういう時は大丈夫ですとか励ますだろ。ウソは言えません。患者は、だんだんと弱り、意識が無くなってきた。藍沢に、これから生まれてくる子供の名前を託す。あんたには、まだやる事がある。子供の名前は自分で伝えるんだ。右延髄外側梗塞と、脳ヘルニアで院内で倒れた87歳の患者。もう手術をしても、余命は3ヶ月。手術してリスクを負うよりも、痛み止めの治療をして余生を過ごした方が良いと家族に説明した白石と藍沢は、それでも、手術をして下さい。大切な3ヶ月なんです。と、家族に言われる。しかし、その家族は、ただ3ヶ月間でも月7万の父の年金が欲しいだけだった。患者はそれを知っていて、手術に同意した。どうして?必要とされているから。人は、人に必要とされなければ生きていけない。人から必要とされる人間になるために勉強したり仕事したりする。医者もそうだ。外科医は一番にならないと意味がない。2番目3番目の医者に誰が命を預ける。電話で藍沢に指示し、事故現場で開胸手術させた事いで、三井は黒田を責める。藍沢だからだ。冷静、器用、患者に感情移入しない。生まれつきの外科医だ。黙り込む三井。三井は、患者に感情移入し、助けようと判断を誤ったために患者を死なせてしまった過去があった。それぞれが、それぞれに言いたくない過去を抱えて仕事していた。 事故現場に向かうヘリの中で、藍沢と緋山は、良い患者、担当したいわ。早い者勝ちだな。と、不敵に微笑んでいた。医者として、人を助ける気持ちよりも、自分の腕と名を上げるための道具を捕まえるような会話。しかし、実際に患者に接すれば2人ともその命に真剣に向き合い、助けるために必死だ。患者は命ある実験台。いつかの黒田の言葉が蘇る。患者を救おうとしている緋山と藍沢の目は、すでに実験台を見る目ではない。そこにあるのは命だから。特に、緋山は・・・。情を見せたかと思えば、残酷な言葉を口にする藍沢の真意は今一つ読みとりづらいが、次回は、藍沢の祖母が病院に送られてくる様子。。。このドラマの、次々と変わる舞台設定にあまり評価が芳しくないように感じるが、私は、これで良いと思っている。一つの場面をジックリ涙ながらに語るドラマはいくらでも他にある。患者を救えなかった緋山。患者を救った藍沢と白石。今回のように、慌ただしさの中で描かれる多くの生と死。命の重みが語られれば、それで良い。描くべき事が、きちんとしていれば、例え死体がそのまま置き去りであっても見ている方は、その重さを感じる事ができるのだ。主役も、4人(5人)だと思えば良いんじゃないかと。。。特に入れ込んでいるキャストがいない私としては、そう思うんだけど【送料無料選択可!】HANABI / Mr.Childrenトラックバックは承認制です。即時反映はされません。ご了承下さい。